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3つの政治文書と今回の胡錦濤主席の訪日を比べて・・

今回の来日は暖かい春をもたらしたなどと、ニュースで聞きましたが、これまでの3つの政治文書の内容と比べて、 (1)「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同声明 (2)胡錦濤中国国家主席の訪日(日中首脳会談の概要) (3)日中両政府の交流と協力の強化に関する共同プレス発表 この3つは具体的にどうゆう特色があるのでしょうか?? 何が新しくなったのでしょうか?? 教えてください。

みんなの回答

回答No.2

> 何が新しくなったのでしょうか?? 「新しくなった」ということはありませんし、また元から必要もありません。日中友好条約以来、友好国であることに変わりはありませんが。もっとも、元々元首である主席の来日というのは、いくぶん儀礼的なパフォーマンスですし、今回はとくに日中双方にとって「友好関係」を再確認して今後も経済を中心に密接な関係を維持することを確認するのが最大の目的でしたから。 具体的懸案については、 ・東シナ海ガス田問題。日中それぞれの主張する「排他的経済水域(念のため、「領海」とはちょっと意味が違います)」が異なっていることもあって現実に日中間に存在する最大の懸案でしたが、かなりびっくりすることにほぼ日本が呑める条件が提示されて共同開発の合意を約束することになりました。ただ具体的な内容については、公表はされていません。胡錦濤主席側から、日本がこれでよければ人民解放軍を説得しなければならないので、刺激しないために公表はしないで欲しい、と強く要請があったということです。ある意味とても驚くべきことですが、現政権の権力基盤の弱さを、日本側に対して素直に認めたわけではあります。 ・ギョウザ問題--先に述べた「現政権の権力基盤の弱さ」は、ある意味で素直に認めざるを得ないことではあったわけで、当然ながら胡錦濤主席来日の前に一定の解決をしておかなければ中国の信頼に関わって経済的なダメージは避けられない問題でしたが、胡錦濤政権は解決できないまま来日してしまった。これも権力基盤の弱さを強烈に印象づけています。治安当局と外交当局、そして国営工場である問題の工場の管轄や食品衛生を担当する部門の考え方の違いというか利害対立を、政権が解決しきれていないことがバレバレなので。公安当局が日本と共同捜査を進め、工場に相当に疑いをかけているときに、検疫の高官が「中国で混入したことはまずあり得ない」と発言してしまい、公安も外交もそれを真っ向から否定することができなくなってしまったし、元首である胡錦濤主席ですら徹底解明を命じても意味がないという…。 ・環境問題。胡錦濤政権自体は、中国の環境破壊が国際的に問題にされていることは認識していて解決を考えなければいけないのは分かっているところで、日本も国連で「温暖化問題への取り組みに誠意が欠ける」と批判されてしまったくらいですから、日本の技術で中国の環境問題解決に積極的に協力するというのは、双方にとってメリットでしょう。 ・チベット問題--対話の再開という国際社会(日本を含む)の要求は、とりあえず胡錦濤政権は少なくとも形の上では来日の直前にやりました。そのことについて日本政府は一定の評価を与えつつ、一層の努力を要請はしていました。胡錦濤政権としても解決の必要性は認識していても国内向けの権威を維持できないジレンマに陥っています。日本と中国の歴史的な微妙な関係からしても、政府としてやり過ぎれば感情的な反発でかえって状況を悪くする危険もありますので、オリンピック開会式出席も曖昧に匂わせただけ、という福田首相の態度は、まあ適確だったと言えるでしょう。 ・パンダ--日本側のいわば「お願い」について、すぐに応じたばかりか、無償貸与であるらしいので、福田さんの得点でしょう。 番外:天皇の明仁さんが鳥類学者であることをうまく使って、環境問題についてなかなか厳しい苦言を呈したそうで…。 もともと胡錦濤サンがお土産をいろいろ準備して来日したという経緯もあり、日本にとって悪いことはとくになかったですし、顔を立てることは立てながら妥協すべきでないことは妥協していないので、まあこんなものでしょうね。 ただ驚いたのが、胡錦濤氏が自分の政権基盤の弱さをかなり正直に見せてしまったことです。

rororoba
質問者

お礼

詳しくありがとうございます。 なるほど。なにか今回の対談ははいつもと違っていいムードだったと思います。 これからもっと良い方向にいってくれるといいのですが‥

  • oska
  • ベストアンサー率48% (4105/8467)
回答No.1

>何が新しくなったのでしょうか?? 名称が変わっただけで、何ら新しい意味付けはありません。 10年前、江沢民中国皇帝が来日し、国会・皇居で延々と日本批判・反日(抗日)政策の正当性を訴えた時代とは社会状況が異なります。 自民・学会連立政権は、「支持率が20%未満と沈没寸前」です。 中国は、チベットなど人権弾圧で世界的な批判を受けています。 世界で唯一「親(媚)中派が政治的首脳」を担当している日本は、中国にとって唯一政治的に利用出来る国なのです。 「チベット問題は、中国の主権内で解決するべきだ」○○議長。 「チベットは、平和的に中国が主体的に解決して下さい」○○首相。 「胡錦濤来日を、無条件で熱烈歓迎します」○○名誉会長。 既に、中国は「自由主義経済大国2位の日本は、中国のチベット政策を理解した」と大々的に世界に報道しています。 天安門事件の時と同じ状況で、また日本は西側諸国からの笑いとなっていますよ。 成果としては、「胡錦濤来日ギャラとして1000億円援助」が決まった事でしよう。 (表向きは、中国農村部の社会資本整備・都市部環境対策費らしい) 中国は、パンダ2頭の有償貸与で大きな成果を得ましたが、日本側は何ら成果がありません。 内閣支持率も低下傾向が止まりませんし・・・。 ついに与党幹事長も「秋頃に解散総選挙」を話題にし始めました。

rororoba
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 日本はチベット問題について世界からそんな風に見られてるとは、日本人として恥ずかしいです‥ 福田首相の見解なのでしょうか。 ありがとうございました。

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