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ベートーベンの好きな花とは?
- ベートーベンは雑草の花を好んでいたのか?
- 桜や豪華な花ではなく、名もない野の花が好きだったのかもしれない
- 皆様の想像や書籍からベートーベンの好きな花について教えていただきたい
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WHAN that Aprille with his shoures soote The droghte of Marche hath perced to the roote, And bathed every veyne in swich licour, Of which vertu engendred is the flour; のをいつもの物ぐさで、うろ覚えで書いてしまい、今読んで、冷や汗びっしょり、直そうと思っていた矢先、お言葉をいただき、まことにお恥ずかしいです。 「四月の優しい雨が、三月の風とともに、根の先々まで浸み渡って、心ゆくまでお湯に浸かると、あの花が生み出されるのです」あたりですね。後で「あれ三月が抜けちゃってる」と気づき、我ながら間抜けにあきれました。 「これはこれは とばかり花の吉野山」の通り、日本の花は単位が千本で場所は「山」です。これに比べてベートーベンの花は、 下記のように単位が一輪(=一人)で場所は「庭」です。 我が庭に一輪の花が咲く('Es blüht eine Blume im Garten mein') ゲーテの詩 「子供は一輪の野ばらが立っているのを見た」(Sah ein Knab ein Rosleln stehn に「俺も一つ」とベートーベンが始めたが未完に終わった「野ばら」も一輪の花です。 日本の昔が広角レンズなら、ベートベンは望遠か接写レンズってところですかね。
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- SPS700
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もうご存知とは思いましたが、念のため。僕は一時「皇帝」に凝っていました。 初めは生を天井桟敷で聞き、バックハウス、ギーゼキング、クルゾン、ソロモン、ゼルキン、フライシャー、など町へ来ると行きました。 結婚してからはケンプ、フィッシャー、などを買い足し こどもは、ブレンデルやフライシャーなどを聞いていましたので、娘はグールドを聞いて What is this? という始末。 ベートベンの生誕200年記念演奏会を仕切っていたバーンズはミケランジェリを招く予定で、あのドタキャン王が来なかったら 君やる?とグールドに冗談に聞くと「うん」という返事。案の定四日ほど前になって、ミケランジェロがドタキャンして来ました。 Barns "Glenn, you're on!' Glenn "What do you mean, 'You're on'?" B "You said you'd do the Emperor Concerto for us." G "You're kidding." B "No, I'm not G "My God, just think that the Number One pianist is going to substitute for Number Two!" クリーブランドの指揮者ゼルは、運送中に壊れた椅子をいじくりまわしているグールドに ”Mr. Gould, may be if we shaved a 16th of an inch off your ass we could begin."と、言ったそうです。 https://cool.culturalheritage.org/byform/mailing-lists/arsclist/2006/02/msg00476.html トロントの指揮者アンチャールは、これを聞いて substituted one cook for another といったそうです。 https://91classical.org/post/no-party-tricks-lessons-from-glenn-gould-on-creating-a-concert-without-halls/ そういった曰く付きですが、下記は何度聞いてもいいですね。 https://www.youtube.com/watch?v=kpz_U8wHpa8 https://www.youtube.com/watch?v=H-t-d-qjBbM
お礼
ご回答ありがとうございます。 どうもお礼が遅れて申し訳ありません。 それにしても、米国に住むという事は本当に有名な音楽家がコンサートに来たりと本当に映画の中の世界のようですね。 グールドの曲を初めて聞いた時のお子さんの表情を想像しただけでおかしくなります。 初めこそ、What's this?だったんでしょうけど、聴けば聴くほど中毒になったはず(笑) さてやっと、ご紹介いただいた動画を拝聴できる時間が今日できました。「やはりグールドだなあ。」と思いました。そして、どうしても私はベートベンの曲を聞きますと名もない花の美しさに気が付くような、気分になります。そうして、「やっぱり雑草が好きだったのでは?」と思えてしまいますが、まあ、これも私の偏見と言うか、個人的な感じ方なんでしょうが。 今回もSPSさんのお陰で、興味深い逸話や、名曲に出会えました。 また、よろしくお願い致します。
- SPS700
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ベートーベンは、どんな花が好きだったと思いますか? あまりよく知りませんが、下記のようなのがあります。 1。女声合唱「無垢の花が撒かれる所」'Wo die Unschuld Blumen streute' https://www.youtube.com/watch?v=GcuQoQyLxfM 2。一輪の花が咲く(Romance 'Es blüht eine Blume im Garten mein') https://www.oxfordlieder.co.uk/song/495 https://www.youtube.com/watch?v=8R_FUui768E 3。可愛らしい花(Blümchen Wunderhold) https://www.youtube.com/watch?v=M43vQkfXjvc http://www.uritext.co.uk/index.php?id=7 それに具体的に花という言葉は題にありませんが。五月の歌(Mai Gesang)というのがあります。 https://www.youtube.com/watch?v=7j4Y4Y0K5_Q https://www.oxfordlieder.co.uk/song/1993 五月というのはブラウニングの(Oh! to be in England in May) https://www.lieder.net/lieder/get_text.html?TextId=3251 シューマンの(Im wunderschönen Monat Mai) https://www.youtube.com/watch?v=ncPsZ1BXZxQ https://www.oxfordlieder.co.uk/song/830 を引っ張り出すまでもなく『カンタベリー物語』の前置きに「四月の甘い雨が、根の先まで滲み透ると、五月の花を生み出すのです」で明らかなように五月は「花」の咲く時です。 ベートーベンの花は、美しい女の人の喩えらしく、2で繰り返されているように「一つ(アイネ)」が取り上げられています。 これに反して「さくら、さくら、弥生の空は、見渡す限り、霞か雲か、匂いぞ出づる、いざや、いざや、見に行かむ」と大きく捉える日本の伝統とは異なる、一輪(=一人)を見ているように思います。 ヨーロッパを追われた宗教的避難民を乗せた船の名も「メイフラワー」でしたね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 前回の質問でだいぶ私が知らなかったベートーベンの名曲に出会えたと思っていたのですが、、、今回のご回答でまだまだある事に気が付きました。 さすがお詳しいですね! 1~3としてご紹介いただいた曲を聞いてみました。 むむむっ、これは私が質問文で書いたような推測は撤回せざるえませんね。 お説の通り、1~3の曲を聞く限りでは、「(バラ等の綺麗な)一つの花」を愛でているようですね。曲の雰囲気からも、とてもじゃないけど、「雑草の花」を愛でているようには感じません。 やはり、私が知っている曲に偏りがあったのと、レスナーである私が、和歌好きだったために、心象に偏りがあったようです。 雑草で歌を歌うのは百人一首の時代くらいなのかも、、、。 不勉強なもので、ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品61の1分53秒から2分27秒あたりのイメージが強かったですが、全体的にはそうでもなかったのでしょうね。 https://www.youtube.com/watch?v=v2zXKs-5s4g >>『カンタベリー物語』の前置きに「四月の甘い雨が、根の先まで滲み透ると、五月の花を生み出すのです」で明らかなように五月は「花」の咲く時です。 冒頭文ですね!いや~、見事な名訳ですね!いつか、英語カテで翻訳例を質問しようかと思っていた箇所です。 Whan that Aprille with his shoures sote The droghte of Marche hath perced to the rote, この2行には、ズキューンときまして、チョーサーを原文で読んでやろうと一時期思っていたのですが、どうも冒頭文ほど内容は好きになれなかったので途中で脱落しました。SPSさんなら、読破されたんでしょうね。 >>「さくら、さくら、弥生の空は、見渡す限り、霞か雲か、匂いぞ出づる、いざや、いざや、見に行かむ」と大きく捉える日本の伝統とは異なる、一輪(=一人)を見ているように思います。 お詳しいですね。 私はそんな事考えた事もありませんでしたね~。今後はこの考えも胸に留めて英語の詩なども味わおうと思います。 >> ヨーロッパを追われた宗教的避難民を乗せた船の名も「メイフラワー」でしたね。 そ、そういえば!!! そういう事だったんですね。 私は無知なもので、「メイフラワーってなんだろうな?カリフラワーみたいなものだうか?」と想像していました。 また、色々教えてください。ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >>のをいつもの物ぐさで、うろ覚えで書いてしまい、 うろ覚えで、あの名文だったのですか! 私なんか、なんど名文とにらめっこしても、全く名訳がでてこないのに、、、。 >>「四月の優しい雨が、三月の風とともに、根の先々まで浸み渡って、心ゆくまでお湯に浸かると、あの花が生み出されるのです」 本当に読解は優しくても、翻訳文は超難問の箇所をいつもながらお見事に翻訳されましたね!個人的には「四月の甘い雨」の方が好きでした。 The droghte of Marcheで、カラカラに乾いた根にAprille with his shoures soote で潤す雰囲気が大好きです。 And bathed every veyne in swich licour, のbathedの訳など私ならお手上げです。「お湯に浸かる」とは本当に名訳でした。 >>日本の花は単位が千本で場所は「山」です。これに比べてベートーベンの花は、 下記のように単位が一輪(=一人)で場所は「庭」です。 やっぱり、そうなるんですね。 私は、今までずっと雑草の花を思い浮かべながらベートーベンを聞いていたというのに、、、。 しかし、誤った解釈をしていたにしろ、ベートーベンはいいですね。 また、勉強になりました。 今後ともよろしくお願いいたします。