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編曲(アレンジ)の手順についての摩訶不思議…
素人ととしての素朴な疑問なのですが、アレンジの手順というか やり方はどうなっているのですか? 私個人としては作曲者よりも、大変そうな感じがするのですが、 実際は、作曲者の産みの苦しみが勝っているのでしょうか? 詩・作曲・編曲のすべてを手掛ける人を単純に尊敬します。 例えば絵画に例えると、原画(詩・作曲)をイメージした コラージュ(編曲)みたいなニュアンスなのでしょうか? 普段は何でも聞きますが、ジャパニーズポップスというか 歌謡曲の一時代を築き、今も現役の萩田光雄さんとか 故大村雅朗さんなどのアレンジは大好きです。 80年代はこの二人が筆頭だったように記憶しています。 お二人は作曲もできる人ですが、アレンジの勉強は どうやってしていたのでしょうね。 現場で学びながらという事なのでしょうが、 いろいろな楽器を重ねて行く時の約束事、 プロとしてしての不文律みたいな物はあるのでしょうか? 楽器ごとに譜面を起こすのですか? 楽器の特性について精通していないと、 使い所を間違いますよね。(偶然の発見もありますが…) 本当に、不思議です。 打ち込みで、昔よりアレンジがやりやすくなりましたが、 基本をマスターすれば、あとは周りとの話し合いで 詩や曲のイメージを前提にこんな音を入れてみようとか、 新しい音を探して、日々精進されているのでしょうか? 全く素人なので、編曲がどういう手順でなされているのか、 今イチ、想像がつきません。 誰か、私の長年の疑問を解消してください。
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- ymrs
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CDや映画音楽などで作曲も編曲もします。 >私個人としては作曲者よりも、大変そうな感じがするのですが、 >実際は、作曲者の産みの苦しみが勝っているのでしょうか? おっしゃる通りだと思います。 でも編曲はコラージュとは違う気がします。コラージュは今で言うリミックスに近くないですか? 映画に例えると、原作(詩・作曲)と脚本、演出(編曲)ってとこでしょうか。 どちらが大変、と比較出来ないとおもいます。 大村雅朗氏はYAHAMA「作編科」だと聞いています。 嘘か本当かは知りませんが彼は20歳前ですでに、先生に「もう君には教える事がないから早くプロになりなさい」と言われたそうですよ。 萩田光雄さんも仕事で御一緒した事ありますがアカデミックなことにも精通していますね。 昔のアレンジャーはきっちり管弦楽法なども勉強していたのではないでしょうか? >いろいろな楽器を重ねて行く時の約束事、プロとしてしての不文律みたいな物はあるのでしょうか? 約束事はあると言えばあるし、ないと言えばないです。 フォーカスって言う言葉があります。『要らない音は入れない』です。それはアマチュアでも同じです。 >楽器ごとに譜面を起こすのですか? ケースバイケースで人それぞれ。 生のオーケストラを使う時は絶対にそうです。 リズムをバンドで録る時はマスターリズム譜と言うものをたいてい使います。 これにはコード進行と決まったリズム、大まかなキメなどが書いてあります、ドラムの細かいパターンとかは書いてなく、ギターにおいては何も書かれていない事も多くあります。 それを見てプレイヤーが雰囲気を掴みながらアドリブで演奏します。人選がとても大事です。 最近は打込みが多いので全く書かない事も多いです。 >楽器の特性について精通していないと、 >使い所を間違いますよね。(偶然の発見もありますが…) おっしゃる通りです。特にオーケストラの場合は。 でもポピュラー楽器の場合、雰囲気だけ伝えて細かいことはプレイヤーに任せます。 それに精通してなくて勘違いしたからこそ産まれるものもあります。 勉強の仕方は人それぞれだし、オーケストラとか書くのでなければ特に管弦楽や和声学の「勉強」は必要ないと思います。 それが知りたければ「楽器編成応用概論」や「コンテンポラリーアレンジャー」を買うと良いです。 >基本をマスターすれば、あとは周りとの話し合いで >詩や曲のイメージを前提にこんな音を入れてみようとか、 >新しい音を探して、日々精進されているのでしょうか? その通りだと思います。 >編曲がどういう手順でなされているのか、今イチ、想像がつきません。 僕もプロになりたての頃、他の人がどうやって録音してるか気になって、スタジオで大村さんや他の色々なアレンジャーのレコーディングを見ましたが決まった方法はありません。皆それぞれです。 細かい事は気にしないで好きな音楽を創ってください。
お礼
プロの方に、回答いただき感激です。 「もう君には教える事がないから早くプロになりなさい」… こんなドラマのようなセリフを言われる人もいるのですね。 才能だけでなく、大村さん自身の人柄もあったのかもしれません。 去年、松田聖子さんのドキュメント番組で、彼が生前に出演した ラジオの録音テ-プが流されていましたが、明朗な語り口で 聖子さんもかなり頼れるお兄さんだったみたいです。 彼の実家の取材で曲・編曲した「SWEET MEMORIES」の譜面が出てきた のですが、相当思い入れがあったみたいで、他の譜面とは別に保管 されていました。永遠のスタンダードナンバーですもんね。 大村さんの最初の出世作は八神純子の「みずいろの雨」だったそうで、 その後は聖子さん、美里さん…彼の作品をチャートで見ない日は なかったですね。 大村さんが陽なら萩田さんの作風は陰というか、クラシカルで 重みのある印象を受けますね。百恵さん、明菜さん、あとレコ大 などでの金賞曲にノミネートされそうなアレンジとか(w プロとしていい作品を作るのはもちろんですが、 トップで活躍されてる方は、仕事も早いのでしょうね。 アレンジという複雑な作業を、数千曲もしているのですから。 頭の中にイメージが出来てるのでしょうね。 例えば、篠山紀信さんが、数分で撮影終了するみたいな。 とにかく撮影に時間を掛けて、あとから膨大な写真の中から 選ぶというパターンではないそうです。 頭の中にある、そのイメージに向かって過集中しているみたいです。 こういう人はモーツァルトのような右脳タイプが多いのでしょうか? 私は音楽は好きですが、楽器は中学の頃でストップしています。 もっぱら、分析好きな…といった感じです。 好奇心が旺盛なので、アレンジの質問をしてしまいました。 これからも、いい作品を作ってください。 ありがとうございました。