力学と建築力学だと思います。それから、カンガルー研究と医学(特に解剖学)。
恐竜と象とは、根本的に体を支える仕組みが違うのです。
恐竜は、典型的な特徴としては、腰に重心を置き、後ろ足による二足歩行をとる生き物で、建築力学的には、前半身と後半身のバランスをとるため、長い尾を持っています。この長い尾を維持するのに筋肉を使うのは効率が悪いので、ほとんど腱で固定してしまっている傾向があります。体中を腱で補強することで、筋肉への負担を減らし、足の筋肉はほとんど移動のみに用いることが出来るという基本構造をしているので、巨大化が可能だったのです。哺乳類の常識では、ティラノサウルス級の二本足動物は、存在しえないでしょう。
さて、原生哺乳類は、ほとんどが四本足歩行を基本とし、前半身に重心があるのに大して、後半身による二本足歩行をするという恐竜に似た構造を持っている動物と言えば、カンガルーです。カンガルーは、足の筋肉をかなり腱にしてしまっているので、あまり筋肉を使うことなく、はね続けることが出来るわけです。恐竜の場合は足跡から見る限り、カンガルーのように飛び跳ねていたわけではなく、一歩一歩、左右後退で足を動かしていたのは確実だと言ってよいでしょう。また、カンガルーには、恐竜の特徴である、尻尾が硬くてほとんどうごかせないという現象は見られません。いずれにせよ、建築工学上、恐竜とカンガルーは、似ていなくもないが、同じではないという特徴があります。このあたりを、腱と筋肉の違いについての知識を固めた上で、比較対照してみると面白いかと思います。
お礼
とても丁寧な回答ありがとうございました! カンガルーが恐竜に似た構造というのには驚きました!!より知りたくなってきました。 まずは、建築力学を進めていきたいと思います(・ω・`)