こんばんは。
→
←
は、
「どちらの方向の反応も起こりますよ」
ということです。
・・・これだけだとさびしい(?)ので、例を挙げてみたいと思います。
水(純水)の中では、
H2O → H+ + OH-
という解離反応と
H2O ← H+ + OH-
とくっつく反応が同じ頻度で起こっています。
このように、→と←とが同じ頻度である状態を「平衡状態」と言います。
このとき、H+ の濃度も OH- の濃度も一定です。
なぜならば、消えるのと生れるのとが同じ頻度なのですから。
このとき、H+ の濃度も OH の濃度も、
だいたい 10^(-7)モル/リットル になっています。
その 10^(-7) の中の 7 という数字を拝借して、
pH=7 と書きます。
ですから、pH=7 は、中性を表すわけです。
化学反応式ではないですが、身近な例を挙げましょう。
冷蔵庫の冷凍室では、
氷 ⇔ 水(液体)
という平衡状態になっています。
冷凍室だから、融けて水になるはずがないと思われるかもしれませんが、
僅かながら水は存在します。
アイスクリームを冷凍室に長く入れていたら、硬くなってしまったというご経験はありませんか?
あれは、ちょっと融けて、また凍り、またちょっと融けて、また凍りを繰り返した結果、
普通の氷のような状態に近づいてしまった、ということなんです。
ですから、お店の冷凍庫は、家庭用冷蔵庫の冷凍室より低い温度にされています。
すなわち、
平衡状態というのは、温度に関係する(温度に依存する)現象であるわけです。
上記で述べた、H+ や OH- の濃度も、温度によって変わります。
以上、ご参考になりましたら。
お礼
PH=7が中性である事の、意味を教えてくれて、ありがとうございます!! 前の方と合わせて、より一層理解が深まりました。 氷の例とか、よくわかりました。