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塩水浴について

塩水浴をすれば初期段階の病気は治癒したり、体力が回復したりすると聞きます。それならば、水草を導入していない水槽ならずっと、0.5%程度の塩水で飼育し、定期的に水替えを行えば良い健康状態で飼育し続けれるのではないでしょうか。 それとも、長期の塩水浴には何かデメリットが発生するのでしょうか。 たとえば、0.2とか0.3%ぐらいにすれば、水草もバクテリアも大丈夫で魚たちも元気。というような都合のいい具合にはいかないのでしょうか。

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回答No.1

まず、短期の塩水浴でのデメリット。 塩水浴で、水草に被害が及ぶことはinaiinaiba様もご存知のことと思います。 ・塩水浴は、水槽内の植物性プランクトンを死滅させます。 ・当然、植物性プランクトンを捕食する動物性プランクトンも死滅します。 ・塩水浴は、水槽内の濾過細菌類にもダメージを与えます。 海水魚飼育の濾過槽は淡水魚飼育の濾過層よりも巨大です。 海水では、淡水よりも濾過細菌類の働きが鈍いためです。 水槽では、魚以外のさまざまな生物が生きています。 魚だけを飼育しているわけではありません。 魚の排泄物や残餌などの有機物を処理してくれる細菌類やプランクトンが元気に活動してくれないと、結局、魚も生きてゆけません。 特に濾過器の貧弱な淡水水槽へ塩水を投入すれば、濾過能力低下により、猛毒のアンモニアや亜硝酸が発生する危険性があります。 > 長期の塩水浴には何かデメリットが発生するのでしょうか。 生物には、ホメオスタシス(恒常性)という大切な機能が備わっています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%A1%E3%82%AA%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B7%E3%82%B9 魚ならば、飼育水のpHの変化や硬度の変化に、体が対応する力などです。 例えばpHの調整機能一つだけとってみても、エラ(呼吸器)からの二酸化炭素排出による体内の二酸化炭素濃度調整機能と、腎臓からのリン酸排出機能の二つのおかげで、体内のpHが一定に調整されています。 水槽水のpHが変動しても、体内のpHは一定に保たれています。 長期的に塩水浴を行うと、この調整機能であるエラや腎臓に負担がかかります。 長期的に塩水浴を行うと、体力のない、体のメチャクチャ弱い、虚弱体質魚になり、結局短命に終わるということです。 > たとえば、0.2とか0.3%ぐらいにすれば、水草もバクテリアも大丈夫で魚たちも元気。 > というような都合のいい具合にはいかないのでしょうか。 0.2とか0.3%ぐらいでは、魚以外の「例:白点虫、エロモナス菌など」ほとんどすべての細菌や寄生虫も自己に備わるホメオスタシスのお陰で元気です。 塩水浴は、白点虫やエロモナス菌の塩水耐性よりも魚の塩水耐性が強いから効果があるのです。 自分が飼育している魚の「塩水耐性」は短時間で何%、長時間では何%までなのか? そして、自分の魚のがもしも病気ならば、その病原菌の塩水耐性は何%なのか? それを知らなければ、本来、塩水浴は行えないわけです。 塩水浴という言葉を簡単に目(耳?)にしますが、本当に塩水について理解している人以外はオススメできません。 折角、濾過細菌類が元気に機能している水槽へ塩を投入するなんて、私は正気の沙汰とは思えません。 最近は、ネットで塩水浴の情報が簡単に得られます。 先達たちの塩水浴の情報にも、偶に???が見受けられます。 正直言って、魚が病気になったら塩水浴など考えずに、濾過細菌類や水草に被害の少ない薬「マラカイトグリーン製剤やオキサリン酸製剤など」の使用をマズ考えるのが良いと、私は思います。 ということで、その水槽に暮らす、魚から細菌まで、すべての生物に備わる「ホメオスタシス」機能が狂うので、長期的な塩水浴は出来ません。

inaiinaiba
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 塩水浴をすれば魚が楽になるという情報が多いのですが、実際は、魚と病原菌、寄生虫との我慢比べということですね。