双眼鏡に限らず望遠鏡の集光力と分解能は一般に口径が大きいほど理論上は良くなります。(精度が悪ければもちろんよく見えませんが)
惑星など細かなものを見る場合には双眼鏡ではなく、普通の天体望遠鏡を使うでしょうから、大口径の双眼鏡に期待するのは主にその集光力で、対象は星雲や彗星などの淡く面積のある天体ではないかと思います。口径が大きくなれば当然大きく、重くなり、手持ちでは苦しくなります。(私の腕力では手振れ補正がない場合5センチ10倍程度が手持ちの限界です)三脚を使用することが大前提になりますが、これもがっちりしたものでなくてはならず、双眼鏡本体とあわせて重くなり持ち運びが困難になります。
新彗星の発見に活躍しているのは、口径15センチ25倍の大型双眼鏡ですが、このくらいが一人で(車を使って)夜空が暗い場所に持ち運んで使える限界ではないでしょうか。もちろん価格も口径が大きくなれば高価になります。熱心なアマチュア天文家の中にはもっと大口径の望遠鏡を2本組み合わせて双眼鏡を自作されている方もいらっしゃいますが…。