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うつ病は偽装できますか
まず、現在うつ病の治療をされている方が気を悪くされる質問かもしれないことをおことわりしておきます。ですが興味本位などではなく、ある事実に基づいたことから質問しますので、真摯にご回答いただければ幸いです。 うつ病というのは、病院ではどのように診断が下されるものなんでしょうか。つまり、これこれこういう症状があれば、というようなものなんでしょうか。それともペーパーテストのようなものがあるんでしょうか? たとえば本で得た知識のとおり、「こういう症状です」と申告しながらしばらく通院すればうつの診断が下りたりするでしょうか? 私の身近に、どう考えてもうつにはならない、またうつとは思えない人(と複数人が考えています。また全員がその人とは20年来の既知の間柄です)がいて、しかし医者からの診断を得たことによって、事を穏便に進めようとしている人がいます。 これが偽装であればいろんな意味で許せないことですし、もし本当ならこちらの考えをあらためなければならないと思っています。 ご教示、よろしくお願いします。
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どのような状態を「うつ病」と診断するかについては、 WHOのICD-10、米国精神医学会のDSM-4といった 明確な診断基準・分類があります。 http://yukitachi.cool.ne.jp/utsu/u32kibunshogai.html また、よく言われるとおり、うつ病を疑われる症状が 二週間以上続けばほぼ「うつ病」と診断されるという目安もあります。 ただ、他の方も指摘されるように、近年「リタリン」のような 処方箋が必須なメンタル系の薬を入手するために、 うつ病などの精神病をよそおう人間もいることも確かであり、 その手の人間は知識もかなり身に付けてくるため、 知識と経験豊かな医師じゃないと見破れないケースもあります。 医師の診立てが甘かったり、本人が本当のことを言わないために、 深刻な状態にまだ陥っていないのに病気の診断があったり、 逆に深刻な状態を見落とすこともあります。 また、ここ数年皇太子妃の体調不良問題で注目を浴びるようになった 「適応障害」という病気や、うつ病にも従来あまり考えられなかった パターンもあります。ある環境が本人にとても大きなストレスを与えており、 そこから逃れると症状が軽減して普通に生活できるものの、 ストレスになる環境に戻ると再び体調が悪化するというものです。 「甘え」やこころの弱さで片付けられないのは、本人に適応したいという 意思があるにもかかわらず、努力してもこころと体がなぜかついてこないからです。 環境改善したり、ものごとの受け止め方を専門家とともに トレーニングすればいくらか軽減します。 また「うつ病になるとは思えない」という考えもあまり正しいとは言えません。 誰でも環境要因によっては抑うつ状態・うつ病になる可能性があります。 繊細、生真面目、神経質などものごとの受け止め方から起因する うつ病もありますが、スペックが高いコンピュータでもデータ処理の 負荷が大き過ぎるとフリーズするように、本人にとってストレスが 重くなり過ぎて思考停止に陥るパターンも最近増えています。 脳や内臓機能に大きな病気や問題があり、 それが精神状態に悪影響を与える場合もあります。 要は、本人の落ち込みや自己評価が低く、適応しようにも その努力が空回りしてたり、ものごとが合理的に考えられない状態か どうかが、病気の見極めのポイントになると思います。 が、病気の知識がないとやはり見極めが困難ですね。 偽装していれば、いつかボロが出てくるはずなので 納得できないお気持ちもわかりますが、とりあえずは慎重に様子を 見ていかれたほうが、いいかもしれないですね。
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- rinzoo
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基本的に、病気・病名は、医師が診断することで決定します。 鬱病の場合ですが、 口頭の問診のみでしたら、確かに、今の時代鬱病の資料はネットでいくらでも入手できますので、医師の前でそのようなふりをすれば、偽装可能ですね。 私は、鬱病と診断されてもうすぐ丸5年で、 職場で過呼吸を起こしたことから、 落ち着いた段階で産業医からペーパーテストを受け「明日から3ヶ月休みね。」とあっさり宣告され、 さらに、そのまま紹介されたメンタルクリニックに行き、同じようにペーパーテストを行い、正式に、鬱病、との診断がなされました。 (ええ・・・翌日からそのまま休職でした。過去3度の復職に失敗し、いまは、4度目の職場復帰中で、休みながらもなんとか踏ん張ってます。) このとき行われたのは、エゴグラムと呼ばれるものだそうで、 探せばネット上でもあるでしょう。 口頭だけではなく、エゴグラムやほかの口頭での面談により 診断されるものだと思ってました。 案外違うんですね。 うちの職場は、そのような理由と医師の診断書が揃って初めて休職を認められるのですが、 実は「自律神経失調症」でも「鬱病」と診断を下す医師もいるようです。どちらも重要な精神疾患ですが・・・。そこは、医師の胸三寸と言えるかもしれません。 ただ・・・ある程度の重い度合いの鬱病の場合、 内科は、投薬治療で、仕事や学校に行かせますが、 精神科系は、私のように、「はい、明日から3ヶ月休み。」と言われることが多いと思います。福利厚生がきちんとしている会社なら、医師の診断書をもって病気休暇を申請できるはずですので。 実際私が最初に違和感を感じたときに内科を受診しましたが、甲状腺ホルモンのバランスが崩れていると言われ、投薬のみでした。一向に症状が改善しないまま、過呼吸を起こして真の病気が発覚したわけですが・・・。 さて、あなたの知人が何の病気で、どのような振る舞いをしていて、それを許せないと感じているかわからないですが・・・鬱の偽装は可能かもしれませんが、適切なカウンセリングやペーパーテストなどでその病気が鬱と診断されたなら、その人は現在回復途中にある、と思われます。回復前は、感情に波がありますので。実際、今の私を見て、精神疾患があるとは思われないと思いますが、現状は、今でも2週に1度必ず通院していますし、油断してると治りかけた症状がまた悪くなります。しかし、偽装しているとするなら、自分の都合の良いときは元気が良く、さぼりたいときには病気を理由に逃げる・・・可能性もなきにしもあらずです。 ただ言えるのは、あなたの職場がその人をその状態のまま放置しているのであれば、病気の診断は本当・・・かもしれません。真実は、医師と本人のみぞ知る、わけです。 ・・・参考になりました?
お礼
このようなぶしつけな質問に、詳しいご回答を下さってどうもありがとうございます。 本当に医師によって診断方法がさまざまなんですね。それだけのテストなどを突破してうつ病を偽装できるものなのか……とやはりわからなくなってしまいます。 それでもやはりうつ病の偽装は不可能ではないということなんですね。こうなったら、その人の通院に任意の上同行させてもらうことも最終手段としてあるかな、と思い始めました。
- harepanda
- ベストアンサー率30% (760/2474)
うつ度を客観的に測る装置は存在しません。うつ病には、心電図もレントゲンも血圧計もありません。一応、判定テストみたいなものはありますが、最終的には本人の自己申告と医師の経験が全てです。 結論を先に言えば、ヤブ医者ならだませるかもしれませんが、腕のいい医師をだまし続けるのは不可能だと思います。ただ、腕の良い医師であっても、最初にうつ病の診断を出してしまって、後から誤診だったと気がつくことはあるでしょう。 うつ病を自演しつづけることは不可能とは言いませんが、医者をだますほどのレベルで演ずるには、自分自身が医者に簡単には負けないくらいの知識がなければならないでしょう。通りいっぺんに、うつ病の入門書を一冊読んだ程度の知識ではダメで、100人分の体験記を読んで、うつ病がいかに多彩な症状を示す病気を理解し、さらには、処方された薬について、すべて添付文書(製薬会社が医療機関に提供する文書)を読みこなすくらいのことをしないと、いけません。「薬を飲んでどんな副作用が出ましたか?」という問いにも適切に答える必要があります。 名医であれば、精神科医の患者を観察する能力は、驚くほどのものがあります。私はうつ病ではなく躁うつ病なのですが、「harepandaさん、本人ではお気づきでないようですが、口のろれつが少し回ってませんよ。これも副作用のひとつです」と言われ、びっくりしたものです。
お礼
このようなぶしつけな質問にご回答くださいまして、どうもありがとうございます。 偽装は可能とはいえ、医師の経験によってそれを継続することは難しいということなんですね。その人に医師並みの知識があろうはずもないのですが、ただ事を成し遂げるためなら尋常でないほどの勉強はするかもしれません。綿密に計画を練り、勉強もするタイプです。 その人にとっては、うつ病であるという診断は一度きりでいいという事情ですので、あるいは……と考えてしまいます。
- ponpokori
- ベストアンサー率38% (321/839)
2年間患ってたうつ病を、3年前克服しました。 つい最近、再通院をし始めましたが、すぐにやめてしまいました。 で、結論から言うと、簡単に偽装できます。 (重度鬱病を装うのは難しいと思いますが。) 私は4件ほど精神科を回りましたが、 ペーパーテストは受けた事なく、症状を伝えるだけでした。 ので、おっしゃってるよう 自分で鬱病の症状を調べ、それを医師に伝えるだけで 鬱病といわれるでしょう。 精神病の類は、目で見る事ができない症状がほとんどです。 (幻覚・幻聴・気分が憂鬱etc) なので、基本的に自己申告制の世界です。 しかし、 >どう考えてもうつにはならない、 こういう人こそ鬱病である事が多いので、 その判断は難しいですね。 何かを暴きたいようですが、精神病ではかなり難しいです。 肉体的だったら、証拠がとれたりするんですけどね…。
お礼
このようなぶしつけな質問にご回答をお寄せ下さって、どうもありがとうございます。 医師によって、それほども変わるものなんですか。重度でないかぎりは装うことも可能だということなんですね。……ですが、本当のうつ病の方に厳しくテストをすることで、ちょっとしたコンディションの変化などから正しい診断が行われなくても困りますし、難しい問題ですね。 見た目で「この人はなりそうにない」などと素人が言うべきではないとは思うのですが、どうしてもこれまでの言動や現在始めている活動などから、俄かには信じがたいという部分があります。
- chipatan
- ベストアンサー率45% (183/401)
現在うつ病の治療を受けている者(♀)です。 うつ病をはじめとした「心の病」の大半は、体の検査などで診断されるものではなく、口頭による申告によって医師が判断するものです。 ADHDなど脳に障害があることによって起こる病気のようなものに関しても、口頭での質問やペパーテスト、知能テスト、行動テストのようなもので診断されました。(うちの子はADHDの診断を受けています) そういった結論から申し上げますと、偽装することは可能だと考えられます。 ・・・うつ病で苦しんでいる人にとっても、とても屈辱的な行為ですが。。。 その方はキチンと薬を服用されていらっしゃいますか? 抗うつ剤はうつ状態の無い方が服用すると、かなりの眠気などをもよおすと思いますが・・・。 いずれにしてもそういった方がいらっしゃることは残念でなりません。 私個人の状態ですが、現在、働けず医師からは入院をすすめられているのですが、子供もおり(母子家庭です)経済的な理由から生活保護の申請をお願いしているのですが「最近は『うつ病』って言って申請にくる人が増えてねぇ・・・」と、はじめから疑いを持ったような対応をされ傷つきました。 ご本人でないと、うつ病の真意はわかりませんが、偽装などであったら本当に「人」として許しがたいです。 病気を発祥している当事者ということもあり、冷静ではない部分もあったかと思いますが、どうかお許しください。
お礼
このようなぶしつけな質問に貴重なご回答をくださいましてどうもありがとうございます。現在治療中でいらっしゃるとのこと、重ね重ね失礼いたします。 そのようにいろいろなテストを受けても、やはり偽装できなくはない、というところなんでしょうか。屈辱的と書かれていますが、私もその点が一番引っかかっています。本当のうつ病はとても苦しいものと聞いているのに、それがもし偽装だとすれば本当に許される行為ではない、と。 薬の服用はわかりません。少なくとも私たちの前では飲んでいるところを見たことはありません。あまり詳しく書くと本人も見るかもしれないので……ですが、とにかく現在ある活動を精力的にし始めていて、そこに疑いの目が向けられています。 chipatan様をめぐる状況には、本当に何と言葉をお返ししたらよいかわかりません。せめてこちらの問題では真相を徹底追求して、偽装でしたらそれなりの社会的な制裁を求めていきたいと考えています。
診断する際は各種心理テストを行い、患者の申告も含めて、総合的に行われていると思います(ロールシャッハテストなど)。 「うつ病」の患者は常に鬱状態にあるわけでなく、この人は本当にうつ病かと見える人もいます。 だからといって、その人が医者の前だけで偽装しているのかといえばそうでもなく、判断自体医師でもない人間には無理でしょう。 ただ、「うつ病」も含めて、精神疾患は主治医が変われば病名が変わったりすることもあり、ドクターによっては簡単に「うつ病」と診断することが(こういう自己申告があれば「うつ病」というふうに)ないとはいえません。
お礼
このようなぶしつけな質問に回答を寄せてくださいまして、どうもありがとうごさいます。 うつ病の診断には総合的な診断が行われるんですね。 うつ病の人が一見そのようには見えない、まして素人目では……ということはこれまでにもメディアなどで見聞きしていました。だからこそ、私を含め周囲でも「偽装と決め付けるわけにはいかない」という空気があります。本当に頭を悩ませています。 ドクターによっては……ということもあるのですか。よくよく見きわめていきたいと思います。
お礼
このようなぶしつけな質問にご回答下さり、どうもありがとうございます。 示唆に富んだご意見、どれも参考になりました。 >「うつ病になるとは思えない」という考えもあまり正しいとは言えません。 本当にそのとおりだと思います。ただ、知り合って数年ならここまで考えないのだと思いますが、もう20年来の付き合いの中、そして現在も普通に付き合いを続ける中で、私を含め関係者全員が疑問を禁じえないという状況です。 それでも素人判断で決め付けは禁物だと思っています。医師などにも相談して、もっとよく見極めたいと思っています。 自己評価はとてもとても高い人です。それは変わりません。ものごとが合理的に考えられないというのは元々そういう人です。なので、私たちにはなかなか見分けがつきません。