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ブルガダ症候群とダイビング
- ブルガダ症候群とは、心臓の異常によって突然の心停止が起こる病気です。
- ブルガダ症候群を持っていても、ダイビングは可能ですが注意が必要です。
- 医師の診断書を提出し、安全な状態でダイビングができるか確認しましょう。
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第一回Brugada症候群同意会議(Wilde:Circulation 106:2514,2002)では、 The appearance of the ECG features without these clinical symptoms is referred to as an idiopathic Brugada ECG pattern (not Brugada syndrome) とBrugada心電図波形だけの症例はBrugada症候群ではないとしています。したがって、無症候性Brugada症候群と診断されたからには、”these clinical symptoms”すなわち家族歴などがなければいけないですが、家族歴がないと記載してありますので本当はBrugada型心電図波形症例なのかもしれません。 このように、結構、日本の現場ではBrugada症候群の診断は混乱しています。よって、厚生労働省の研究班のデータはあてになるのかなぁと思ってしまいます。一方、ヨーロッパのデータはあてになりそうですが、Brugadaたちの報告とEckardtの報告は全く違う結果(例えば、無症候性の60ヵ月後にBrugadaは2割が心事故発生するとしているが、Eckardtらはほとんどないと報告)のでどちらを信じていいのか分かりません。よって、Brugada型心電図波形症例の発症リスクなどまだ分かっていないというべきかと思います。 ただ、当院の心肺停止で搬入された症例のデータでは死後のCTなどでも原因不明だった人の2割はお風呂で発症されています。なんらかの原因で失神した場合に顔がお湯につかって溺れてしまう、すなわち、お風呂以外では単なる失神で済んだのがお風呂であったがために心肺停止してしまう状況があるのではと推察しています。失神の原因は多く原因がBrugadaである可能性は低いのでこれらの失神がBrugadaが原因とは考えていません。 Brugadaである・なしにかかわらずそれなりの危険性が水周りにはあると認識されるべきかと思います。
お礼
お礼が遅くなってスミマセン。 まだまだはっきりしたガイドがない状態なのですね。。。 スッキリしない状態が続きそうです。 どうも有り難うございました!