床上浸水した場合に限らず、雨漏りなどで結線部が水をかぶったり水に浸った場合なども錆や腐食の原因になりますよ。
結線部で、差し込みコネクタの場合は中に入った水がなかなか乾きませんから
特に注意が必要です。
コンセントなんかの場合、腐食により、金具が折れてショートし、小火(ぼや)
になった事例があります。
まず、対策ですが、床下浸水の恐れのある地域にお住まいの場合、危険があると思われる高さにある電気配線の結線部分を防水します。
具体的には、結線部をシリコンで固めるか、自己融着テープで被覆します。
束ねた電線同士の隙間が自己融着テープでは完全に防水できませんから、出来ればシリコンを使って下さい。
差込コネクタの場合は問題ありませんが、スリーブで圧着してテーピングしてある場合、完全な防水にするには、テープを剥いでキャップに代えてシリコン処理をする必要があります。
むずかしい場合、施工不良の恐れが出ますが、テープを剥がずにそのままシリコンで固めてしまう方法もあります。
床下部分の結線は少ないと思いますが、作業しにくいですから、かなり大変です。
また、コンセント部分が水没した場合は、新しいものと交換した方が良いです。
電線自体は、水に濡れても早急に劣化が生じたりはしませんので心配しないで下さい。
お宅の受電設備(ブレーカー盤)には、漏電ブレーカーはありますか?
なければ電気工事店にお願いして、ぜひ設置してください。
浸水後の点検ですが、一番大切なのは目視による乾燥具合と、金具に錆が生じていないかの点検、電線の被覆に傷や劣化が生じていないかの確認です。
ご自分でやる場合、万が一のことを考えて、ブレーカーを落として、電気を止めた状態で作業してください。
配線の絶縁状況の確認は『絶縁抵抗計』と言う特殊なテスターを使用しますから、電気工事店にお願いしてください。
参考までに書きますが、『コード短絡保護ブレーカー』と呼ばれる特別なブレーカーがあるのですが、このブレーカーに交換する事をお勧めしておきます。
水没によるリーク火災や、トラッキング火災防止にも効果があり、現在のブレーカーとそのまま交換できます。
費用などは、電気工事店に相談してみてください。
お礼
詳しく教えていただきありがとうございました。 心配だったので非常に参考になりました。 コード短絡保護ブレーカーは全く聞いたことがなかったので 調べてみたいと思います。