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「バブル」は日本だけ?
実体経済と乖離した好況から、反動的に深刻な不況に転じる現象をバブルと言いますが、こういう現象をバブルと呼ぶのは日本でだけなんでしょうか? 他の国では別の言い方ってあるんでしょうか?
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そもそも「サウス・シー・バブル」というイギリスの 経済事件が語源です。大航海時代の後、東南アジアに関わる会社は 必ず儲かるという信仰がイギリスで生まれました。 結果、名目上だけインド・東南アジア籍のダミー会社が乱立し、 その株式の暴騰と売却益でイギリス経済はバブル経済の状態になります。 この会社は中身が無いので「バブルカンパニー(泡のような会社)」 と呼ばれたのがその発端となるわけです。 また、世界最初のバブルは大航海時代の「チューリップバブル」と 言われています。チューリップの人気に目をつけた人々が 花だけではなく球根や、「再来年に咲く花の権利」のようなものを 売買しました。 どちらも突然、証券が売れなくなったことでバブルは崩壊して います。これらの取引はどちらも「実態」が無いことが特徴です。 証券取引というものは売れている間はそれでも成立してしまうのですが 売れなくなると、何の権利の保障も無いため、一気に皆が手放そう とするのです。 これらを教訓として、「中身の無い証券がわかるように、会計上の 処理で実態がわかるようにしよう」という発想が生まれます。 結果完成したのが「時価会計(英米式会計)」と呼ばれるものです。 同時に、これらを成立させるために、買ったほうが悪いのではなく 悪い商品だと説明しなかった方が悪い(売方注意)という法律の概念が 整備されることとなりました。 人間社会は何度も間違いつつも、それを乗り越えて発展してきたのです。
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- omeger
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資産価値が「本来あるべき価値」から乖離して異常高騰して、持続不能な水準にあるのが資産バブル。 ただし、本来あるべき価値というのは後にならないと判断するのが難しいです。 その時々のニュースでは、価格を見てから理由を後付けして解説するばかり。 後々見るとアホらしく見えるような価値も、その時勢では認められがちです。 資産バブルが起こると、豊かになった、余剰が出たと感じた 家計や企業が支出を増やすため実体経済が好況になるのがバブル経済。 逆に資産価値が崩壊すると、貧しくなった、切り詰めなければいけないと、 家計や企業が支出を切り詰めるので実体経済の景気が悪化するのがバブル崩壊。 ただし、程度は様々で、資産価格が暴落しても景気後退を回避している場合も多いです。 資産バブル崩壊以外の原因でも不況は起こるので、バブルと実体経済の好況不況は違います。 潜在成長率を大きく上回る好況では、インフレが加速して持続できなくなるため、 景気が加熱しているといいます。 日本はバブル崩壊後の後遺症に特別長く苦しんだため、 バブルという言葉が日時的によく使われるようになりました。
お礼
バブルの性質がよく分かりました。 でも、バブルという言葉が外国で使われているのかどうかについて聞いていたので、それに答えて欲しかったですね。 ありがとうございます。
いえ、元々は18世紀初頭にイギリスで起こった経済事件をバブルと呼んだのが語源です。 よって英語圏ではバブル経済といえばとおりますよ。
お礼
英語圏発祥の言葉だったんですね。 ありがとうございます。
お礼
土地神話が引き起こした日本のバブルも確かにイギリスの例と似ていますね! 現在では、「中身があっても複雑で分かりにくい」証券が問題になってますが、社会は新しい壁を乗り越えるべき時なんですね。 ありがとうございます。