今も苦しんでいる「双子の赤字」の解消を模索していた米国が「バブル経済」を仕掛けたのではないかと思っています。売り逃げで儲け、下がりきったところで買い叩く米企業の行動を見るにつけ、そう見えてくるのは仕方が無いでしょう。そうしてクリントン政権は、ソフトランディングをしたのです。サブプライム問題のソフトランディングが必要な現在、その当時の大統領の「カミサン」が大統領候補とは、USAも結構ユーモアがあると思います。
当時の庶民は、バブルを認識していたし、当然崩壊すると思っていました。「総量規制」はバブル崩壊を早めたに過ぎず、実行が遅れれば傷はもっと大きくなっていたでしょう。日本のマスコミは何と脳天気なんでしょうか。もっと本質を勇気を持って報道してもらいたいものです。本質を報道する勇気を持たなかったのではなく、その正しい分析をする知性を持たなかったのではないかと私は疑っています。
当然映画のような結末にはならず、主人公の言うと通り「分かりません」では、もっとひどい事になっていたでしょう。従って「総量規制」が無ければ、レインボーブリッジが三本どころか、一本も無いと言う事になっていたかもしれません。そしてお台場での博覧会も大赤字だったでしょう。それは庶民の総意でかろうじて回避しましたが。