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なめくじとかたつむりについて
ナメクジとかたつむりは同じ生き物ですか? カタツムリはヤドカリみたいに殻を変えるのでしょうか?
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【カタツムリとは】 カタツムリは陸に上がった貝です。巻き貝の仲間です。そしてもちろん、この殻が退化したのがナメクジです。 日本だけでもいろんなカタツムリがいます。殻に毛が生えているものもいます。地域によって右巻きと左巻きが分かれている、という話がありますが、そこまで厳密ではないようです。ただしヒダリマキマイマイという種類は日本にいます。海外でも両方いるのでしょう。 海外、特に熱帯に行けば珍種がたくさんいます。シンガポールにはヒカリマイマイといって、幼貝の時期に自己発光するかたつむりがいます。餌を発見すると黄緑色の閃光を発光して仲間に知らせるそうです。なお、これまで発見された世界最大のカタツムリは1976年、アフリカ・シエラレオネで捕らえられたアフリカマイマイ。鼻先から尾までが39.3cm、重さ900g!腕の上を這われただけで叫んでしまいそうです。 【カタツムリの習性】 カタツムリは夜行性です。しかし3日くらい寝続けることもあるようで、夜に動かなくても弱っているわけではありません。時間感覚が人間とは、まったく違います。冬は殻の中に閉じこもり、落ち葉の中で集団をつくって冬眠します。この時は殻に二重の膜を張っています。葉っぱなどを食べて生きています。 【天敵】 最大の敵はマイマイカブリ。こいつは名前の通り、カタツムリを食べる虫です。真っ黒い、カマキリみたいなやつです。膜を食い破って、冬眠中のカタツムリを食べてしまうこともあるようです。鳥もカタツムリを食べますし、フランス人を主とした人間も敵です(笑)。食べるのはまだマシ。アメリカでは「害虫駆除します-ゴキブリ、アリ、カタツムリなど-」と看板に書かれてます。カタツムリはゴキブリと一緒なのです。ベルギー在住の友人に確認してみたところ、そちらでも園芸店で「カタツムリ駆除薬」が売られており、カタツムリは発見されるや踏み潰される運命にあることを知りました。飼ってかわいがるなど、正気の沙汰ではない、らしいです。葉っぱを食べるのですから、確かに農家にとって有り難い虫ではありませんが、そこまですることもないだろうに..。でもナメクジに塩かけといてカタツムリはかわいそう、というのも勝手な理屈。マグロ食べてクジラはだめ、みたいなもんですね。 【カタツムリの繁殖】 カタツムリを増やすのは非常に簡単です。むしろ増えすぎに注意した方がよいです。 カタツムリは雌雄同体。1匹がオスメス両方の生殖器を持っています。体がオスになったりメスになったりするのではなく、いつもオスでありメスなのです。ですから同じ種類で同じ大きさなら、とにかく2匹揃えておけば子どもを生みます。 カタツムリの×××は、なんと目のすぐ近くにあるのです。見た感じでいうと、左のほっぺから、にょきにょきと白い×××が伸びてきます。それをもう一匹の、やはり左のほっぺに入れます。ですからカタツムリは、お互いにすれ違うような形に並んで交尾します。×××が、人間のオスのものと同じものかどうかは分かりません。ただ、精子を送るために働いていることは確かだと思います。交尾は非常に長いそうです。飼っている人の話によれば、しているのを発見してから、終わるまで、少なくとも30分間はあったそうです。数時間に及ぶという話もきいたことがあります。やっぱりのんびりしてるんだな。 ぞろぞろかえりました カタツムリは交尾のあと、両方が卵を生みます。実際に飼った人の報告では、1度に40個くらい。卵は白くて固く、1か月ほどかかって孵化します。大量に孵化するので、とたんに不安になったりもしますが、幸か不幸か、全員が生き残るわけではありません。生命力の強いのと弱いのがいて、すぐに死んでしまう子どもも多いのです。 生まれた子どもには、ちゃんと小さな殻がついています。カタツムリはヤドカリのように殻を乗り換えるものだと思っている人も一部にいるようですが(笑)殻も成長します。 【カタツムリの飼いかた】 水槽に腐葉土を敷きます。腐葉土はペットショップに売っています。できれば、その下に川砂を入れるのがベスト。中には葉っぱや木の枝を入れてあげましょう。どんな動物でも変化に富んだ環境を用意してあげないと、運動不足とストレスで弱るものです。 湿気が好きだと言われますが、実はカタツムリは長期の乾燥にも強い動物です。やたらに水びたしにするとかえって弱ります。カラカラに乾かないように、時々霧吹きで地面を湿らせてやる程度で十分でしょう。 食べ物はキャベツ、にんじん、きゅうりなど。野菜を買うのが面倒な方は、練り状の人間用ベビーフードが最適です。もちろん野菜が材料のもの。肉や魚はダメです。それから殻の成長のためにカルシウムが必要なので、ペットショップで「ボレー粉」を買ってきましょう。お金がないなら、自分で卵のカラを粉状に砕いてもいいでしょう。これらの粉を地面にまいておくと、食べてくれます。ただ貝や卵のカラを置いておくだけでいい、という報告もあります。この報告によると、カタツムリは歯で卵のカラを削って食べるそうです。もちろんカタツムリにだって個体によって好みがあります。きゅうりが嫌いなやつもいるでしょう。実際に飼った人の報告によると、紙を喜んで食べるのもいるようです。動物だって毎日同じものばかりでは飽きます。いろいろ変えてあげるべき。食べたものと同じ色のフンが出てきますので、食べ物を変えると、フンを見る楽しみも増えます。ときどき、腐葉土を食べていることもあるようです。理由はよくわかりませんが、土の中の成分が何かの役に立つのかもしれません。なお上の写真でわかる通り、カタツムリの肛門(生物学的に肛門という表現は間違いかもしれませんが)は、身体の後ろの方の、殻に近い部分にあります。 2mmほどの、生まれて間もない子を扱う時は注意しましょう。動かしたい時は、筆の先で。指やピンセットでは、殻を割ってしまうおそれがあります。また、水槽のネットを1mm程度の細かいものにしておかないと、微小なすきまから這い出して部屋中に散らばります。若いカタツムリのスピードをバカにしてはいけません。見ればわかりますが、本当に元気いっぱい、ハツラツと這い回ります。肌もツヤがあります。
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- cricket
- ベストアンサー率22% (107/466)
非常に近いけれど、っつーか、殆ど同じなのですが、違う生き物です。 カタツムリから殻が取れた(退化した)物がナメクジです。 あの殻は身体の一部であり、取れません。 取れるのは料理されて、貴方に食べられるときです。
- trick-eye
- ベストアンサー率70% (7/10)
ナメクジもカタツムリも軟体動物で陸生巻貝の仲間です。 中でも一般にカタツムリといわれるのは有肺類に属する貝です。 貝ですので、当然殻を変えることはありません。体の成長にあわ せて殻も大きくなります。 ナメクジも同じく有肺類ですが、貝殻を持たない巻貝の一種です。
- kohji
- ベストアンサー率28% (140/483)
結論から言いますと、ナメクジとカタツムリは違う生き物でヤドカリのように殻を換えることはありません。ナメクジもカタツムリも陸に棲む巻き貝の仲間(よってカタツムリの殻は体の成長とともに大きくなります)であることには違いないのですが、ナメクジはカタツムリの殻が退化したものと考えた方がいいでしょう。ナメクジの背中の中に退化した殻の痕跡があります。
- 参考URL:
- 平凡社世界大百科事典
はい。同じ生き物です。どちらも陸生巻貝の一種であります。 ところで2番目の質問ですけど、分からない人がいるなんてビックリしました(笑) 俺がガキの時分には、小さくて半透明の未熟な殻を背負ったカタツムリがいっぱいいたもので、つゆどきになるとアスファルトの道路の上に、車に踏みつぶされて死骸のじゅうたんが出来るほどだったんですけどね。 で、カタツムリは殻を変えません。生まれたときから死ぬまで同じ殻を使います。 というよりヤドカリの方が特殊な例で、あれは「宿借り」から来てるからこそ殻を変えるんですけどね。まあ、ヤドカリとカタツムリじゃ種類が違いすぎますけど。
お礼
細かいところまで調べていただき本当にありがとうございました。 これからもよろしくお願いいたします