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高橋千鶴さんの「16歳のラストスパート」
15年位前に発行された、高橋千鶴さんの「16歳のラストスパート」という作品について教えてください。 全2巻の作品だったと思うのですが、何故か1巻しか購入しておらず、結局主人公がどうなったのか、未だに思い出しては気になっています。1巻の内容については詳細に覚えておりますので、どうか2巻の内容を出来るだけ詳しく教えてください。よろしくお願いいたします。
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倉庫から発掘してきたので手元に2巻があります。もっと詳しい方が良ければ仰ってくださいね。 美沙の所属する美咲学園は地区予選を勝ち上がり、ついに甲子園で決勝戦を迎えます。 この頃には美沙が不治の病に冒されていることを全国の人が知っていますが、まだ女であることは知られていません。しかし、二回の表ホームランを打った美沙は三塁から本塁までの間に倒れ、ここで医師の治療を受けたことにより女であることがばれてしまいます。 高校野球には「選手は男子に限る」という規定がありますので、美咲学園はいったん順位を取り消されるのですが、相手チームや世論の後押しもあり高野連はこの「選手は男子に限る」という条項を削除し、試合は続行します。 しかし、美沙は立ち上がることも難しくなってしまったため、代役としていとこの留美がマウンドに立ちます。留美もこの日のために痩せてもしもの時に備えていたのでした。 留美も懸命に投げたのですが2点先行されてしまいます。しかし、8回の裏三田キャプテンが逆転スリーランを放ち運命の9回表を迎えます。 9回表ツーアウト満塁ツーストライクになった時、美沙は自分の体の痛みが消え最後の時が近いこことを悟ります。 ここで再び美沙がマウンドに立ちます。 投球前に三田キャプテンが思いを告白するのですが、美沙はそれに答えることができません。 ラスト一球渾身の球でストライクが決まり、美咲学園の優勝が決定します。 しかし、美沙は投球直後の姿から微動だにしません。 最初は歓声に湧いていた甲子園球場も徐々に静まり、マウンドに駆け寄った三田キャプテンが触れると美沙は力無く倒れてしまいます。 最後の一球で美沙の命は燃え尽きていたのでした。 こんな感じですが、如何でしょうか。
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- feilong
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大変お待たせしてしまってすみません。 では回答いたします。 1.なぜ美沙の病気が全国の人に知られてしまったのでしょうか? →特にエピソードはありません。甲子園の決勝でアナウンサーが「今、鳥越長太郎の名前を知らない日本人は一人もいません。全く無名の美咲高校野球部を甲子園決勝のグラウンドにつれてきたのは全身不治の病におかされた体で豪速球を投げ続けてきたこの少年なのです。」という感じの発言をしていまして、決勝戦までの間にバレてしまったのだろうと推測することしかできません。 2.1巻の終わりで三田キャプテンが、美沙が女の子である事に気付いてしまったと思うのですが、その後告白までどういう態度をとっていたのですか? →告白するまではほとんど態度も変えず、ずっと心に秘めています。 流れとしては (1)2巻で風見先生が関係者を集めて美沙が女であることをバラしてしまいます。この時三田キャプテンは「僕たち(部員)は少し前から長太郎が美沙さんだと気づいていた。もう美沙さんに全てをかけて死ぬ気でやってみようって決心している」と宣言してくれます。 (2)2回の裏ホームランを打った美沙が倒れた所に駆け寄り抱き起こします。(前回の回答は表裏を間違えました) (3)8回の裏バッターボックスに立つ前に「見ててくれ! 僕の君への気持ちを見せてやるからね。僕がどれだけ君を……」と涙ぐみながら言い、バッターボックスでは「僕が、この1986年の、夏のこの瞬間を美沙ちゃんのために生きていることを僕自身に証明する」と思いながら見事逆転逆転スリーランを放ちます (4)9回表最後に美沙がマウンドに立った時、「よくここまで僕たちを連れてきてくれたね」と語りかけ「好きだ」と告白した後は矢継ぎ早に「試合が終わったらデートしよう」とか「君は絶対死んだりしないよ! 君はずっと生き続けるんだ!」とか未来を願う言葉を美沙に投げかけます。 (5)美沙が最後の一球を放ちゲームセットになった所ですぐにマウンドに駆け寄るのですが、既に美沙は事切れ、力無く三田キャプテンの方に倒れてきます。倒れた美沙を抱きしめ「美沙~~~~」と大声で叫びます。 3.留美が三田キャプテンにモーションをかけていたと思うのですが、美沙の本当の病名と片想いに気付いて身を引いたのでしょうか? →留美にとって美沙はライバル以上に生きる上で目標とする人物でした。病気のことを知らないうちはライバルの好きな人を振り向かせれば少し勝った気分になれるということもあってか三田キャプテンに粉をかけていたようですが、美沙に残された時間が後僅かであるということを知り三田キャプテンへの興味は一切なくなったようです。 地方大会で倒れた美沙を父親が入院させようとする時には「もっともっと美沙ちゃんは奇跡を起こすことができるはずだわ!」と美沙を連れ出し、美咲高校野球部のみんなが夜も校庭で練習している姿を見せて励ましたりもしてますし、この夏は「美沙ちゃんのために何でもしてあげたい」と言う気持ちでいっぱいだったようなので、他のことは全然考えていなかったのではないでしょうか。
お礼
再度丁寧な回答ありがとうございました!! 質問を投稿してはみたものの、15年も前の作品だし、覚えていらっしゃる方がいたとしてもそれほど詳しい回答は望めないだろうと思っていたのですが、本当に詳細に解説して頂き、感謝しております。
お礼
わざわざ本を探していただいたとは、本当にありがとうございます。 タイトルが「ラストスパート」ですから、分かってはいたのですが、やはり美沙は亡くなってしまうのですね・・・。結末は悲しいものですが、長年の心の痞えがとれました。 あといくつか細かいところをお聞きしたいのですが、 1.なぜ美沙の病気が全国の人に知られてしまったのでしょうか? 2.1巻の終わりで三田キャプテンが、美沙が女の子である事に気付いてしまったと思うのですが、その後告白までどういう態度をとっていたのですか? 3.留美が三田キャプテンにモーションをかけていたと思うのですが、美沙の本当の病名と片想いに気付いて身を引いたのでしょうか? どうか回答よろしくお願いします。