臨床検査技師の受験資格がとれる学校で教えています。私の担当は、臨床検査のデータを読むことはありません。それでも動物実験には使います。今、膵炎の実験をしていますが、動物は「イタイ」なんぞは言ってくれませんので(言われると、ネズミ権侵害で実験になりませんが)、血液中のアミラーゼを測定して、膵炎になったか、回復しているのかなんぞを判断しています。
>長所などです。
検査をなぜするのか、長所があるから、というのが建前です。
今から40年ほど前は、診断も、問診とか触診中心でした。検査といえばレントゲンくらい。あとは、血圧測定でしょうか。血液を抜かれて痛い思いをすることはありませんでした。
検査をする背景は 金儲け
医療費が高くなり、医師が儲けづらくなりました。そこで、薬を必要以上に出しました。そうすると、「薬漬け」の非難が沸き起こり、限界がきました。薬には副作用もあります。そこで、検査に走りました。検査は、いくらやっても(検査項目を増やしても)、患者への痛みは大して変わりません。検査の副作用はないので、よほどのこと(学会発表のため頻回に血液を抜かない限り)、医学の立場から非難されることはありません。それでも最近は「検査漬け」の声も耳にしますが。
検査をする主な理由を3つ挙げておきます。これらは、驚異的な医療技術、特にコンピュータと生化学の進歩によって可能になりました。
1 患者の発見
代表的なのは、レントゲンによる結核の検診。あるいは、新生児のマススクリーニング。老人のガン検診など。学校や職場の定期健康診査も。あるいは、人間ドツク。
これが可能になったのは、医療技術の進歩です。CRTやMRは、この代表例でしょう。
これらは、いずれも健常者の範囲を逸脱していると、病人の予備軍として、「病院で説密検査」と言われます。医学の基本は、早期発見・早期治療ですから、大きな意義があります。
一人あたりの費用は少なくても対象者が百万人だととんでもない額になります。一人100円でも、一億円に。がん検診などについては、費用が膨大なのに、成果は見合っていない、と縮小・中止も話題になっています。
3 病気の診断
現在の医者から、検査のデータを取り上げたら、正確な診断はできないと思います。残るのは、問診と触診だけですから。
アミラーゼが正常値(基準値とは言いません)より高ければ、「膵炎」というのは、素人でもできます。中性脂肪が高ければ、は私の腹の出具合をくないといけないので、書きません。このように、正常値の範囲外だと、なんらかの病気、またはその予備軍です。ガンの疑いだと、CRT、MRも。超音波で、生まれる前の男児の判別も。これらは、検査が無いと、無理です。
ガンか否かは、最終的には顕微鏡をのぞいて判断するようです。ガンの部位を完全に切除できないと、そこからガンが再発し、致命傷になります。手術室中に、切除したものを検査室に持っていくとか。
さらに、問診や触診は、主観ですが、検査データは数値なので、客観的です。検査技師がドジを踏んでいなければ、誰でも同一の診断になります。肝臓が悪いのに、腎臓が、なんぞはありえません。
3 治療・回復の判断に有用
まず、手術時に、血液が必要ですが、その血液型の確定が必要です。間違えると、医療ミスで、マスコミが騒いでくれます。
あるいは、病状の指標になります。アミラーゼが正常値に近くならないと、急性膵炎の患者の退院は認めないでしょう。いつまでも高いと、治療法(特に薬剤の変更)をします。
血糖値がいつまでも高ければ、患者も病院を変えます。
さて、どんな看護師さんを目指していますか。私の家内は、若い時に看護婦の見習いのようなことをしていました。患者さんへは、優しそうに見えました。『こなん人に手を握られたまま死ねたら』と思いこみました(多くの患者さんも同じでしょう)。患者への態度は営業用だったようです。今では、『なんとか振りほどきたい』と思うことも・・・。
お礼
回答ありがとうございます。 質問が明確じゃなくてすみません。 学校に通い始めて1年目で、まだ基準値や検査データなど 詳しく授業でやってないうちに課題を出されたので わからないのです。 確かに、看護学生として知らないのはおかしいことだと思っています。 基準値やどのような症状になるのかはわかるのですが、詳しいことではなく検査データ全体の意味が知りたいのです。長所などです。 教えていただけないでしょうか・・・ また、わかりづらくてすみません。 お願いします。