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第三の道、レーニン主義、社会民主主義について
第三の道、レーニン主義、社会民主主義の意味や定義を教えて頂きたいです。 Wikipediaを見てもよく分からなかったので。。。
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定義が曖昧で人によって指している意味が違うため、 分かりやすく説明しようとすると、 怪しげな説明になってしまうのではないかと思われます。 こういった所で質問するよりも、政治学用語辞典や 政治学のテキストを見回した方がちゃんとした説明が書かれているのでは。 (1)第三の道 通常、イギリスの社会学者アンソニー・ギデンズが提起し、 イギリス労働党のブレア政権(1997-2007)で採用された路線を指します。 これまでの左派と右派の路線から一線を画し、 一方で無条件の福祉給付を削減し、事実上の規制緩和路線を取ります。 他方でサッチャー政権などの「新自由主義」の社会的限界を批判し、 働く福祉(ワークフェア)や医療・教育といった 「必要な福祉」の拡充を模索します。 また保守党の中央集権政策を批判して地域自治を促進します。 福祉プログラムの改革については、北欧やオランダでは もっと以前から福祉の自立化の試みが模索されていたのですが、 イギリスとドイツ、アメリカが連携した路線を取ったことによって、 世界の中道左派政党に大きい影響を与えることになりました。 その一方で、伝統的な左派からは批判が根強く、 「人間の顔をしたサッチャー主義」と呼ばれたりもします。 (サッチャーはイギリスの左派から見ると鬼のようなイメージらしい) 歴史的には、色々な人物が色々な意味で 「第三の道」という言葉を用いています。 ユーゴスラビアのチトーの共産主義とか、 インドのネルーの社会民主主義とかも「第三の道」を名乗っていました。 (2)レーニン主義 カール・マルクスの思想を引き継いで ソ連で革命を起こしたレーニンの考え方を指します。 実際の政治では通常、マルクス・レーニン主義を掲げる 政党による一党独裁を取った政体か、 その他の国で革命的社会主義を掲げる集団を指します。 ただし、こういった考えに賛同する集団の間では何かと 我こそが正統で奴らは異端だという「神学論争」が絶えないため、 厳密な定義を書くのは難しいと思われます。 (3)社会民主主義 代表的には、西欧の中道左派政党の考え方を指します。 福祉を重視しますが、政治面ではアメリカや日本のリベラルに近く、 共産主義や革命には否定的です。 歴史的には西欧社会民主主義政党は、 産業国有化や累進課税(お金持ちに高い税金)の強化、福祉の充実を図ってきました。 しかし、1980年代以降はこれまでの方針から脱却し始め、 民営化、規制緩和、法人税削減を打ち出したりすることも多く、 保守派との争点は以前よりも少なくなってきています。 こういった改革方針の代表として知られるものが「第三の道」でしたが、 最近はこのキーワードもあまり使われなくなってきています。 昔は、一党独裁の社会民主主義とか、革命を志向する社会民主主義 とかもあったので、定義も一様ではありません。 日本の社会民主党も、西欧の社会民主主義と相違点が結構あります。
その他の回答 (1)
第三の道について。政府の介入についていったりきたりします。新自由主義のあとで、第三の道がでてくるのですが。2大政党なので。新自由主義は右で左として右の概念をとりこんだものです。簡単にいって、ケインズが左の概念を取り込んだ右の逆です。左というのは中道の左で。 (右左の後の派を省略してます)