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2008年中野由加里選手のFPの採点について。
2008年世界選手権の中野由加里選手のFPですが、最初の3Aで回転不足だったというのは納得できます。でも、さらにGOEにおいて-1,26も減点だなんて国際スケート連盟の採点システムがよく判りません。素人目でみれば+0、75回転してるのだからGOEで加点して欲しいくらいだと思ってしまうのですが、基礎点とGOEの関係についてどなたか教えてください。
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以前は「基礎点」「GOE」という概念がなかったので、 たとえ未完成でもトリプルAならトリプルAに近いものを跳びさえすれば、 減点の要素はなく加点をもらえる可能性もあったわけです。 しかし現行の採点方法では、 十分に習得していないでトリプルアクセルを跳んで、結果回転不足になった場合、 基礎点では一つ下のダブルアクセル判定、 しかもさらにGOEで減点される、 こういった仕組みになっています。 なので、二重に減点されるようなかたちで、非常に損しているわけですよね。 回転が足りていて、転倒しても「トリプルアクセル」判定をもらえれば、 もう少し点が上がります。 なお、GOEの-1.26という減点ですが、 ベースとなるGOE基準に対して、 ・長い助走 ・エッジが少しだけ変わる ・片手をつく など、小さなミス一つが-1、 ・ステップアウト ・アンダーローテーション(勢いついて回りすぎ) ・両手をつく など、大きなミスが一つなら-2、 と発表されていますので、-1.26という減点はさほど大きくはないと思います。
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- Ko-Miu
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3A<は、トリプルアクセルを跳んだつもりだろうけど実際は回転が足りなかったよ。ということになります。 「回転が少なかったトリプルアクセル」=「回転しすぎたダブルアクセル」ととらえられるのでマイナス評価ということになります。 もし、質問者のようなシステムでしたら、全員もう少し回転(たとえば3回転を3.2回転)して点数を取ろうとする時代になります。回転が多い、少ないではなく正確な回数回転をして着氷してほしいからマイナス評価がつくのです。
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回答ありがとうございます!この新採点システムはフィギアの本質を見つめてもう一度原点に戻ろう、ということでしょうか。なんか細木数子みたいになっちゃいました。たしかになんでもありになってしまっては審査員の感性に左右されて公平な評価は難しくなりますね。 そういえば新ジャッジになるときTVで言ってたの思い出しました。こういう事だったんですね。よく判りました。
GOEというのは、技の「質」を評価するものです。 例えばジャンプは、その名称に決められた通りに飛ぶことが基本。 ダブルアクセルならきっちり二回半回るのが「正確な」ジャンプとなるのです。 つまり今回の中野選手の場合、ダブルアクセルの「回りすぎ」という判断がされて、減点となるのです。 フィギュアスケートは文字通りフィギュア(形)を競うものですから、まず何が基本の形なのかをはっきりさせたのが、今の採点システムなのです。 基本形を崩してもたくさん回った方が勝ち…だったのは旧採点システムなのですが、それではフィギュアスケートそのものがどんどん崩れていってしまいますよね。
お礼
なるほど、言われればそうですね。教えてくださってありがとうございます。難易度の高いジャンプを挑戦すればするほど回転不足をとられるリスクは高くなる。でもそんな中であえて回避せず、チャレンジしている選手たちは立派ですねー。
お礼
詳しく教えてくださってほんとにありがとうございます!中野選手のこの場合はアンダーローテーションという事でしょうか、なるほど。他にもいろいろ書いてくださって、これからフィギアスケートの試合を見るのがもっと楽しくなりそうです。