こんにちは。
ディスプレイ関係の元プロです。
有機ELのことは知りませんので、液晶についてだけお答えします。
液晶パネルの画素1個1個(※)には、薄膜トランジスタ(TFT:thin film transistor)が配置されています。
(正確には、赤、緑、青それぞれ別々の1ドットごと)
TFTのゲートは、走査線に接続されており、ある瞬間に電圧がかかる走査線は1本だけで、電圧がかかっている1行以外のTFTはすべてOFF状態になっています。
TFTのソースは、映像信号(各ドットに送りたい明暗(階調)の情報に相当する電圧)に接続されています。
TFTのドレインは、そのドットの画素電極に接続されています。
画素電極には映像信号が充電され、近くにある共通電極(グラウンドに相当)と対になって、一種のコンデンサを形成しています。
つまり、簡単に言えば、
スイッチ(ゲート)をONすると、ドットに新しい映像信号が充電されるということです。
このとき、電子の移動度が大きいほど充電(というよりは、新しい階調電圧への書き換え)のスピードが速くなります。
ドットの数(解像度×3)が増えると、おおむね反比例して1つの行、1つのドットに書き込む時間が減らされるので、
大きい移動度・TFTの速い動作速度が必要になります。
以上、ご参考になりましたら。