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お寺の千社札について
夏休みに山形の山寺・岩手の中尊寺等、東北の有名なお寺に行きました。お寺の建物には千社札が至る所に貼ってありました。壁はもちろんですが、どう考えてもハシゴを使わないと貼れない天井にも貼ってありました。あの札はお寺に寄付すれば貼れるとかなのでしょうか? 一時期ニュースになった、史跡への落書きとどう違うのでしょうか? 名前や屋号を書いているのだから同じレベルの事と思うのですが・・・。
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- yuhkoh
- ベストアンサー率48% (350/723)
修験道では「碑伝(ひで)」と呼ばれる木札を、寺社や滝、巨岩、洞窟などの霊地に納める作法があります。札には修行の内容やその目的などが記されます。例えば「奉修大峰華供入峰為○○也」などです。 この作法が西国などの観音巡礼や四国遍路等にも取り入れられて、巡礼者は霊場の寺社に「奉納大乗妙典」「奉修観音巡礼」などと記した木製・紙製の札を奉納するようになります。 もともとは実際に納札を建物に打ち付けていたので、今でも巡礼では寺院を「札所」と、参詣することを「札を打つ」と言います。 千社札の風習も、これらの修験道や巡礼における納札に起源があるでしょうが、江戸時代の千社札には修行内容や祈願ではなく、自分の名前や屋号を誇示するなど、もとあった宗教的意義が薄れていったのではないだしょうか。 高い位置に張るのもご利益云々よりも、低い位置に張った札はすぐに寺社によってはがされるから、その対抗策であったともいわれます。 既にその当時から千社札の流行は、寺社からすれば信仰的意義が感じ取られない迷惑な行為だったのかもしれませんね。
- redowl
- ベストアンサー率43% (2140/4926)
>どう考えてもハシゴを使わないと貼れない天井にも 高い所に貼る為の 振り出し竿 を使っているのでしょう。 http://www.asakusa-noren.ne.jp/event/3/3_3/
- o24hi
- ベストアンサー率36% (2961/8168)
こんにちは。 おっしゃるように,レベルとしては落書きと同じなのですが,もはや伝統の域に達しているので,許容範囲になっているのでしょうね。ちなみに,遠慮気味に「千社札を貼るのはご遠慮ください」との表示があるお寺もあります(笑)。 以前読んだ本に書いてあったのですが,千社札が流行したのは江戸時代で,最初は,浮世絵ぐらいの大きさもあるようなものを張っていたそうです。また,高いところに貼るほどご利益があるという考え方があったそうで,競って高いところに貼ったそうです。 落書きも,千年ほど前のものが見つかると「すごい発見」になりますから,こういうものは基準ということを考えてはいけない(基準がない)ものなのかもしれませんね。
お礼
ありがとうございます。 確かに、ハートや相々傘の落書きよりは芸術的といえばそうとも思えなくも無いような気もしますが・・・。
お礼
ありがとうございます。 納得しました。 わざわざ貼るために持っていくのですね。