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大好きな本だったけど、今も好きだけど、卒業したな・・・と思う本
昔は、小さい頃は、例えば十代の頃、二十代のあの時夢中になって読んだのに、 何年か経ってから、ふと読んでみたら、 「あぁ、もう卒業しちゃったなぁ・・・」と思う本とそのシチュエーションなどを教えてください。 その本が駄目なのではなく、自分が変化してしまったな・・・という様な状況のことです。 うまく言えなくてすみませんが、宜しくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
私の場合はトーマス・マンの「魔の山」です。 高校生の時に出会い、大学時代には夢中になって何度も読み返したものです。 しかし、社会人になって何年かして読み返してみたら、普通に面白くは読めるのですが、学生時代に感じたような高揚感は感じられなくなってしまっていました。 おそらく、学生の頃は、就職を目前にして結核になってしまいサナトリウムで暮らすことになった主人公のハンス・カストルプの、モラトリアムな状況にかなり共感して感情移入できたのだと思います。どこか、社会的責任のない自由な状態を続けていたい、と憧れていたのかもしれません。 社会人になってから読んだ時には、むしろ主人公の状況はゾッとするような、まさに「魔の山」に捕まったようなものに思えました。そういう視点で読んだら、面白くは思ったし、名作だとも思うのですが、もう学生の頃のような高揚感は得られなくなっていることに気がつきました。 今でも好きな作品で、時々読み返していますが、もう昔のように夢中になっては読むことはないだろうなと思います。 逆に、社会人になってから読んで、昔よりも感動するようになった作品も多いです。歳を重ねるというのはこういうことなんだなあ、と感じますね。
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- bakkyy
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質問と違ってますが、映画で経験あるので参考です。 フェデリコデリーニの「道」というモノクロ映画ですが、小学3年の時に初めてテレビで見て涙が止まりませんでした。 中学の時またテレビでの放送を見て、ストーリーのディティールを思い出しながら登場人物に感情移入でき、深く感動しました。 後に大学時代にまたテレビで見る機会があり、今度も見入ってしまったのですが、自分の成長もあり恋愛感情と言う視点も理解しながら鑑賞していました。またもや感動の渦に巻き込まれ、これぞ普及の名作だと関心したのを覚えています。 そして、30も過ぎた社会人になりビデオで改めて観ましたが、社会の価値観が変わってきたせいでしょうか、自分が期待し過ぎたせいでしょうか、はたまた自分の汚れた心のせいでしょうか、昔のような純粋な感動はなくなっていました。 いかなる時にも見入ってしまう不朽の名作には違いありません。
お礼
小学３年で涙が止まらない程の思い入れをもって観られる映画に出会えて、良かったですね。 ＞社会の価値観が変わってきたせいでしょうか、自分が期待し過ぎたせいでしょうか、はたまた自分の汚れた心のせいでしょうか、 きっと、全てが絡んでの結果なのでしょうか。 汚れた心、ということは無いと思いますが、経験値が上がると 素直な感動が無くなってしまうこともあるのでしょうか。 私自身、３０も半ばを過ぎましたが、 新たな経験値で、新たな感動と出会っていけたらと思ってます。 回答ありがとうございました。
- zellong
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太宰治の小説です。 十代の頃は衝撃を持って読みましたが、おじさんになってから読み返したら、何の感慨も覚えませんでした。
お礼
太宰治ですね。 私自身、繊細な（そもそも疑問な点ですが？）十代の頃は、一言一言にぐっと胸に来るものがあったのですが、 今は、きっとあの頃の様な思いは持てないだろうな・・・と思います。 回答ありがとうございました。
- goonobaka
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エロ本。 昔のようにページをめくるたびにドキドキしなくなりました。 もう卒業です。
お礼
そうですか。。。 なんかさびしいですね・・・
お礼
お礼が遅くなりすみません。 ＞普通に面白くは読めるのですが、学生時代に感じたような高揚感は感じられなくなってしまっていました。 名作は名作と思えても、自分の状況と重ね合わせる部分から、 以前の様な高揚感を得られない、分かるような気がします。 「魔の山」は中学生の時に読んで、 重く暗く、結核という言葉にロマンの様なものを感じながらも、 最後までは読めなかった本でした。 短大の頃に読み直し、やはり夢中になった本です。 回答ありがとうございました。