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本の編集に最適なソフト?
自費出版か、出版社からの正式出版を考えているのですが、 どのようなパソコンソフトで原稿を作成するのがいいでしょうか? 電子編集が進んでいると思うので、自分で出すにしても 出版してもらうにしても、出版業界標準のソフトのような ものがあれば、予めそれで書き出すのがいいと思うのですが。 お勧めのソフトをお教え下さい。
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- kodama
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おそらく、「最終的に印刷されるものを作るのだから出版社への持ち込みも自費出版でも同じものを作ればよいはず」と考えられているのだと思うのですが、出版社は商品として本を作っているので、持ち込まれたデータをそのまま出版することはありません。文化事業として本を作っている出版社ならなおさらでしょう。 まず、出版社への持ち込みと自費出版はまるで別のものとして考えてください。 1)……出版社への持ち込みの場合 やはりテキストファイルが基本です。 かなり大雑把ですが一般的な本が出来るまでの作業の流れとしては、 編集者が仕上がりを想定して台割(内容とページの割り振りのようなものです)を決め、デザイナーに装丁(カバーなどの外回りだけでなく、本文の組み方等も含みます)を依頼→DTP屋さんに印刷所に入れるデータを組んでもらう→校正者に誤字脱字等のチェックを依頼→必要な修正を再びDTP屋に依頼→完成したデータを印刷所に入稿、といった感じです。最近はデータでやり取りしていることが原因なのか、それぞれの仕事の境界線があいまいになり、編集とデザイン、編集と校正、デザインとDTPなど兼務している場合もありますが、本が出来るまでの流れはほぼ同じです。 ここでいう編集者(or出版社)が想定する「仕上がり」とは、本のサイズ、ページ数、紙の種類、本の価格から、文章の読みやすさ、装丁の印象などといった、本になったときに読者や書店さんから見られるあらゆる部分の決定を含みます。著者の意向ももちろん反映されますが、出版社が決めた原価枠に収まらないようなことや、売り方に合わないようなことは当然聞き入れてもらえません。 どの行程も、商品or文化財産としてのクオリティを高めるためにそれぞれのプロに依頼しているので、アマチュアの持ち込みデータをそのまま使うことはありえないのです。 >少なくとも一部の専門書ではその著者である大学の先生が、学生と分担して 本の図や表の配置まで自分たちでやって出版社に持ち込んでいるんですよ。 ただ具体的な方法(どんなソフト使ってるとか、どんなファイル形式で 出版社に渡しているのか)が分からない。 出版社から出版される場合は#5さんの言うとおりです。どのような形態で持ち込まれても、出力されたものを見本にして、持ち込まれたデータからテキストをすべて拾い出し、上記のような行程で進められます。 もしくは、ほんとに小部数の専門書の場合なら、持ち込まれたデータの“出力見本”のほうをそのまま製版用の版下に使って印刷されることはあるかもしれません。これはたいてい簡易的な印刷・製本で、普通の書店に並んでいるようなものではありません。あくまでも講義のサブテキストや同じ研究者の資料用として作られます。必要な数が事前に分かっているため商品としての魅力を付加する必要がなく、内容が伝わればパッケージングにはそれほどこだわらなくてもよいというスタンスで作られるものです。 >文字だけでなく絵や図の入った出版用データをやり取りする方法 これは標準的な方法があります。 絵や図はひとつづつバラバラに用意して、通しで番号を決めておきます。 そしてテキストファイルの文中に、 (図15) 、 (表F) などのように、どこにどの図が入るかを指示書きしておきます。この作業を「合い番をふる」といいます。ただし、丸付き数字などの機種依存文字で合い番をふることは不可です。 持ち込みの場合はこれ以上の事をしてあると、逆に作業が面倒になるため嫌がられます。 参考として、図版類を印刷所に入稿するための画像データの形式についても説明すると、図や表の場合はどんなソフトで作られていても、たいていはDTPソフト上で扱えるようPhotoshopやIllustratorといったソフトで.eps形式にされます。写真などの画像データの場合はPhotoshopで、カラー形式はCMYKかグレースケール、解像度はカラーかモノクロなら350dpi以上、モノクロ二値化データなら600dpi以上のものにデータ化。図や表の場合はIllustratorで作成されますが、これは手書きやテキストファイルなどの著者からもらった資料をもとに、デザイナーに見やすく作成し直してもらいます。フォントは最終的にアウトライン化します。 こうして出来た画像データを、デザイナーがデザインしたレイアウトに沿ってDTP屋がQuarkなどの組み版ソフト上で配置していきます。 つまり入稿用のデータを作るには、Quarkなどの組み版ソフトだけではなく、配置する画像データを作るためのソフトも必要になってきます。また、デザインを考えれば、一般的に印刷に使われるフォントのデータも複数必要になります。フィルムカメラで撮った写真や手描きの図表などを使うなら、スキャナを用意するか専門店にスキャニングを依頼する必要もでてきます。 >パソコンソフトの標準化が進んでいると思う 進んでいません。むしろバラけてきていると言えます。 #2~4さんが標準ソフトとしてあげているQuarkは、高位バージョンとして4.0が出たため移行するところも増えてきましたが、多くの現場は3.3のままです。これは高位バージョンとの互換性がないため、使い方の同じ別ソフト、のような感覚です。また、よりデザイン寄りのソフトとしてInDesignを使うところも増えてきています。 どれがいちばん良いということはなく、デザイナー・印刷所等との兼ね合いや出版社の意向によって使うソフトが決まっています。そのため、#1さんの言うとおり、テキストファイルであればどこの出版社でも対応してくれるというわけです。 もちろん最終的に出力見本といっしょにテキストファイル化したデータを入稿するのであれば、文章の作成はWordでもテキストエディタでも構いません。 2)……自費出版の場合 >どうしてもと言うならクオークの購入しかないのですね。 ご自身でイメージされる本の形に出来るソフトであれば、ワープロでも何でもよいと思います。 ただ、その場合、製版用の版下を出力して入稿という形です。トンボをつけたり面付けしたりしてくれるフリーウェアがいくつかあるようなので、それらを使って出力するとより実用的です。 文字の刷り上りのきれいさから言えば、たしかにデータ入稿のほうがよいです。 その場合、QuarkやInDesignなどの組み版データに画像データを付けて入稿するか、ページをまるごとPhotoshopやIllustratorなどで作成して画像データ化して入稿します。組み版データに組むにしろ画像データ化するにしろフォントが必要ですが、印刷用のフォントはプロでも取り扱いが煩雑です。同じ書体なのに種類が違うためデータが壊れるとか、印刷所が対応していない書体があるとかいった難題が多々あり、ちょっとしたミスでも意図したとおりに印刷されなくなります。 まるごと画像データにすれば多少はこういった問題を回避できますが、データが非常に大きくなります。また、書体のアウトライン化を取る必要もあるのですが、これはあとあと文字修正が非常に面倒になるので、万が一に備えてアウトラインを取らないデータも別に保存しておいたほうが無難です。 TEXというソフトは、不勉強なのではじめて知りました。ちょっとだけ調べてみましたが、このソフトはおっしゃるとおり、あくまで数式などの専門的なジャンルの文書を組むためのもののようで、apple-manさんの考えられている文章+図版といった形態の書籍組み版には向かなそうですね。使用できるフォントに制限があり、紙面が平坦になりがちとのことです。 自費出版については詳しくないので、知っている範囲での回答です。版下出力専用としてなら、ほかにもっと安価で使いやすいソフトがあるかもしれませんし、詳しく知らないのですがPDF入稿などの軽めのデータ形式での入稿方法もあるようです。 いずれにしても、自費出版で完全データ入稿を目指すとなると、かなりの投資と勉強が必要です。直接印刷所と相談して、どこまでをデータ化するかなど打ち合わせ、よりよい方法を探るのがいちばんだと思います。本を出すことが目的であって、本を作る技術の習得が目的ではないでしょうから。 以上、長文になってしまいましたが、少し詳しく説明したほうがよいように思いましたので、ご参考いただければ幸いです。
- kawa0427
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標準はクオークです。しかし、アマチュアが独学で習得するのははっきりいって無理です。出版社で覚えるにしても一人前に使いこなすには半年以上はかかるでしょう。まして、デザイン感覚が要求されますから、デザイナー並の仕上がりを希望するのであれば、センスも問題になってくるし、こればかりは才能ですから何とも言えませんが、はっきり言って無謀だと思います。アマチュアがホームページを自作するのとはソフト環境が違いすぎるのです。車社会だから自分で車を作ろうというのに近いと言っても過言ではないでしょう。 出版社ではまず、原稿はテキストデータを希望します。それを編集者なり、デザイナーがレイアウトしていくわけですが、最初から執筆者がクオークで作成してきても、レイアウト的に、デザイン的に使い物にならなければ、クオークのデータを一端、テキストデータに落し、それから組み直すことになるでしょう。このクオークからテキストに落す作業は考えただけでぞっとします。 さらに、出版社にしても印刷会社と綿密な打ち合わせをしなければ、フォント、画像データなど、進行途中で種々の問題が発生してきますので、一個人が勝手に組んだデータはとりあってくれない可能性が極めて高い。執筆者が編集者かデザイナーで無い限り、執筆者にテキストデータ以外のデータを希望する出版社、印刷会社は皆無のはずです。 どうしても、自分なりのデザインをしたいのであれば、最近のワープロソフトは組み版機能が多少はあるようですから、それで作成し、プリントしたものを見本として出版社なり、印刷会社に出すことはよいかも知れません。それでも、データはそのワープロソフトのデータをテキストに落してから入稿することになります。 結論として、テキストデータで文章作成することをお勧めします。デザインはデザイナーなり、編集者におまかせすればよいのです。考え方が根本的に間違っていると思いましたので、厳しい回答になってしまいましたが、悪しからず。
お礼
> 標準はクオークです。しかし、アマチュアが独学で習得するのははっきりいって無理です。 No.2の方へのお礼の欄にも書きましたが、学習の方法はCGソフトと同じ に考えています。必要なら専門学校とかに通います。 >執筆者が編集者かデザイナーで無い限り、執筆者にテキストデータ以外のデータを希望する出版社、印刷会社は皆無のはずです。 少なくとも一部の専門書ではその著者である大学の先生が、学生と分担して 本の図や表の配置まで自分たちでやって出版社に持ち込んでいるんですよ。 ただ具体的な方法(どんなソフト使ってるとか、どんなファイル形式で 出版社に渡しているのか)が分からない。 TeXが使われるという話はよく聞くのですが、それは数式などが複雑に入り込ん だ文書の場合。(TeXはフォントの指示などができる組版言語というのが私の 認識なんですが、テキストファイルに落とせるという意味で、テキストデータ という位置付けなんでしょうかねー) 電気回路を組むプリント基板のデータも、No.4のお礼にか書きました 図面の世界の事実上の標準フォーマットで基板メーカーに送ると 相手が同じソフトを持っていなくてもまず問題ありません。どの大きさ の基板から何枚取れるよう配置して欲しいと電話連絡しておくと 適当に位置決めしてプリント基板作ってくれます。 出版業界でも文字だけでなく絵や図の入った出版用データを やり取りする方法、パソコンソフトの標準化が進んでいると思う ですよね。その辺が知りたくての質問なんですが、 結論はテキストファイルということなんでしょうか? そしてどうしてもと言うならクオークの購入しかないのですね。
Quarkは、個人で使うにはあまりにも高価です。20万以上したと思います。 Adobe社から、書籍全般のデザインソフトとしてInDesign、ビジネス向けに特化されているけれども書籍にも使えるPageMakerなどがあります。 InDesignは9万円程度、PageMakerは3万程度だったと記憶しています。 ただ、InDesignは新しいソフトなので、印刷屋が対応してない可能性があります。 まあ、ゆくゆくは対応しているところも増えていくでしょうし、選択肢に加えておいてもいいのではないでしょうか。
- 参考URL:
- http://www.adobe.co.jp/
お礼
有難う御座います。 出版業界には事実上の標準ファイル形式みたいなもの はないのでしょうか? 図面だとDSF?(だったかな) みないに、図面ソフトの事実上の標準ファイル形式が あり、この形式のファイルなら大抵のCADソフトで 読めます。 InDesignというのは初めて聞きました。参考になりました。
- godspell
- ベストアンサー率28% (11/38)
補足回答いたします。 私は校正担当でしたので、実際にQuarkを使っていた訳ではなく、後ろから眺める程度だったのです・・・。 どれくらい参考になるか分かりませんが、一応回答します。 使っていたのはアルバイトの子で、それ以前には全く編集関係のソフトを使ったことは無かったのですが、 見よう見真似でも、覚えるのは早かったように思います。 具体的には、元データをスキャナで取り込み、 校正、修正を加えた後(直接文字の打ち込みもできました)図面やレイアウトを細かく指示していってました。 特に移動、寸法、配置(mm単位の細かな位置まで)の指定が簡単にできていたように思います。 (ドラッグ、コピー&ペーストの要領で) あ、ちなみに使ってたPCは、マッキントッシュでした。 こんな感じですが、参考になれば幸いです。
お礼
ありがとうございます。 パソコンの普及で、クオークみたいな 編集ソフトの需要って高まってると思うんですよね。 もう少しお手軽な普及ソフトとかも探して みたいので、もう少しこの質問締め切らない でおきます。
- godspell
- ベストアンサー率28% (11/38)
以前テキストの出版社で編集業務をしていた時に、打ち込み担当者が使っていたソフトが、 Quarkという会社のソフトでした。 出版関係ではかなり普及しているという話でしたが、かなり高価なようです。 参考URLにQuarkのURLを入れておきますので、説明など読んで参考にされてみてください。
- 参考URL:
- http://www.quark.co.jp/
お礼
クオーク エクスプレスですね。 名前は聞いたことあります。 実際使われていたとのことですが、 使い勝手はどうでしょう? MS-Word,Excelなど、私は説明書とか 読まないで使いながら覚えたんですが、 同じような感覚で使えるようになる ソフトと考えてよいでしょうか? 例えばCGソフトなんて少しは学校 など通わないと、実用的な使い方は できないと思うのですが。 どんなふうにこのQuarkを習得されたか 参考までにお教えいただけると有り難いです。
- taknt
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普通のテキストファイルでいいと思いますよ。 テキストさえあれば、後は どーにでもなりますから。
お礼
早速の回答有難うございます。 自費出版も考え、図や写真の配置、いわゆる編集まで やって、そのまま製本業者に出せるところまで作って、 機会があれば専門のかたに再編集して頂こう と考えています。 ですから、編集のための総合ソフトのようなものを 考えての質問なんです。
お礼
丁寧なご説明ありがとうござます。 私の考えていたのは、例えばこのウェッブサイト に使われているHTMLなんですよ。 文章と画像の位置情報を含んでますから、 あと画像データ等と一緒になれば、 予め指定したレイアウトの表示になる。 統一された事実上の標準形式ですから、 ブラウザーが違っても大体読める。 先にあげたプリント基板の世界も そうなってるんです。パターンの 形のデータとその位置情報を表す 事実上の標準形式があって、その形式 で出力してやって、基板製造メーカに 送ると、別に同じソフトなくても問題ない。 出版業界も当然そうなっているものと 考えいたのですが、違うようですね。 DTPや校正の本が二千円前後で売られて いることを考えると、最終的な組版が 一部の専門業者だけのもとは考え難い のですが、データの統一はとれておらず、 業界が縦割り構造なのかな?と感じて います。 もう少し関連本を読むなどして、 調べてみたいと思います。