- 締切済み
ベートーベンの第九交響曲の終楽章について質問です。
ベートーベンの第九交響曲の終楽章について質問です。 終楽章の中盤あたりに、トロンボーンとテノール・バスの合唱のユニゾンの旋律と、ソプラノ・アルトの合唱が交互に出てくる部分がありますが、あれは教会音楽の様式を使っているのでしょうか? メシアンの作品、特にオーケストラと合唱の作品には、ときおり男声合唱と低音金管楽器がユニゾンの旋律を演奏したり、全オーケストラでユニゾンの旋律を奏でたりする部分があります。オルガン作品でも、両手とペダルでユニゾン旋律を演奏する場合があります。第九のこの部分との共通性を感じます。 これらは教会音楽の様式の一つなのでしょうか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
みんなの回答
noname#157218
回答No.1
専門家ではないので、本当かどうか自信はありませんが、そもそもトロンボーンという楽器は教会の楽器である、というのを聞いたことがあります。 モーツァルトのレクイエムなどでも、3本のトロンボーン(アルト、テナー、バス)が合唱と同じ動きで支えています。 ブラームスの交響曲第4番の第4楽章冒頭でトロンボーンのコラールが登場するのも、教会を暗示しているそうです。 また、「ユニゾン」で歌う、というのは、おそらくグレゴリア聖歌の伝統に基づくものと思います。 ベートーベンの第九交響曲の時代には、独唱と合唱の入った曲は、教会音楽やオラトリオといった伝統の様式に基づくものとの社会的なコンセンサスがあり、このような内容になったのではないでしょうか。ベートーベンも、それまでの伝統をかなり革新したとはいえ、社会的慣習を破壊するところまではしなかった作曲家だったと思うので。
お礼
ありがとうございます。 そういえばモーツァルトのレクイエムのスコアを見ると、合唱とトロンボーンが同じ動きをしてますね。第九のこの部分は、明らかに教会音楽の様式を使ってるんだと思います。たぶんベートーベンやそれ以前の教会音楽を聴けば、そっくりなものがあるんでしょうね。この種類の音楽はほとんどしらなくて。 勉強になりました。