ご質問の話はちょっとややこしい話になります。
ただ、もし条件を同一にすれば、
>車の方が金利が高いし、一括で返してしまって、それまでの毎月の返済分を住宅ローンの返済に充てたほうがいいと思うのですが…。
ご質問者が正解です。
>夫は、金利の低いローンを長期間払うより金利の高いローンを短期間払うほうが得だと言います。
間違いです。
となります。
で、いくらの差になるのかは簡単に計算できます。
車のローンが4%の場合と2.45%の場合で4年で返済するとすると、総返済額の差額は、\59,355円になります。
単純計算ではこれだけ得になるのですが、実際に車を繰り上げ返済した上で、この得を得ようとすると、実務上の困難さにぶつかります。
というのも、繰上げ返済しないときの条件を計算すると、
1.車のローンを残したケース
ローン間はとりあえず25年で計算します。
車ローン \40,642
住宅~10年 \57,993
住宅10年~ \62,182
合計1~4年 \98,636
合計4~10年 \57,993
合計10年~ \62,182
総支払額 \20,102,824
となります。
ここで、返済額の動きが複雑なのが問題になります。
つまり毎月返済額が2度も変わっています。
もし、車のローンを完済してしまったとしましょう。
すると、返済額の変化は10年目の1回になります。
すると車のローンなしで、住宅ローンだけなので、車ローンありと同一の返済条件にすることが出来ません。
もし、住宅ローンを毎月繰り上げ返済により、1~4年の返済額を増額できれば、先に述べた金額の分だけ得をするのですが、残念ながらそういうことはシステム上難しいので、同一にするのは困難なのです。
で、仮に4年間、車のローンがある場合の返済額から住宅ローン返済額を差引いた金額分を預金したとしましょう。そして4年目で一括返済してみると、総支払額は\20,123,313
円と約2万円ほど車のローンを完済したほうが負担増になります。
何故そうなるかというと、4年間繰り上げ原資をそのままにして返済に回していないからです。もし毎年返済に回したとするともう少し良好になるはずです。
毎月繰り上げ返済すればもちろん先の計算どおり得をするはずなのですが、繰り上げ返済を遅らせてまとめて行うことで、損得が逆転してしまうのです。
ということで、理論的にはご質問者のご意見は正しいのですが、今回のようなケースでは、夫のご意見のほうが事実上正しい話になります。
お礼
うーん、なるほどなるほど~。 やっぱり繰上返済がポイントになるんですね。 詳しく説明していただいてありがとうございました。 結果的に夫の言い分が正しかったとわかり、若干悔しいですが…(笑)