安全な肉とは?
2才半以上の牛はその脳組織を検査されることになったようです。これで本当に安全は確保されるのでしょうか。私の乏しい理解によると、
1)肉骨粉などのかたちで消化管から侵入したプリオンは、ゆっくりと時間をかけて脳組織に到達して発症します。汚染された牛肉を食べた人間では数年間の潜伏期があると考えられています。つまり、発症していない、2才半以下の牛でも、中枢神経系以外の組織には、プリオンが潜んでいる可能性があるわけです。その牛を解体して得られた肉や回腸終末部以外の消化管(いわゆるホルモン)および付属のリンパ組織を食べても大丈夫といえるのでしょうか。
2)豚や鶏は安全といわれています。しかし、彼らは寿命が短かったり、潜伏期が長かったりして発症していないだけかもしれないのではないですか。羊、牛、ヒト、マウスなどの種の壁は、とっくに越えて発症しています。Kタッキーフライドチキンは、よく見ると背骨がまっぷたつになった胴体部分があり、これがまたうまいのです!
3)T葉県知事とN林水産大臣がT葉県産とH海道産の牛肉をたべてみせて、「安全」をアピールしたそうです。私の考えでは、食べた後、数年後に、知事と大臣の肉体を解体して、脳組織のプリオン検査をしないと「安全である」との立証はできないと思うのですが、どうして政治家はこの種の無意味なアピールをするのですか。