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もんじゅの事故の時に漏れた放射線はどれくらい?

もんじゅの事故の時に漏れた放射線の量は、レントゲン写真1回分よりも少ないと聞いたことがあります。 もしできたら、何倍とか、何分の一とか、何%とか、小学生に教えても分かるように教えていただけたらありがたいです。 よろしくお願いいたします。

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回答No.1

もんじゅ事故は、2次系冷却材のナトリウムの漏洩事故です。 先ずもんじゅの構造を簡単に説明します。もんじゅではナトリウムを循環させることで原子炉の熱を取り出します。ナトリウムは通常の原子炉の水に相当します。  先ず、炉心(核分裂が起こっているところ)の熱を1次系冷却材のナトリウムに伝えます。この1次系ナトリウムから更に2次系ナトリウムに熱を伝える仕組みになっています。ここで、1次系ループと2次系ループの配管は別循環となっており、ナトリウムはステンレスの壁を通して熱をやりとりします。すなわち、炉心の中を循環したナトリウムが2次系ループに漏れることはありません。よって、放射性物質は1次系ループに閉じこめられたままであります。 さて、もんじゅ事故ですが、最初に書いたように2次系ナトリウムの漏洩事故です。事故の発端は、2次系ナトリウムの温度測定をするための温度計の先端部分がナトリウムの流れの強さに負けて破断(折れて)して、そこからナトリウムが漏れだしました。漏れだしたナトリウムは約700kgでした。 結論といたしまして、もんじゅ事故で放射性物質はどこからも漏れだしておりません。すなわち、屋外などで観測される放射線量も通常の運転時と同じ値(ほとんど自然放射線と同じ値)です。 この様な事故ですので、国際的な事故評価基準に照らし合わせますとレベル1の通常運転からの逸脱事象となります。 もんじゅ事故はむしろ、事故後の動燃や国の対応のまずさが目立った事故です。 長々した文章でもうしわけありません。

ikenaka
質問者

お礼

端的な説明で、すごくわかりやすかったです。 放射線は漏れていないのですね。 確信が持てなかったので、説明して頂けて本当に助かりました。 ありがとうございました。

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