溶血をおこすと赤血球のなかに含まれる成分が外に放出されます(当たり前)
その結果何がおこるのか? 電解質が狂うでしょ、酵素関係、ビリルビンなど関連物質が狂うでしょ…というのは学問的な回答です。
臨床上大事なものは、何よりも『溶血をおこすような採血方法・保存方法』なんです。
医療関連の検体は丁寧にあつかって困ることはありません。それよりも適当な手技・手法で行っていいかげんな結果を出してそれで誤った医療が行われることが問題なんです。
溶血した検体は「どこかに誤りがある」結果です。それは信用できない、だから破棄するんですよ。同じように実験(正確なデータを必要とする論文への添付データなど)でも使えません。
採血には保存方法から、採取のための針のゲージなど全てに推奨されるものがあります。それを守らないと赤血球の変形など溶血以外にも検体に適さない状態というのがありますよ。これは尿でもおなじです。