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昭和30年代後半の「50万円」

最近、本田靖春さんの小説「誘拐」を読んで 昭和38年におこった”吉展ちゃん事件”を知りました。 そして、その時、犯人が要求した身代金50万円という額について、 ”大金だが、子供を誘拐するというリスクを犯してまで、 手に入れるにはあまりにも少ない金額”といったことが 書かれてありました。 そこで、ふと思ったのですが、昭和38年当時の50万円って、 今で換算すると、いくらくらいになるのでしょうか。 ちなみに、2年後の昭和40年は、東京オリンピッックが 開催された年です。

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  • hukuponlog
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回答No.3

これは難しい。というのは、何と比較するかによってずいぶん変わってくるからなんです。 例えば、 http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000000730006&cycode=0 に、平成17年基準消費者物価指数というデータがあります。これは、平成17年度を100としたときの、各年毎の物価指数を出したものです。 その中で調べてみると ・床屋さんの値段 8.69 つまりおよそ現代の1/12の値段になります ・たばこ 31.1 まぁ、1/3程度です ・衣料品 20.0 つまり1/5ですね。 ・授業料 7.03 1/14程度でしょうか 家賃を除く総合ですと、23.3だそうです。そうすると、物価としては現在のおよそ1/5程度ということになります。 仮にそれをそのまま当てはめてみると、50万円の5倍ですから、250万円という事になります。 確かに、私の実感でも5倍から6倍という感じです。当時子供だった私が買っていた「少年マガジン」が40円から50円でした。今だと、250円くらいでしょう? そうすると、”大金だが、子供を誘拐するというリスクを犯してまで、 手に入れるにはあまりにも少ない金額”というのは、その通りですね。 ちなみに、東京オリンピックは昭和39年ですよ。

noname#145744
質問者

お礼

ご回答、ありがとうございます。 あっ、すみません。 東京オリンピックは、昭和39年でしたか・・・(^^; ところで、話は本題に戻りますが、確かに物価の比較って、 難しいですね。 おっしゃる通り、比較する対象によっても、違ってくるでしょうし。 あと、買い物に対する感覚も、全然違うでしょうし。 先に回答してくださった方が、昭和30年代前半、 テレビ1台、10万円したと、教えてくださいましたが、 50年まえにテレビを1台買うのと、現在、テレビを1台 買うのでは、全然感覚が違うでしょうしね。 なので、純粋に10万円の10倍で100万円かな?と 考えていいようなものでも、ないでしょうしね。 この辺は、感覚で考えた方が良さそうですね。 テレビを持っている家は、ほとんどなかったとのことなので、 今で言うと、高級外車1台買うようなものかなあ?と 思ったりしておりますが。 質問させていただいた「50万円」の件ですが、 ”大金だが、子供を誘拐するというリスクを犯してまで、 手に入れるにはあまりにも少ない金額”という感覚は、 おっしゃるように、今で言うと、数百万円台の前半 かもしれません。 ところで、「基準消費者物価指数」を見させていただくと、 昭和50年前後の物価高騰率が激しいですね。 昭和40年代後半といえば、オイルショックがあった頃なので、 そういったことも関係しているのでしょうか?

その他の回答 (5)

  • hukuponlog
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回答No.6

#3です。 >50年まえにテレビを1台買うのと、現在、テレビを1台 >買うのでは、全然感覚が違うでしょうしね。 そうですね。昭和30年代にテレビが普及したポイントは2つあって ・現天皇の結婚式(昭和34年) ・東京オリンピック(昭和39年) でした。私の家では、その前年の昭和38年にテレビを購入しましたが、これは平均的な家庭よりも少し遅いかな、という時期です。うろ覚えですが、オヤジの話では「サラリーマンの給料の2ヶ月分」と言っていましたから、今の金額にすると60万から70万程度になるのでしょうか? 家電製品は安くなりましたよね。私が初めてパソコンを購入したのは、25年くらい前ですが、本体・ディスプレイ・外付けのフロッピードライブ・プリンタのセットで75万円くらいしました(NECの98)。当時私の給料が20万円程度でしたから、給料の4ヶ月分近かった。その後20M(メガ)の外付けハードディスクを買ったのですが、これが確か6万円くらい。「20Mも容量があったら、一生使えるな」と当時は思ったものでした(笑)。 >昭和50年前後の物価高騰率が激しいですね。 はい。当時は「狂乱物価」と言われたものでした。原因としては ・アメリカの金とドル交換の停止(いわゆるニクソンショック) ・田中内閣(眞紀子さんのお父さん)の列島改造論による土地騰貴 ・オイルショック などでしょうね。年寄りになってくると、こういう話が楽しくて仕方ない(笑)

noname#145744
質問者

お礼

再度のご回答、誠にありがとうございます。(^^ 昭和38年にテレビのご購入で、平均家庭よりも少し遅い かんじなのですか。 近年、ヒットした映画「ALWAYS」は、昭和33年の 東京が舞台でしたが、その中で、鈴木さん宅がテレビを 購入した晩、町内中の人が鈴木さん方に集まってプロレス 観戦をするというシーンがありました。 昭和33年当時、町内にテレビを持っているご家庭が ほとんどない状況だったのに、昭和38年では平均的な家庭で テレビが購入済だったなんて、テレビって、結構急速に普及したん ですね! ところで hukuponlog さまは、もう25年も前にパソコンを ご購入されていたんですね。(スゴイ) 25年前といえば、わたしはまだ、ものごころがついたか、 ついていないかくらいの頃ですが、ビデオやFAXなんて 持っている家庭、ほとんどなかった頃ですのにね! パソコンという語も、「聞いたことはあるけど、何だかよく 知らない。でも、コンはコンピューターのコンだから・・・。」 と、何だか宇宙戦艦ヤマトに出てくるような大きな コンピューターを想像していたものです。 ところで、「狂乱物価」の件ですが、その原因として 「オイルショック」の他に「ニクソンショック」 「土地騰貴」が挙げられるのですか。 ああ、なるほどね。おかげで勉強になります(笑) でも、50年前の人が現在の物価を聞いたら、目をむいて びっくりしそうですが、いまから50年後の物価って、 いったいどうなっているのでしょう? コロッケ1個、1000円くらいするのでしょうか。 地下鉄1区間の運賃も1000円くらいしてそうですね。 タクシーの初乗り運賃なんて、2000円~3000円 しているのかなあ? あな、おそろしや。

  • omeger
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回答No.5

ほとんど既出ですが、 物価と給与に対する比率が混同されがちなので、両方の観点を比較して見てみます。 物価と給与の水準が同じだけ上昇していれば所得水準向上しませんが、 物価より給与の方が増えています。 ・民間平均年間給与(国税庁、民間企業1年勤続者対象) 昭和35年(1960年) 30.01万円 昭和38年(1963年) 42.14万円(A) 昭和45年(1970年) 93.99万円 平成18年(2006年) 434.9万円(B) (B)÷(A)=10.3倍 であり、給与に対する比率からみると、 当時の50万円は今の500万円強? 平均の年収1年分をやや超えています。 物価を考慮に入れても年間10%成長を謳歌していた 高度成長期であり、何年かずらすだけでも 大きく給与水準が変わることに留意する必要もあります。 ・消費者物価指数(総務省、持家の帰属家賃除く総合、平成17年基準接続指数) 昭和35年(1960年) 19.1 昭和38年(1963年) 23.1(A) 昭和45年(1970年) 33.3 平成18年(2006年) 100.3(B) (B)÷(A)=4.34倍 であり、当時の50万円は今の200万円強? しかし、1963年の消費者が2005年の消費者と 同じ構成の買い物をしていたわけではないので、 平成17年基準の消費者物価指数で換算しても 必ずしも正確な値が求められるわけでもありません。 消費者物価指数は物価上昇率が大きめに出る性質で知られており、 計算の仕方によっては物価差はもっと小さくなるはずです。

noname#145744
質問者

お礼

ご回答、ありがとうございます。 こんなに詳しく計算していただいて、すみません(^^; なんとなく「当時の50万円って、いくらくらいかなあ?」って 思っただけなのですが、皆様からいただいたご回答を拝見させて 頂いて、現在の数百万円台前半~500万円余りかなあ という気がして参りました。 でも確かに、物価の比較って難しいですね。 比較する対象によって、変動率も違ってくるでしょうし。 おっしゃるように、高度成長期の例えば5年間と、そうでない 5年間では、物価や所得の変動率も全く違うでしょうしね。 いまは物価だけが大きく変動していって、所得が変動しない (or下に変動している?)変な時代ですね。

回答No.4

昭和38年ころの主な価格はこんな感じですね。 コロッケ10円 カレー120円 牛乳16円 コーヒー60円 そば40円 映画350円 国鉄10円 都バス20円 タクシー80円 銭湯23円 封書10円 ハガキ5円 新聞(1ヶ月)450円 レコード290円 週刊誌40円 横川の釜めし120円 物価指数から導き出される物価(現代のほぼ1/5)とは異なるものもあって面白いですよね。 ちなみに、物価の優等生といわれる卵はこの当時1個15円くらい。 確かに「優等生」です。

noname#145744
質問者

お礼

ご回答、ありがとうございます。 卵のことを「物価の優等生」って言うんですね! 初めて知りました(恥) でも、確かに物価の計算って、難しいですよね。 おっしゃるように、対象によっては、単純に物価指数で 計算できないものもあるでしょうし。 ところで、この時代、コロッケ10円、タクシー80円 だったんですね! いま、「100円均一」がありますが、 この時代だと、「10円均一」でも高そうですね!!

  • 8823kin
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回答No.2

昭和30年代の前半で、当時「100万長者」と言う言葉がありましたね。母親が一日働いて日当が100円とか125円などと聞いた記憶からしても、大変な金額です。昭和33年頃、テレビ1台が10万円くらいして、ほとんど誰も持っていませんでしたね。昭和30年代後半の「50万円」も凄い金額には違いありません。ただ、物の価値とかお金の価値感が随分変化していますので、実際はどのくらいの価値だったんでしょう。あっ、これでは回答になっていないですね。失礼しました。

noname#145744
質問者

お礼

ご回答、ありがとうございます。 昭和30年代前半では、母親の日給が100円だったんですね! でも、おっしゃるように、物やお金の価値観 or 価値”感”も 今とは、全然違っているでしょうから、単純に何倍、何十倍すれば 良いというわけではありませんが・・・。 テレビ1台と言っても、今のテレビ1台買うのとは、全然、感覚が 違っているでしょうしね。 (あえてたとえるなら、当時テレビ1台買うという感覚は、 今でいうと、ベンツ1台買うような感覚でしょうか。←見当はずれ?) いまの感覚で考えて、”大金だが、子供を誘拐するというリスクを 犯してまで、手に入れるにはあまりにも少ない金額”というのは、 数百万円台なんでしょうか。  

回答No.1

当時の上級(甲)公務員初任給が17000円位です。 昨年のI種公務員初任給が180000円位ですから、10.5倍換算で525万円って所でしょう。

noname#145744
質問者

お礼

早々のご回答、ありがとうございます。 当時の上級公務員初任給が17,000円ですか。 40年で貨幣価値が10倍になったんですね! でも、そう言われてみれば、実感できます。 確かに、今のお金で500万余は大金だけど、 身代金の額にしては、少ないですね。

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