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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:小林・益川の理論の論文)
小林・益川の理論の論文
このQ&Aのポイント
- 小林・益川先生のノーベル賞受賞の論文「Progress of TheoreticalPhysics Vol49,No2,P652-657(1973)」では、第3世代のクォークによるCP対称性の破れについて議論されています。
- 論文では、「4個のクォークでもCP対称性が破れることができる」ということが示されており、必ずしも6個のクォーク(第3世代)でなければ説明できないとは言っていません。
- 他の論文によっては、4個のクォークではCP対称性の破れが説明できず、6個のクォーク(第3世代)が必要とされているものも存在します。しかし、この論文ではそのような主張はしていません。
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質問者が選んだベストアンサー
(言いたいことをぐっとこらえつつ) ご指摘の通り、この論文ではCPの破れがあるためにはクォークは4種類で未発見の相互作用があるか、新しい場や相互作用は導入せずにクォークを6種類とするかのいずれかであると論じているというべきだと思います。この論文の後、標準理論が検証されていく中でresidual interactionは発見されず、tとbクォークが発見されたためCabibbo-小林-益川angleでクォークのカレントが混合していることが確立されたのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございました。その後の論文もないようで、回答者の仰る通りだと思います。それにしてもマスコミも正しく載せるべきだと思います。 例えば、産経新聞の10月8日付け配信では『当時、発見されていた素粒子クォークは3種類。当初は1つ多い4種類を想定した理論(4元モデル)を組み立てたが、それでは対称性の破れを説明できず、すぐに行き詰まった。研究を始めて1カ月ほどたった6月のことだった。家で風呂に入っていた益川さんは、クオークを6種類と考える「6元モデル」を思いつく。「風呂から上がった瞬間に、ふっと頭に浮かんだ。割と単純な発想だった。4元モデルの呪縛(じゅばく)が解け、『6元でいける』とポジティブに考えられるようになっていた」小林・益川理論が誕生した瞬間だった。』との記載があり、いかにも6元モデルを最初から提案したかのようになっています。正しくは「6元モデルでもCP対称性の破れの可能性を示した」と評価すべきだと思います。またこれでノーベル賞の価値が下がるものではないと考えます。