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交通事故で脳挫傷、その後、脳梗塞。因果関係は?
- 脳挫傷を起こした交通事故の被害者が、その後脳梗塞を発症したことについて、因果関係の有無について問題が生じている。保険会社と医師の意見が分かれており、脳梗塞が事故と無関係なのか、それとも治療やリハビリが引き金となって発症したのかが議論されている。
- 70代の女性が自動車交通事故に巻き込まれ、脳挫傷(右脳)、くも膜下出血、肋骨骨折と診断された。事故後にリハビリ病院に転院したが、2週間後に脳梗塞(左脳)と診断され、脳神経外科に再転院することになった。保険会社は脳梗塞を事故とは無関係と主張しており、医師も因果関係がないと考えているが、患者側は状況に疑念を抱いている。
- 患者が70年間一度も脳梗塞を起こしたことがなく、交通事故の1ヵ月後に脳梗塞を発症したことに疑問を持っている。患者側は脳挫傷による入院とリハビリが脳梗塞の引き金となった可能性や、保険会社と医師の関係についても疑念を抱いている。法的手続きも進められているが、専門家の意見を聞きたいとしている。
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sodenosita先生のおっしゃるところは全く妥当だと思います 「頭部外傷(=ケガ)」と無関係な、独立した脳梗塞は珍しくない これは本当です。昔から日本人の死因の三位以内、一位から三位に下がったとはいえ近年は 脳卒中の8割が脳梗塞です。交通事故よりはるかに確率は高いわけです。 それはそれとしてもっと深く突っ込んで考えて、頭部外傷と関連する脳梗塞の報告論文は有るのか無いのか? 有ります 例えばちょっと古いけどこの論文(リンク先では要約しかありませんがわたくしは全文持って読んでます) http://www.ajronline.org/cgi/content/abstract/154/6/1293 要約でも触れてますが、本文の冒頭では 「外傷後脳梗塞は頭蓋脳外傷後の合併症として知られている。多彩な複数のメカニズム(脳血管攣縮・血管圧迫・ヘルニアや偏移をきたすような近隣の圧排性病変による減衰・直接の血管損傷・塞栓症・脳全体の低かん流 等)がこの合併症に関連しているのかもしれない。」 と述べて13の参考文献を示してます。 ちなみに著者はメリーランド大の診断放射線科学の教授で 外傷放射線科診断学のプロ中のプロですな http://www.umm.edu/doctors/stuart_e_mirvis.html 他にも関連する論文はいっぱいあります。 今回のケースで関連性が有るといえるかいえないかは 質問文からの情報では不足で詳細な経緯やCT画像がほしいところです 可能性はなくはないと思います
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- inoge
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>CTは事故直後、48時間後、4日後、2週間後のものがあります。 その時点では脳梗塞は見つかっていませんでした。 そういうことなら事故との関係は否定的です そしてインターネットでこの種の質問をしても 質問者が回答に充分な情報をあらかじめ示すことが難しいことも おわかりいただけたかと思いますです
お礼
再度の回答をありがとうございます。 数々の有用なご意見に感謝します。
- inoge
- ベストアンサー率45% (510/1116)
>脳挫傷による入院・リハビリ生活が引き金となって、脳梗塞を起こした可能性」に関してはどのようにお考えか リハビリは関係ないと思います むしろ リハビリ病院へ転院する前から脳梗塞を起していて 最初から外傷による意識障害があったためそれに隠れて 脳梗塞が見えてなかった可能性を疑います リハビリ病院転院時 又は 転院前のCT又はMRIはいつごろのがあるのでしょうか
- inoge
- ベストアンサー率45% (510/1116)
総合病院の医師のコメントではそのとおりですが 質問文の >ところが転院2週間後、意識の薄れが収まらないため とは軽快傾向が無いすなわち 意識障害が2週目かそれ以前から遷延していたと 解釈しました 事実がどちらなのかは補足待ちです 客観的証拠としては一月後CTの前は どの時点で梗塞像が無かったことを確認してるかも 見ておくべきでしょう
補足
ありがとうございます。 「転院2週間後、意識の薄れが収まらない」というのは、 「事故直後からずっと快方に向かっていたのに、転院2週間後の ある日突然、昼なのにぼんやりしていたり呼びかけに対する反応が 鈍いという症状が出た」ということです。その症状が出てから 2日間はそれが脳梗塞であるとは気づかず、CTを撮ったのはぼん やりの症状が出てから2日目だということです。 CTは事故直後、48時間後、4日後、2週間後のものがあります。 その時点では脳梗塞は見つかっていませんでした。
- sodenosita
- ベストアンサー率54% (1291/2359)
inoge先生、興味深い論文を教えて感謝いたします。 気になるのが、 Posttraumatic cerebral infarction was diagnosed by CT within 24 hr of admission (10 patients) and up to 14 days after admission (mean, 3 days) in 25 (1.9%) of 1332 patients ですね。 急性期の話ですよね、この論文。 他の論文をあたってみないと、亜急性期以降の1ヶ月後の発症での関連性を言うのは難しいのではないでしょうか? その論文をお持ちでしたら教えてください。 たぶん、質問者さんも喜ばれると思います。 ここで質問するのがよいのかわかりませんが、不適切なら削除していただければと思います。
- sodenosita
- ベストアンサー率54% (1291/2359)
担当の脳外科医は極めて妥当なことを言っていると思います。 >一度も脳梗塞を起こしたことのない人 初回発症の脳梗塞は、「一度も脳梗塞を起こしたことのない人」に起こります。小渕元首相、オシム監督、長嶋茂雄氏もそうでした。 >患者は数年前、物忘れを気にして自分で医者に行きMRI診断を受け、大丈夫とのお墨付きをもらっている 数年前のMRI診断がどこまで信憑性があるでしょうか? >交通事故の1ヵ月後というタイミングで、事故と無関係な脳梗塞を発症するものだろうか? 脳梗塞は突然発症するもの、前兆のあるもの(TIAと呼ばれる一過性の脳虚血発作の後に発症するもの)と2種類あります。1ヵ月後だろうが、1年後だろうが関係ないと思います。 >仮に直接の因果関係はないとしても脳挫傷による入院・リハビリ生活が引き金となって、脳梗塞を起こしたのではないか? これはあるかもしれません。非日常的なことがストレスとなり、引き金となった可能性は十分ありえます。が、件の脳外科医にそれを証明することは不可能です。 >もしかしたら保険会社から医者に何か変な物でも渡っているのではないか? 貰おうが、貰うまいが、脳外科医の返答は同じであると思います。そうである以上、渡すだけ損です。 順調にリハビリが進んでいただけに、やりきれないお気持ちかもしれませんが、脳卒中や心筋梗塞などの病気は突然起こります。受け入れるには時間がかかるかもしれません。
お礼
回答ありがとうございます。 >>受け入れるには時間がかかるかもしれません。 これは心理的に周囲の者が患者の障害を受け入れるという意味でしょうか?それでしたらご心配には及びません。私は、外傷が直接的なまたは間接的な原因で起こりうる脳梗塞の可能性について知りたかっただけで、精神的な動揺は感じていませんので。
補足
回答ありがとうございます。 ご指摘の論文、要旨部分だけでも読んでみます。 ちなみに「脳挫傷による入院・リハビリ生活が引き金となって、脳梗塞を起こした可能性」に関してはどのようにお考えか(それを証明するのは難しいにせよ)、教えてくださいませんか。またその可能性に関する論文(要旨だけでも)もご存知でしたら、ウェブ上で読めるものをご紹介くださると助かります。