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肯定的なニュアンスの「泣ける」はいつごろ使われはじめたのですか?
「泣ける映画」「この小説は泣ける」といったように、 話・作品を肯定的に評価する、自発よりも可能のニュアンスが強い 「泣ける」という言葉の用法はいつごろからあるのでしょう? この用法について扱った文献や実例(雑誌の見出しなど)に限らず 「自分は~年ごろには使っていた」というようなお話でも有り難いです。 (追記) 国会図書館のOPAC(http://opac.ndl.go.jp/index.html)で雑誌記事を検索してみたところ 『壺井栄「二十四の瞳」・安心して泣ける教養小説--戦後ベストセラー物語-29- / 佐藤 忠男 朝日ジャーナル. 8(19) [1966.05]』 というものを見つけました。 しかし、 ・1966年に使われたこの一件の次は1993年の記事となっている ・そもそもこの調べ方が適切なのか、いまいちわかっていない のため、これをどう判断すればいいのかわかりません…
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「泣ける」という表現ではありませんが 「泣かす」という肯定する評価は、世阿弥の風刺花伝書にあります。 「かやうなる手柄にて、人を泣かする所あらば」 「泣なかす」ということは、是非の判断から超然とした行為であることとは、有史以来あったのではないでしょうか。
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- dulatour
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#2でっす。 「泣ける」もありました。 万葉集 ひさかたの天の河原に ぬえ鳥の うら泣ける けましつすべなきまでに」 「泣かせる」という意味での「泣ける」の最古の事例でしょう。
- millennium-man
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「泣ける」は「泣く」から派生した可能動詞と見なされます。「泣く」は五段動詞ですがこの種類の動詞はすべて可能動詞にすることができます。「新聞が読める」「字が書ける」「演歌が歌える」「五歳の時に泳げるようになった」という具合に広く使われている用法です。この用法は五段動詞だけの変化ですから他の活用の動詞には適用されません。「見られる」を「見れる」とするのはかの有名なラ抜き言葉です。
お礼
ご回答ありがとうございます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 そんなにもさかのぼれる物なのですね。少々驚きました。 「泣かせるネェ…」などといった表現での、肯定的な「泣く」の用法は昔からありそうなのですが 「この映画泣けるよ!!」といった表現は比較的近代のものではないか?と思い その点に興味を持っています。