プリンタの修理屋です。
ここまでの回答では書かれていませんが、トナーには消費期限があります。
消費期限はある程度余裕を見て設定されていますが、それを大幅の超えた場合、トナーが固まってきます。(ダマになるといえば分かるでしょうか?)
トナーはメーカーによって色々と成分の差はありますが、キヤノンの場合は一成分と言って鉄粉の周りを樹脂(色を出すもの)でコーティングしたもので、期限切れのはずですけど特許です。(周辺特許も押さえているでしょうから、簡単には手が出せないはず)
他社のものは樹脂のパウダーと鉄粉を混ぜた2成分です。
感光ドラムに光で画像を作り静電気の電位差を使ってトナーを飛ばすのですが、トナーが均一にならされた状態でなければ飛び方に差が出来てムラの原因になります。
そのときに磁石を使って均一にならすので、鉄粉が必要になります。
したがって、水分はご法度となります。
鉄粉同士がくっついて粒が大きくなるのが一番の問題になるでしょう。
また、樹脂(プラスチック全般)はガスを発生します。身の回りにあるプラスチックのほとんどがそうですが、吸湿性があり、水分の吸収、放出を繰り返すのですが、それと一緒にガスも出します。
ガスの細かい成分については色々だと思いますが、樹脂をストーブ等に押し付けると熱分解して煙が出ますが、ほぼ同じと思って良いです。
そのガスには若干ですが樹脂自身を溶かす作用があり、樹脂を長いこと(密閉して)放置しておくと、くっついてしまいます。
プラスチックの成形工場などでは「ペレット」と言って2~5ミリくらいのプラスチックの粒を機械で溶かして加工しますが、袋(セメント袋)に入れて倉庫に何年も保管しておくと、塊になって使えなくなることもあります。
当然、温度が高い、湿度が高い方が強く傾向が出ます。
トナーについても同じことが言えます。
古くなったトナーは粒度が不安定で、転写後の感光ドラムをクリーニングするブレードが早々に痛み、その影響で感光ドラムも傷が入ってしまい、まともな画像が出なくなることはありました。
そういったわけでトナーの消費期限が設けられています。
以上、先輩たちから教わってきたことと、個人的な経験からの結論です。
お礼
有難うございました。