- ベストアンサー
二大政党制について
二大政党制によるメリットとして「政治責任の所在が明確になる」と教科書にあったのですが、これはどういう過程でおきるのですか?
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
A党、B党による二大政党制であれば、もし、A党政権での政策の失敗があれば、有権者はB党を支持し、政権交代をすることで責任とらせることができる、ということです。 独裁国家で良くあるような、一つの政党しか存在が認められていない、と言う場合、仮に政策の失敗があっても、その失敗が政権選択の材料にすることができません(あるとすれば、革命を起こす、などですが、実質的には極めて困難です) 一方、戦後日本のように巨大政党が一つと、その他の政党…という場合でも似たような状況になります。政権が失敗した場合、政権を取っている政党以外を支持することは出来ます。しかし、弱小政党に支持が割れても、政権交代は難しく、結果、その政権政党がそのまま残る可能性が高いわけです。 では、中小政党が乱立し、その連立政権という場合はどうか、と言えば、今度は、政策の失敗がどの政党の責任か、と言うのが判断しづらくなります。結果、政策の失敗の理由が曖昧となり、政党同士の関係による政権と言う形になってしまいます。 つまり、二大政党の、片方がダメならもう片方に任せる、というのが一番、判りやすい形で政策への評価を政権に示せる、と言うわけです。 ただ、二大政党制の場合、死票が多く、多様な意見が反映させにくいなどの問題点も抱えているわけですが…。
その他の回答 (2)
イデオロギーの差は小さいとはいえ、あります。それで完全に与党ですから、結果がわかりやすいです。連立だとわかりにくいです。
お礼
簡潔で明快な回答ありがとうございました。
- kokkai-blo
- ベストアンサー率0% (0/2)
例えばアメリカの場合です。 今は共和党政権(2001年~)、その前は民主党政権でした(1993年~2001年)。 仮に民主党へ政権交代した場合、「回転ドア」といって、1万人以上の公務員が入れ替わります。例えば、政権を出た共和党員は復活をめざして会社の顧問や大学教授になったり、故郷に帰って会社を興したり、下院議員選挙に出たりします。 例えば、日本でおなじみの国務省のヒル次官補が、北朝鮮とアメリカの関係修復を急いでいるのは、来年1月までに実績を残したいからでしょう。そうすれば、次の共和党政権では大使などのポジションを狙えます。 アメリカが京都議定書から脱退したことがそれほど問題視されてこなかったのは、締結したのは民主党政権で、脱退したのは共和党政権だったということがあります。アメリカの国益だけ考えれば好都合な話です。 仮にオバマ民主党政権になれば、アメリカが京都議定書に復活することもあるかもしれません。あと半年のブッシュ共和党政権の間は、原油高騰も温室効果ガス削減もあきらめておいて、新大統領に期待するのが、日本からすれば効率よい外交でしょう。 このようにアメリカでは回転ドアの内側と外側に4万人ほどの人がいて、出入りながら政権を担っています。 日本の場合は英国の二大政党制が模範になりますから、「次官補」までは替わらないです。でも、総理・大臣・副大臣・大臣政務官など100人ほどが全員入れ替わることになります。 リフレッシュするとともに組織の中で隠していたことが「どぶさらい」のように出てきます。与党・民主党になって、おとなしくしていた役人が急に元気にしゃべり出すこともあるでしょう。 一方、野党に転落した自民党も元大臣たちが国会で質問をしますから、良い追及ができるのではないでしょうか?
お礼
具体例までつけてくださりありがとうございました。 次点に選ばせていただきました。
お礼
わかりやすい説明ありがとうございました! 最初に答えてくださったのもあり良回答とさせていただきました。