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哀れなフクロウちゃん
フランス語圏に留学していた頃の話なのですが、語学学校の先生(レバノン人)がよく「oh,ma pauvre petite chouette!(おお、私のかわいそうなフクロウちゃん」と言っていたので、「chouetteってあの夜行性の鳥のことですよね?」と確認したら、「そう。フクロウのこと。小さくて可愛いでしょ」と言われました。 日本でも最近は幸運を呼ぶ鳥として愛されていますが、フランス語圏でもフクロウ好きの人は多いのでしょうか?
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petite_mtl さん こんにちは 表題の『哀れなフクロウちゃん』には 『熟考』がなんといっても一番似合う 時代と共に、そのchouetteが想起させるものは 十九世紀中頃から、形容詞のchouetteが生れて 変化が,より一層拡大しているように感じます ご存知のように、元々choueとchoeと綴られて それに、Diminutif(小さいを意味する接尾辞)が 付いて、今日のchouetteです それにまたpetitを 添えているのですか、流石のフクロウちゃんも あの大きな目を白黒させるのではないでしょうか 智慧(sagesse)しかり、時代が下れば夜(nuit) 魔女との関連で、詐欺(tromperie)を、そして その鳴き声から恐怖(effroi)や死(mort)の予兆 更に、夜の活動で、獲物(お客)を取ることから 娼婦(fille publique)の隠語と使用されたようです 無論、夜に書を紐解いて勉学するのは、難関校などを 目指す学生(khagneux)であり、彼らもchouetteとか でもでも、最近は、あの出版社Gallimardが青少年向けの 哲学入門叢書を“Chouette pensee”と命名していることから やはり、最初の『熟考・熟省』が一番シックリする気がします 最後に ● L'ignorant a des ailes d'aigle et des yeux de chouette... 首をchouette同様に270度回転させて、ぜひぜひ暫し黙考を。。。
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フランスに限らずふくろうにはふたつの(文化的な)流れがあります。ふくろうは恐竜と入れ替わるように地球上に出現した古い鳥なので南極以外の世界中に145種類が生息しています。 1.ふくろうをあの世或いは暗闇と関連づけて不吉と見る文化。 ギリシャのふくろう観が世界に広まるまでほとんどの原始社会はこのグループに属します。 ふくろうが鳴くと人が死ぬと信じている部族もいます。 2.古代ギリシャの女神アテナイは最初農業の神、次に戦闘の神、ギリシャが平和な時代を迎えたとき、芸術の神として信仰されました。 ふくろうは農業の神時代から彼女のお供です。ギリシャではアテナイの像には必ずふくろうが従っています。ふくろうをモチーフとした貨幣、切手などもあります。 アテナイ信仰とふくろうは後に古代ローマに渡りローマの女神ミネルバと同一視され、ふくろうはミネルバのお供としてヨーロッパに広がりました。吉(幸福)そして芸術、智恵のシンボルとなってキリスト教とともに世界に広まりました。 3.例外としてアメリカインディアンの一部の部族と日本の庶民の間、及びアイヌ社会ではふくろうはギリシャと関係なく、人間と深く関係する鳥として愛され尊敬されました。 ただし、日本の支配層は中国の影響でふくろうを不吉と見ていたので日本は二重構造になっています。ゴロスケはふくろうの愛称です。 日本における最近のふくろうブームは商売人が売らんかなで「幸福を呼ぶ鳥」として過度な売り込みをしている面があります。本来は「智恵の神、芸術の神」ですが幸福を呼ぶ鳥の方が分り易い(売りやすい)からでしょう。 最近癒しの小型ロボットふくろうが発売されました。
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ご回答ありがとうございます。 そんなに古い歴史がフクロウにはあるんですね(@V@) 不吉という節も聞いたことがあります。古いお屋敷に鳴いていると恐ろしいイメージもありますね。 2は、塾のロゴに使われていたりするので納得です。賢そうなイメージですね。 いろんな節がありますが、やっぱりフクロウは可愛いです。
お礼
なんとも知的なchouetteな回答ありがとうございます!(^-^) 小さい、可愛らしいという意味をもってつける接尾辞-tteがここにも使われているとは、意外でもあり、納得です! 不吉の象徴とも捉えることができますが、やっぱりミステリアスでかつ、愛くるしい鳥だと思います。