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ベートーヴェンの歌曲「春の女神」について教えてください!!

ベートヴェンの歌曲について、教えてください! 知人からの依頼で、以前質問した内容に誤りがあったので、再度訂正し ての質問です。分かる方いらしたら、ご回答よろしくお願いします。 調べていたのはベートヴェン作曲の歌曲のようです。以下が詞の内 容です。 「春の女神」 一、何処行くか 春の女神   何処行くか 里越え野越え   海山越えて 霙寒き 落ちの里へ   我は行く 二、などてか行く 春の女神   などてか行く 吹雪荒みて   眠れる森に 花を誘い鳥を呼ぶと   我は行く    "女神"は"みかみ"と読むそうです。 質問1 源詩は何なのか?スコットランドの民謡との説もあり、民謡ら     しいのです。 質問2 ある情報では訳者が堀内敬三となっています。他の本では「六     條夜葉 訳詩」となっています。本当に堀内敬三さんなのでし     ょうか? 質問3 六條夜葉さんとはどんな人なのでしょうか? 質問4 六條夜葉さん訳詩の本では、作品番号は「ベートーヴェン、作     品108の第7曲」と書かれてます。しかし、ある音楽事典による     とこの曲は「ベートーヴェン、作品108の第20曲」と書かれ     ているそうです。正確な作品番号は何なのでしょうか? 以上いろいろと質問しましたが、どんな情報でもいいのでよろしくお願 いします。

みんなの回答

回答No.2

JASRACのHP右下にある「作品データベース」で検索してみたところ、 「春の女神」というタイトルの曲は、少なくとも、JASRACの管理下には存在しないようです。 そこで、同データベースで六條夜葉さんの曲を検索してみたところ、「いとしのジョニー」という曲が出版されているのがわかりました。 全音「世界名歌110曲集(2)」に  いとしのジョニー Op.108-7(ママ)  Der Treue Johnie Op.108-7(ママ)  作曲者:ベートーヴェン Beethoven  作詞者:六條夜葉 Yoha Rokujo で収録されているようですね。 よって、karelinさんがお探しの「春の女神」は、イコール、ベートーヴェンが編曲したスコットランド民謡「いとしの(忠実な・誠実な)ジョニー」なのだろうとと勝手に判断(仮定)してお答えしたいと思います。 質問1.「25のスコットランド歌曲集」Op.108 第20曲「Faithfu' Johnie」の原詩は、 http://www.recmusic.org/lieder/get_text.html?TextId=23395 で見られます。 『ベートーヴェン事典』によると作詞はアン・グラント夫人。 娘が語りかけると若者が答える恋人の会話になっています。 ベートーヴェンはスコットランド人G.トムソンに委嘱され、180曲弱もの民謡編曲を手がけています。これもその1曲です。 「蛍の光」もベートーヴェン編曲版がありますしね。 質問2.JASRACのデータベースで堀内敬三さんの作品も、同様に、探してみましたが、 「春の女神」「いとしのジョニー」といった類の曲はちょっと見あたりませんでした。 ただし、堀内さんが「春の女神」の作詞者である可能性は0ではないと思います。JASRACに登録されていないだけかもしれませんから。 少なくとも「いとしのジョニー」という曲名で出版されている六條さんよりは可能性があるでしょうね。 質問3.作詞家だというのはわかりますが。。。 JASRACには他に、「愛の歌」「悲歌」「王様の行進」「おゝわがいとしの恋人」「帰れソルレントへ」「サンタルチア」「ステンカラージン」 「空のひばり」「永遠なる愛」「春の日の花と輝く」等がありました。 質問4.Op.108-20が正しいです。実は別バージョンもありますが、それはHess.203で登録されています。 Op.108-7というのは出版社の単純な間違いですね。 長谷川由美子さんの「日本におけるベートーヴェンの楽譜出版-ベートーヴェン受容史の一側面-」という論文によると、 「いとしの(忠実な・誠実な)ジョニー」は、「輸入」された頃、 オリジナルの詩がつけられて数々出版されたようです。 「まこゝろの友よ(別歌)」編集者編(明治38年) 「こほろぎ」與謝野鐵幹(明治43年) 「松の葉」竹折錫(大正5年) 「別れ」犬童球渓(大正15年) 「あゝ何地行く」乙骨三郎(昭和2年) その中の乙骨三郎「あゝ何地行く」を見ると、 あゝ何地(いづち)行く 我が友よ あゝ何地行く 五百重(いほへ)の雲の 隔たる彼方 我はたどる 都路へ 學校(まなびや)へ となっています。 もしかしたら「春の女神」は「あゝ何地行く」を参考にして作られたのではないでしょうか。 (あるいはその逆か) …ネットでわかったのはそこまでで、肝心の「春の女神」の作詞者名はわからず仕舞です。 (;_;)ξー"ーξ

参考URL:
http://www.ri.kunitachi.ac.jp/lvb/rep/rep.html
karelin
質問者

お礼

回答ありがとうございます。大変詳しい内容で参考になります。 長谷川由美子さんの論文も参考になるかもしれません。

  • ASAYOSHI
  • ベストアンサー率42% (358/834)
回答No.1

当方、素人ですので、分かるところだけ書いてみます。 手元に、『作曲家 名曲解説ライブラリー ベートーヴェン』 (音楽之友社)と 『クラシック音楽作品名事典』 (三省堂)があります。 まず、OP.108 の作品は「25のスコットランドの歌」または「25のスコットランド民謡」となっています。 そして、その第20曲(op.108-20)は、後者の事典では「いとしいジョニー」という邦題がついていて、欧字つづりは「Faithfu' Johnie」となっています。 同曲が、ライブラリーのほうでは、邦題「誠実なジョニー」、欧字つづりは「Der treue Johnie」(おそらくドイツ語)となっています。 歌詞の大意は以下の通りです(頭の部分だけ引用します)。 「おまえはいつ帰る、誠実なジョニーよ?」「実が刈り取られ、木の葉が枯れ落ちるころ、私は帰るつもり」 つまり、お探しの歌詞とは、かなり異なる内容ということです。 では、op.108-7は? ライブラリーでは抜粋で曲を紹介しているため載っていません。 音楽事典の方には、邦題「すこやかな若者、ハイランドの若者」、欧字「Bonnie laddie, highland laddie」と載っています。 思うに、お探しの歌詞は「訳」というより、日本語オリジナルの詞を原曲に乗せたということは考えられませんでしょうか。 これらの書籍、事典で、他の歌曲についてもわかるかぎり調べましたが、お探しの歌詞に該当しそうな邦題、あるいは大意は見つかりませんでした。 (一応、作品108の第4曲が「イスラのおとめ」、第8曲が「インバーネスの愛らしいおとめ」となっています。後者は「インヴァネスの可愛い娘」という邦題でライブラリにあり、歌詞大意もありますが、これも、「~喜びも悲しみも彼女の目には映らない」みたいな内容なので、違うと思われます) わかったことは、「作品108」の中の曲であることが正しいのならば、スコットランド民謡であるということ、くらいでしょうか。 なお、私は専門的な知識はありませんが、たとえば、訳詞に関しては(仮に権利関係が時効になっていても)、JASRACに問い合わせることで、何か情報を得ることが出来るのではないでしょうか。 また、歌詞が日本語オリジナルであった場合、もし、メロディが分かるのでしたら、なんらかの形で(MIDIで演奏するなど)質問に乗せることが出来れば、ベートーヴェン全集の類をお持ちのどなたかから、曲の特定をしてもらうことは可能かもしれません。 以上、お役に立てず、申し訳ありません。

karelin
質問者

お礼

詳しく回答していただきありがとうございます。 大変参考になりました。不明な点がかなり解消されて、手がかりがつかめそうな感じです。確かに元の詩とは異なった日本語オリジナルというのは当たっている気がします。ネットで検索しても出てきませんでしたし。これらを手がかりにもう少し調べてみます。 あとJASRACというのは気がつきませんでした。ただ、ホームページにはこういう質問を受け付ける窓口が見つかりませんでした。何か有りますでしょうかね?取りあえず、お礼まで。

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