- ベストアンサー
フィリップ・K・ディックの与えた影響
フィリップ・K・ディックに影響を受けたアーティストなど、御存知でしたら教えて下さい。宜しくお願い致します。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
「影響」というのが、どの範囲までを指すのか、 難しいところはありますが、 作家本人がどう言っているかはともかく 「いわゆるディックっぽい」作品を創っている人たちと言えば・・ まずはSF小説で サイバーパンクと呼ばれる人たちは、まあ、「影響」を誰も否定しないでしょう。 一時ほど騒がれなくなりましたが ・ウィリアム・ギブスン ・グレッグ・ベア ・ブルース・スターリング なんかがそうですね。 ・パトリック・オリアリー ・ラッカー なんかもサイバーパンクと呼ぶかどうかは知りませんが、 宣伝で「ディックの後継者」なんて言われてましたね。 ただ広い意味で「ディックの影響」と言うとき、やはり 問題にしたいのは映画でしょうか。 ディックだけでなく「ブレードランナー」の影響、と言えば 「ブレードランナー」以降の全てのSF映画には、 影響が見えるのですが、 ディックの作品の影響、と限定すれば わりとはっきりしているのが ・大友克洋「AKIRA」(映画も原作も) ・押井守「うる星やつら ビューティフル・ドリーマー」 「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」 ・ウォシャウスキー兄弟「マトリックス」 なんかでしょうか。 仮想現実・現実崩壊・消費社会の未来、といったキーワードが ばんばん見えますね。 最近の洋画では、テーマとして仮想現実がはやりみたいで ・アレハンドロ・アメナーバル「オープン・ユア・アイズ」とか それっぽいのがたくさんありますね。 ただ、それとはテーマが違うけど、 私が、見た瞬間、「ディックっぽい~」と思ったのは ・ピーター・ウィアーの「トゥルーマン・ショー」です。 一人の人のために一つの大きな仮構世界がある、って発想はなんといっても ディックです。 (もっともディックの影響を受けているのは 監督というより脚本のアンドリュー・ニコルだそうで。 どうりで「ガタカ」の監督だ。) ただ、たとえばSF(小説)の大御所ル・グィンの最近の作品で 「天のろくろ」っていうのがあって 世界がある個人の意識によって変わる、っていう ちょい見るとすごくディックっぽいのだけれど 解説なんかを見ると「《荘子》の夢想した世界改変の世界」なんて書いてあって そりゃ「荘子」まで持っていけば ディックだって、「荘子」だわな、と笑っちゃったりしました。 というわけで「影響うんぬん」はやっぱり難しいのでした。 下のURLも参考にどうぞ。 とてもよく書けていると思いました。(私のと、結構重なってます。)
その他の回答 (1)
- amukun
- ベストアンサー率31% (611/1955)
アーティストというのが、何を指しているのかわかりませんが、作家ということなら、K.W.ジーターがいます。 映画「ブレードランナー」の原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」の続編、完結編を書いています。 本人もディックの影響を認めており、後継者を自負しているようです。 本来の作風は、ディックとは雰囲気が違うのですが、文体を模倣して、違和感のない続編を作り上げました。 ディックを超えたか、という事に関しては、私見ですが今ひとつといった所です。
お礼
早速の御回答ありがとうございました。参考にさせて頂きます。
補足
アーティストというのは映画監督、ミュージシャン、小説家、その他なんでも結構です。
お礼
丁寧な御回答ありがとうございます。とても参考になりました。