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目を細めるとピントが合う?
少々老眼かも知れませんが、目を細めて物を見るとピントが合い良く見えます。 眼鏡を掛けても、フチの部分とレンズの部分の境目の部分で物を見れば他よりピントが合うような気がします。 裸眼でも目の前に障害物を置き、境目の向こうの物はよく見えます。 このように、目の前の障害物によって光の屈折が違うように思います。 どうなんでしようか? 教えて下さい。
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老眼(遠視)の場合は網膜よりも奥に焦点ができてしまうことはご存知だと思います。 網膜よりも奥で焦点を結ぶために網膜上ではピンボケになってしまうのです。 遠視や近視を説明するものの中に光が線で書かれていて目のレンズで内側に曲げられて焦点で交差している図がありますよね。 その光の中でレンズの真ん中を通る光は曲げられずにまっずぐに進みます。 そして網膜上の本来の焦点の上も通過して行きますね。 ピンホールを通すということはその真ん中の光だけを選択して他の光を遮断するということなのです。 これがピンホール効果の原理です。 しかし光も一点だけしか網膜に当たらなければ単なる光の点になってしまいます。 実は目の正面からだけではなく、どの角度から光が入ってきてもピンホールを通ると本来の焦点の上を通る光に近い部分だけが通過できる為に焦点が合うわけです。 目の前の障害物との境目についても同じことです。 焦点に向かって真っ直ぐに入ってくる光以外を遮断するほどはっきりと見えるわけですから、黒目の中心に近いところに障害物を置くと不完全ではあってもピンホール効果が得られるのだと思います。 余談ですが近視でも老眼でもレンズには強さを表す数字がついています。 老眼だと+3.0とか、近視では-4.25とかありますよね。 これは焦点距離の逆数です。 部屋で老眼鏡(凸レンズ)をある高さに合せると床や机のの上(に置いた白い紙の上)に天井の照明器具の像を映すことができます。 その時のレンズと床(の上に置いた白い紙)との距離をメートルで表した数字で1を割ったものがレンズについている数字の正体です。 たとえば床からの高さが0.5メートルなら1÷0.5=2となります。 近視(凹レンズ)の場合は焦点を結びませんので、開いた光の逆方向に進んで光が進入した側に焦点を結んだと仮定した時の数字なのでマイナスをつけて表示します。 原理を知ると日常の事でもなんだか楽しく感じられますよね。
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はじめまして、元眼鏡屋さんです。 皆さんの言う通りです(笑) これはピンホール効果といわれるものです。 ポイントは目に入ってくる光が制限されるというところです。 余談ですが、眼鏡屋さんの検眼道具の中にもこれがあって、主に使用するのは0.5ミリのピンホール板です。 眼鏡屋さんでは、まず最高の視力がどのくらいであるのかを計測しますが(完全矯正)、思うほど視力が出なかったときなどに、ピンホール板をレンズの上から装用してみて【さら視力が上がればまだ矯正の余地がある】と考えて再度計測するなどに利用していましたね。(近視系) しかしこのピンホール効果を利用した、【視力が良くなる】などの触れ込みのピンホールメガネは弱い偽近視でもなければほとんど意味がないと言われて久しいですね。 ピンホール効果が出るの近視や近視系の乱視ですから、少し近視や乱視が残っているのでしょうね。
- First_Noel
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そう言えばホームセンターなどに, 小さい穴の幾つか開いたサングラスみたいなものを 売っています.目を休めるのに役立つそうです. ピント調整しなくて済むからかな?
お礼
>小さい穴の幾つか開いたサングラスみたいなものを売っています. エーそうなんですか、知りませんでした。 今度気をつけて見たいと思います。 ありがとうございました。
(注:光学の専門で目の専門ではありません) そのような現象は確かに起きています。 これは2つの理由で成り立っています。 1)焦点深度が深くなるため 老眼、近眼などはピントが合っていないために起きています。 つまり網膜の手前、または奥にずれているわけです。 さて、ピントから一定距離ずれたときにどのくらいぼけるかということを考えます。 逆に言うとぼけない範囲というものがあり、これを焦点深度と呼びます。 この焦点深度は目のレンズの大きさ(目には虹彩という絞りがあり、この絞りの大きさ)が小さくなると焦点深度は深く(つまりぼけない範囲は大きくなる)なります。 絞りの外側で目を細めても今度はまぶたが絞りの役目をしてやはり同様になります。 人差し指を丸めて小さな隙間を作り、そこからのぞいても同じ効果が得られます。 2)収差の除去 特に乱視などの場合にはこちらの効果もあるでしょう。 収差とは焦点位置でもぼけてしまう物を言います。乱視の場合はまさにそれになります。 こちらの方も絞りを絞るほどこの収差の影響は小さくなります。 上記のようなことは一眼レフカメラなどで写真を撮る場合には重要になり、背景をぼかして撮りたい場合には絞りを解放(大きくする)すると、ピントの合う範囲が狭くなり背景をぼかす事が出来ます。 逆に距離差がある対象物全体にピントを合わせたい場合、またレンズの収差を小さくしてシャープに撮りたい場合は、絞りをかなり絞り込んで撮影します。 そのため、一眼レフカメラの自動露出には「絞り優先」というモードがあり、絞りの値は(上記効果を考えて)人間が決めて、シャッタースピードはカメラに任せるということをよくやります。 極端な話をすると、本当に小さな一点の穴からのぞいた場合は、老眼であろうと近眼であろうと非常にシャープに見ることが出来ます。 これを利用した物がピンホールカメラで、本当に一点だとレンズがそもそもいらなくなるのです。だからレンズの焦点がずれていても関係なくなるのですね。 ただそうするとかなり暗くなってしまうというのが問題点です。 では。
お礼
詳しくありがとうございました。 焦点深度はカメラで聞きますが「収差」とは知りませんでした。 私たちの目もレンズですから同じなんですね。
- tbrown
- ベストアンサー率26% (154/587)
焦点深度の関係だと思います。 一眼レフのカメラだと、絞りで焦点深度を調整できます。 例えば、距離50cmのところに、レンズを開放した状態で撮影すると、50cmから外れたところではピンぼけになってしまいます。 ところがレンズを絞って撮影すると、50cmから離れていても、ある程度ピントは合っています。 人間の目も同じようになにかで口径を小さくすれば、焦点深度が深くなりピントが合っているように見えると思います。 医学的にはもっと難しい理論があるのでしょう。
お礼
>焦点深度の関係だと思います。 そう云えば花など接写するとき、絞り込んで撮影するとピントの合う範囲が広くなります。 目を細めることと同じなんですか。 ありがとうございました。
- ojin
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私は乱視です。 恐らく、写真機の(いまどき古いですかね!)に絞りがありましたが、絞ると鮮明になるのと同じ現象ではないのでしょうか?指を丸めて、1、2ミリ程度の穴からのぞくと、ぼけた小さな文字も良く見えます。
お礼
>絞ると鮮明になるのと同じ現象ではないのでしょうか? そうだったんですか、ありがとうございました。
お礼
良~く、わかりました。ありがとうございました。 それにしても「原理を知ると日常の事でもなんだか楽しく感じられますよね。」 とのこと、正にそのとおりと思います。 新聞を読むなら「一面記事」テレビを見るなら「1チャンネル(東京)」と努力していますが。