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チベット問題

大学でチベット問題についてのレポートを書くことになったのですが ネットでてみると、私の軽薄な印象であり下手な表現であると思いますが、一様に皆がチベット側の立場からの見解で、反中国を示しているように感じました。 もちろん自分もチベットに自治権が戻るほうが善と考えていますが、 今の状況では偏った内容のレポートになってしまうのではないかと感じています。 中国側の立場からの見解やチベットが独立しないほうが良いという意見・資料をお持ちの方。私に教えてください。

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  • issaku
  • ベストアンサー率47% (244/509)
回答No.3

レポートの材料探しということなので、あくまでヒントということで。 どのような意見や資料でも、その発信者や記録者のバイアスがかかっています。 同時代的な分析から少し距離をとって、類似する歴史などを紐解いて比較するのも客観化のためのひとつの手です。 とりあえず、資料収集をネットでされているようなので、日本語の資料が多く集められそうな題材として「大日本帝国による朝鮮併合」あたりはどうでしょうか。 露骨な軍事侵攻の有無や旧支配体制の抵抗などはかなり異なりますが、歴史的関係、地理・資源・戦略面でのの重要性、宗主国指導による民族共和思想、後進的政治経済の打破とインフラ整備、第三国の排除、抵抗運動への対処など、つぶさに見てゆくと類似点がいくつも見つかりますよ。 あと「チベットに自治権が戻る」というのが実際にどのような状態なのかを少し具体的に考えて論述することをおすすめしたいですね。 単に人民解放軍の侵略以前の政治的状態に戻す、ということだと「ダライラマを頂点とする農奴制の復活」という意味になってしまいますので、ダライラマ側が自治化でどのような政治経済体制を望んでいて、チベット民族の独自性と人権を守るために何が必要なのかということを分析しないと論考として意味が無いような気がします。 あくまで、反中だとか反共だとかではなくチベット人のための論考という基本をはずさないようにすべきだと思いますよ。 たとえば中南米では米国資本体制による国力の疲弊から社会主義化による民族自立化の流れが進んでいますが、状況として類似しているチベットにおいても、中国支配を脱却した後の展開が資本主義陣営への参加となるとは限りません。 単なるイデオロギーの対立構造の視点では見えないものが複雑に表面化しているのが現代社会です。 民族主義、民族自立というものが本質的にどういうものなのか、それを学ぶためのレポートとなれば良いですね。

2umbrella
質問者

お礼

お返事遅くなりました。 的確なアドバイスありがとうございます。 はい! このレポートの題材は調べるものが広く,膨大な情報量であったので収集がつかなくなっていた様に思います… 上記の内容をふまえ,また一から考え直したいと思います。 薦めて下さった文献も早速探して読んでみますね。 ありがとうございました。

その他の回答 (2)

回答No.2

中国側の立場からの見解についてですが、 共産党政府の立場から見ると、 国を発展させることによって、共産党一党独裁の体制を維持することは、中国共産党の方針なので、 1、チベットには豊富な資源があって、国の発展にとって、一番大切なのはほかではなく、資源です。資源を自給できない国は他国からの輸入を頼るしかないので、外交の面でも弱いのです。中国の軍の幹部も、「資源を確保するために戦争を辞さない」と公言したのです。ちなみに神舟7号捏造説はネットで論じてられますが、中国は本気で宇宙資源を確保しようとしているらしいので、捏造の可能性がゼロだと思います。 2、チベットが南アジアの要衝で、軍事的な価値が高いです。チベットを失ったら、南のインドを抑えることができなくなります。 3、チベット占領が漢族を中心とする国民に支持されていて(理由は後述)、独立を認めることは、国民を裏切ることになってしまうだけでなく、共産党の威信もそれで地に落ち、政権崩壊の可能性があります。 漢族を中心とする国民の立場からみると、 アヘン戦争から日中戦争まで、中国が100年以上外国に侵略されていたため、ようやく改革開放より経済の発展を迎えた中国人は、だいたい「失った誇りを取り戻そう!」のような考え方を抱えています。また、共産党は一党独裁を行っていますが、社会が安定し、経済も確実に発展しているため、意外と支持されています。ですので、 1、チベット独立は外国の団体・組織に支持されていますが、100年以上外国に侵略されていた中国人にとって、もっとも許さないのは外国人による干渉です。つまり、中国人にとって、チベット・ウィグルなどの独立を支持することは、中国を侵略することに等しいです。外国人は共産党を批判しても一般国民はかまいませんが、独立支持を言い出すとすぐ「敵」と認識されてしまうのです。 2、インフラ整備などのために、中国政府がすでに莫大な資金をチベットに投入しました。もちろんその資金は国民の税金からのもので、チベットが独立すれば、税金が無駄遣いになってしまって、国民に許されるはずもありません。 3、中国軍がチベットに攻め込むまで、チベットにはまだダライ・ラマーを頂点とした奴隷制が存続していました。つまり漢族から見ると、自分は解放者であり、感謝されるべきです。また、異民族と付き合う歴史が長い漢族は、その異民族との付き合い方に自負心を感じていて(中国では漢民族を含めて全部56民族があり、実際独立や反乱を起こしているのはチベットとウィグルだけ)、チベット族とも友好は関係を構築するつもりでしたが、受け入れられず、「兄弟のように接してきた私たちより、奴隷として駆使してきたダライのほうがほしいのか」と、その独立を許すはずもないのです。 4、今日の先進諸国は、ほとんむかし中国で侵略・略奪を繰り返していた国であるのを見て、中国人は「手を汚さずに生きていけるほど、この世は甘くはない」と悟りました。で すので、チベット問題における中国政府のやり方があまりにも汚いとわかっても、「しかたない、欧米諸国もその手で先進国になったからさ。」と国民が黙認します。中国をこのような国に仕立てたのは共産党ではなく、世界平和を守ろうと呼びかけている今の先進諸国ではないかと思います。 あくまでも愚見です。ご参考までに。

2umbrella
質問者

お礼

御礼が遅くなりました。 とても解り易く教えていただきありがとうございます。 中国人の方が"自国の事なのに他から干渉されたくない"と言ったのを聞いて レポートを書くのに息詰まりを感じていたので… 上記を参考にさせていただき,根気よく考察していきたいです。

  • at9_am
  • ベストアンサー率40% (1540/3760)
回答No.1

とりあえず、ですが。 中国側の見解というか本音: 1)地下資源 ヒマラヤ山麓には豊富な地下資源が確認されています。これを積み出すための鉄道の敷設も既に終わりました。要するに「俺たちは儲けるための金を出したから充分に儲けるべきだ」というのが、残念ながら本音のようです。 2)中華思想 太平洋戦争以後、中国は領土拡大に追われていました。チベットは成功した例ですが、失敗した例としては朝鮮戦争への介入やベトナムへの出兵などが有名ですね。モンゴルへも出兵し、これは成功と失敗が半々、というところでしょうか(因みにソ連とも衝突しています)。 因みに言えば真偽のほどは分かりませんが、チベットは元々は中国共産党を支持する地域だったのですが、日本ともパイプが太く、太平洋戦争中も日本に好意的であったためといわれています。 チベットが独立しない方が良いという見解: 当のチベット側が望んでいません。彼らが求めているのは単純にチベット仏教の復興であり、文化的な自由と、特に信教の自由です。というのが、チベット亡命政府首班の意向であり、現ダライラマの意向でもあります。 要するに、ぎりぎりの線を犯さないならば、国という単位は彼らにとっては意味がないのでしょう。それが犯されているからこそ反発していると見るのが妥当だと思います。

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