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消された文庫本

・新潮文庫  2003/08 刊 ・「秘密のファイル  CIAの対日工作」 上下 ・春名 幹夫 各ネットショップで検索すると、出版記録は表示されますが、販売不可と なります。 新潮社のHPから検索しても、出版されたデータは総て存在していません。 そのせいか、古書でも新刊なみの価格がついています。 新潮社では答えてくれそうもありませんが、その理由を どなたかご存知ありませんか?

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回答No.1

 今晩は。折角の面白い質問なので、判ったことを記しておきましょう。  元々この本は共同通信社が刊行した単行本版でした。 http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9973441303 それから3年半ほどして新潮が文庫化したわけです。 http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9977261539 しかし現在では文庫版は絶版になっています。新潮社は文庫化の権利のみを取得したようです。  ということで文庫版は品切れとなり絶版。一方、単行本版は品切れ状態もしくは、新潮社の意向或いは契約で出荷差し止めになっていたのが、状況が変わったので再度流通ルートに乗る。こんな感じでしょう。  もし内容のせいで発行が差し止められているとか自主回収されたのなら、元版が流通することも考えにくいでしょう。ですから別に内容に問題があるということではありませんね。  単に文庫版刊行者の意向、または契約そのものの規定によるもの、といったところでしょう。ただし、このように文庫化されたものの元版が復活するという事例は滅多に無いことだと思います。元版を最流通させる以前に、現在ではほとんどの場合に裁断処分してしまうのが通常ではないでしょうか。

noname#66616
質問者

お礼

早速回答を頂戴し有難うございました。 わが市立図書館には、共同通信社発刊のものがありましたから読んでみます。 この本に関心を持ったのは、 柴田 哲考「下山事件」の中に 『米国立文書館の吉田ファイルには、CIAがなお公開を拒否している秘密文書むが13ページもある』(P.429)と引用していたからです。 数ある「下山物」のなかで、柴田氏のこの著書は白眉だと思っているのですが、驚いた事に小生の遠い記憶のなかにいた人物の記述もあり、 『佐藤栄作に頼まれて鉄道弘済会を、下手人を逃がすために使ってしまったーーー』(P.412) ともあったからです。 暗い闇のなかで蠢く魑魅魍魎たちに比べれば、昨今の守屋某なんか 赤ん坊のような存在です。 的確な情報を頂き、感謝申し上げます。

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