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宮部みゆき作品の題名について
いつもお世話になっております。 宮部みゆきさんの作品に関して質問があります。 「模倣犯」「誰か Somebody」「楽園」 これらの作品は、なぜこのような題名が付けられているのでしょうか? いずれか一作品でもご存知の方がいらっしゃいましたら、 ご教示のほどよろしくお願いします。
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質問者が選んだベストアンサー
宮部みゆきさんが好きで、ほとんどの本を読了している者です。 「楽園」はまだですが…。 ネタばれになってしまいますが、よろしいでしょうか? また、私の解釈違い、浅い解釈であったら、すみません…。 「模倣犯」は、天才犯罪者とも言える犯人を罠にかけるために、「あなたの犯した事件はセコイ模倣にすぎない」的なことを言い、犯人を怒らせ、本音を語らせる場面があります。そこからきているのだと思いますが。犯人は、「自分は他の奴らとclassがちがう」と思っているかなり自尊心の強い者で、被害者たちを女優、自分を演出家だと例え、自分の創り上げた「舞台」に酔いしれていたので、この言葉には激怒します。 「誰か」は、誰か分からない事件の関係者(犯人を含めて)からきている部分もあると思うのですが、多分、ある臆病な女性がおびえ続けた、心の内にある恐怖(子どもが暗闇にお化けがいると怯えるのと同じです)に対しての一文がラストにあるのですが、そこから来ていると思います。単行本377ページです。自分の言葉でうまく説明できないので…。 わかりにくい回答ですみません。 参考までに。
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- yuura22
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楽園より ……それが真実であるならば、人びとが求める楽園は、常にあらかじめ失われているのだ。 それでも人は幸せを求め、確かにそれを手にすることがある。錯覚ではない。幻覚ではない。海の向こうの異国の神がどう教えようと、この世を生きる人びとは、あるとき必ず、己の楽園を見出すのだ。たとえ、ほんのひとときであろうとも。…… 血にまみれていようと、苦難を強いるものであろうと、秘密に裏打ちされた危ういものであろうと、短く儚いものであろうと、たとえ呪われてさえいても、そこは、それを求めた者の楽園だ。 支払った代償が、楽園を地上に呼び戻す。
お礼
ご回答ありがとうございます。 終章楽園からの一説ですね。私はこれを読んでもピンと来ない違和感を感じました。 何だか最後に取って付けたような説明をされたような気がしたからです。 宮部さんは新聞連載が開始したときから、これを意図して書き続けていたのだろうか?という疑問が沸きました。 この箇所を理解できるように、改めて、時間を見つけて初めから読んでみようと思います。
- saravanka
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そんなに詳しくは知らないんですが、以前「模倣犯」は読み進めて行くと作中に題名の意味が解る場面があり、多くの読者が驚愕したと聞きました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 #3の方が回答してくださった内容が正にその内容のようですね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 質問に挙げた3作品は一読しているので、ネタばれのご心配は不要です。 「模倣犯」のそのシーンは、言われて初めて記憶が蘇ってきました。 怒涛の展開で次が気になって仕方がなかったので、題名とその箇所がリンクしなかったのだと思います。 「誰か」というのは聡美が幼少期のときから彼女の心の中にいる恐怖心であるという考えは思いつきもしませんでした。 子どもが暗闇におばけがいるのを怯えるという表現は作中で何回か出てきているので、 その考え方は非常にスマートですね。