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映画「アマデウス」での不明点
先日、アマデウスを見たのですが、どうしてもわからない点があったので、 分かる方教えてください。 ・皇帝がオペラを禁止した理由 →オペラ全部ではなく、「フィガロの結婚」が階級差別があるのでこれのみ禁止していたのか? ・同じく皇帝がバレエを禁止した理由 勘違い、見落とし点があっただけなのかもしれませんが、 どなたか教えてください
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それでは一つだけお答えします。 ○オペラの禁止について もちろん全てのオペラではなく、一部のオペラのみを禁止しています。 それは「フィガロの結婚」の内容をよく知っていると、何故オーストリア皇帝が上演を禁止したのかよく分かります。 お話は、ある伯爵に仕える召使いフィガロが、同じく伯爵夫人に仕えるメイドと結婚するところから始まります。 伯爵がその地域に古くからあった「初夜権」を復活させようとし、それに怒った伯爵夫人がメイドに成りすまして、夫である伯爵の浮気の現場を押さえようと画策します。 伯爵夫人に頼まれ、メイドに女装して成りすまし、伯爵を騙してしまおうとする少年も現れて、ハタから見たらバカげたお話しを最後は円満に丸くおさめた、特権階級を風刺したドタバタ劇なわけです。 ※「初夜権」=当時、召使いは勝手に結婚する事は出来ず、領主の承認が必要であったため、領主に結婚を認めてもらう代わりに、結婚初夜の権利を領主が有するというもの 民衆にすれば、こんなばかげたオペラを、領主を主人公にして見たならば、どんなに胸のすく楽しいものになるでしょうか。 皇帝は、フランスで段々と大きくなる民衆の力をオーストリアにまで広げるのを何とか食い止めたいという思いもあり、こんなオペラを上演させるのはもってのほかと禁止したわけです。 こんな感じでしょうか。 バレエの禁止については、私は勝手に皇帝の趣味の問題かと思ってますが、もしかしたら、やはりきちんとした理由があるかもしれません。 それについては、他の回答をお待ち下さい。
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こんばんは。 再度でございますm(_ _)m バレエが観客を興奮させるから、という理由はボクも知りませんでした。仰るとおりバレエがダメなら全部ダメでも良さそうですよねぇ。 回答ではないのですが、『アマデウス~ディレクターズカット版』のオフィシャルページを見つけましたので、そのお知らせでおじゃましました。元の『アマデウス』は観ているのですが、ディレクターズカットのほうは観ていないので(最近、長い映画を観ると辛いんですよねぇ)どこがどう具体的に違うのかはわからないのですが、どうやらサイトによるとよりモーツァルトの焦点を当てているとのことでした。 皇帝がガキっぽい、確かに。でも、フランス革命の時に「ケーキを食べればいいじゃない」と言ったおバカなマリー・アントワネットのお兄ちゃんですから、あんなものじゃないんでしょうか? とはいえ、啓蒙専制君主だったんですよね、彼って。 失礼いたしました。
お礼
ふたたび参上ありがとうございます。 お教えいただいたサイト、拝見しました。 私も初めて見たのが、中学生か高校生くらいで、しかも、授業で コマギレに見たので、ほとんど記憶がありません。 ただ、あのモーツァルトの高笑いと、豪華な映像、なんだか恐ろしかったことは 鮮明に覚えていたのです。 なので、今回追加された20分もどこなんだか全然わかりませんでした・・・。
- pachiku
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バレエを禁止したのは「聴衆が興奮するから」だと記憶しています。 皇帝が絶対という時代、舞台への拍手の仕方も規制があって、今で言うスタンディングオーべーションは皇帝に対してだけの表現だったかと。 バレエがオペラの中で演じられると、聴衆は「皇帝並」の拍手を舞台に送ってしまうおそれがあるため、皇帝の権威に傷が付く、というものではなかったかと思います。 そこで、どっちらけ覚悟(皇帝への嫌みです)で、音楽なしでバレエをやる快挙まであったと思います。 バレエは曲がついてこそバレエで、音楽がなければただ俳優が無言で踊っているだけ、という解釈ですね。
お礼
ありがとうございます。 なんだかあんまり納得のいかない理由ですが、 映画で見る皇帝は少し幼稚なイメージがありましたね。 ただ、映画の中でこのバレエが禁止される理由は説明がなかったと思います。 バレエがダメならなんだか他のもダメな気もしないでもないですが。 ありがとうございます。
こんにちは。 皇帝はオペラという舞台芸術を禁止したわけではありません。皇帝が禁止したのは『フィガロの結婚』というボーマルシェの作品を禁止したのです。皇帝が『フィガロの結婚』を演じることを禁止したのは、原作のボーマルシェの作の演劇が貴族階級を平民であるフィガロが最終的にバカにするためです。これは、ボーマルシェの『フィガロの結婚』の前の作品『セビリアの理髪師』(これも主人公はフィガロ。オペラとしては後のロッシーニが作品化してます。後のロッシーニの作品のほうが遙かに過激です)にも言えることで、ボーマルシェの作品が徹底的に当時の貴族階級をバカにしているからです。 モーツァルトにしてみれば、貴族階級をバカにする、しないというのは恐らく問題ではなくストーリーそのものが持つおもしろさに惹かれてオペラにしたのでしょう。 映画を観たのがもうかなり前なので、映画の中で理由を説明していたかどうかわからないのですが、恐らくバレエが皇帝の好みにあわなかったからなのではないかなぁと思うのですが、こちらの理由はわかりません。そもそもバレエは宮廷で発達したものなので、政治的な理由で禁止する必要はないと思います。ルイ14世自身もある作品の中で太陽の役を演じているのでバレエそのものが問題になるとは考えられません。ということで、好みの問題なのではないでしょうか。
お礼
階級差別の題材だから禁じられている、のではなく、 貴族階級をバカにしているから禁じられていたのですね。 時代背景のことをすっかり忘れていました。 私も一度かなり昔にこの映画を見たのですが、 今、ディレクターズカット版として上映されているので、 久しぶりに見て、このような疑問が浮かびました。 20分追加されたとのことだったのですが、いったいどの部分だったのでしょうか? また新たな疑問が浮かんできました・・・^^ バレエの点についてはもう少し解答を待ってみたいと思います。 ありがとうございました。
お礼
「フィガロの結婚」は名前は知っていたのですが、 詳しいストーリーは知りませんでした。 メイドに扮して云々という断片的なストーリーは映画の中で分かったのですが。 一部のオペラだけだったのですね。 「オペラが問題なのではなく、題材が問題なのだ」といっていたのを 今思い出しました。 それにしても、バレエの禁止の理由がやっぱり気になりますね。 音楽なしでバレエを踊っているのを見て、皇帝が、 「やっぱり音楽をつけろ」と言ったところにますます疑問です。 踊り自体がだめだったのか、バレエの音楽がダメだったのか・・・? ありがとうございます。