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通電療法を経験された方いらっしゃいますか?
二年前からうつ病の治療をしています。現在二回目の休職中なのですが、今回はいくら休養しても気分が上向きになりません。(現在五ヶ月目) 先日他の病院に行ったところ、通電療法と入院を勧められました。頭に電気を通してショックを与えるそうです。全身麻酔をかけて行うとの事。 考えたこともなかった治療法方ですし、なんとなく怖いです。どんなことでも知っていることがあれば教えてください。経験者がいらしたら、是非お話伺いたいです。 よろしくお願いします。
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一般に通電療法とか、電気ショック療法とか言われているものは、正しくはmECT(修正型電気痙攣療法)と言います。 私は、過去二回mECTを受けています。 人工的に、てんかん発作を起こらせるものですので、元々てんかんがないかは、脳波検査で慎重に調べます。その他、頭部CT, MRIで金属が埋め込まれていないか調べます。 鬱では、通常1週間に2回ずつ、4週間で計8回通電します。 mECTを行う日には、術衣に着替え、麻酔のためにアセトリンゲルの点滴をセットし、ストレッチャーに乗ってmECT専用の手術室(mECTユニット)に移動します。 通電用の電極をこめかみに付け、心電図、脳波計、SPO2(血中酸素濃度計)をセットして、麻酔医が点滴につけてある3方弁から全身麻酔剤を注入します。 その後は、麻酔で眠ってしまうので、私は分かりませんが、電流を流しmECTを実施します。 初回は麻酔から覚めると、頭痛と肩甲骨付近の鈍い痛みがありますが、2回目以降は、痛みはほとんどありません。 3回め位で、抑うつ気分が消え、mECTの効果を実感できます。 薬物療法と異なり、一気に効き、気分爽快になります。 有効率は80~90%で、薬物療法より高い成績です。 通電法に、パルス波と、サイン波があり、パルス波のほうが、副作用が少ないとの事です。 私は国立精神神経センター武蔵病院で施術してもらいましたが、過去mECTによる事故は発生してないとのことです。 欠点としては、鬱の再発率が高いことで、私も再発しました。 1度、mECTが効いた人の有効率はほぼ100%で、何回でも受けられます。 薬物療法がまったく効かない人には、定期的に再発する前にmECTを2回通電する、mECT維持療法という方法もあるとの事です。 その他、聞きたいことがあれば、何なりとリクエストしてください。
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- mac_res
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> 入院治療しかないと言うことで、少し覚悟が必要ですが、今週末にクリニックに行ったら相談します。 mECTを受けるのでしたら、使用する機材が「パルス波」であることを確認してください。mECTは直前の記憶がとんだりする副作用がありますが、サイン波より、パルス波の方が副作用が少ないそうです。
お礼
数回にわたっての詳しいご説明をありがとうございました。 非常に参考になりました。
- mac_res
- ベストアンサー率36% (568/1571)
> この療法は、入院しての施術になりますか?通院は可能ですか? 残念ながら、入院治療です。通院で行っているところはないと思います。 5~6週間の入院で費用は、総計で286,820円掛かりました。 通院でも出来る方法としてTMS(経頭蓋磁気刺激)があり、 # 新中野FKクリニック http://www.fk-clinic.com/jiki.htm * 予約制通院治療 * 自由診療(保険適用外) * 1回4200円で、10回1クルー * Magstim 200を使用と思われる があります。 私はここでの治療経験はありませんが、TMSを杏林大学病院で受けました。 こっちは入院治療だけです。 椅子に座って頭にコイルをかざし、コイルにパルス電流を流します。 頭を小突かれる感じの刺激があります。麻酔はかけません。日本では保険適用になっていませんが、カナダでは保険適用だそうです。 mECTとTMSを比べるとmECTの方が効き目がずっとシャープな感じです。 それと杏林大のほうは、「実験」としてTMSは無償で行っています。 かかる費用は、一般に薬物治療を受けた場合と変わりありません。その代わり、TMSは1度だけしか受けられません。再発してもう一度とはいかないのです。 お勧めするのは、mECTの方ですね。 入院に不安があるとの事ですが、mECTが効いた場合は、2~4回の通電で、鬱は寛解してしまうので、入院から2週間位我慢すれば、抑うつ気分はなくなってしまうので、「暇つぶしに何をしようか?」といったことになり、辛い闘病とはなりません。 問題はmECTが効かない10~20%になってしまった場合ですが、これはやってみないと分かりませんので、やらずに悩んでいてもしょうがありません。
お礼
再度のご回答ありがとうございました。 TMSという治療法もあるんですね。今まで読んだ本には出てきたことがなく初耳でした。 残念ながら私は関西在住ですので、このクリニックでの治療は難しそうですが、知識として知っておくことが出来ました。 入院治療しかないと言うことで、少し覚悟が必要ですが、今週末にクリニックに行ったら相談します。
- acorn_001
- ベストアンサー率46% (225/483)
No1です。 てんかんを御存知ないとの事ですので、先程の回答に補足です。 ”てんかん”と一言で言っても、色々なタイプの物がありますが、 そのタイプによっては自動車運転免許etcの取得に制限がかかる事もあります。 特に発症して しんどい病気ではないのですが、大発作を起こすとなれば その症状から周囲の人は大概驚くと思いますし、まだまだ偏見の多い病気です。 それに治療も数年単位で続きます。 ですので、てんかん当事者の私としては 通電療法を気軽に取り入れようとする医者なら警戒してかかって頂きたいのです。 蛇足にはなりますが、ここに書き添えさせて頂きます。
お礼
再度教えていただいてありがとうございました。 通電両方が具体化されそうであれば、その前に自分でもきちんと調べることにします。 ありがとうございました。
- acorn_001
- ベストアンサー率46% (225/483)
とある精神科医(てんかんの専門医)の話です。 「体質によって、通電療法が てんかん発作を誘発・増悪する危険性がある。効果発現のメカニズムはいまだに殆ど不明である為、慎重に検討するべき。今ある通電療法の適用基準でさえ緩すぎる。」 そうです。 てんかん自体は誰にでも起こりうる病気ですが、どの程度の刺激を与えたら発作が起こるようになるのか?は体質によって違うのだそうです。 もし質問者さんが てんかんになりやすい体質の場合、通電療法を受ける事によって てんかん発作を起こすようになる危険性もあります。 (発作さえ起こらなければ、本人でさえ”てんかん発作を起こしやすい”なんて自覚症状はありません。) ある程度は事前の脳波検査でわかるようですけど。 私自身は てんかん患者では ありますが、通電療法は受けた事がないので、これ以上の詳しい事はわかりません。 ですが、上記のような危険性以外にも薬物療法に副作用が付き物のように、必ずリスクがあるはずです。 通電療法をを受ける予定の病院で、受ける事でのリスクが無いか しっかり尋ねられた方が良いと思います。 それでもし、充分な説明が受けれなかったり、何もリスクは無いとの返事しか返ってこなかったら、少なくとも その病院での治療は辞められた方が良いと思います。
お礼
回答ありがとうございました。 通電療法でてんかん発作になることもあるんですか・・。てんかんという病気を知らないのですが、治療の為に行う療法が他の病気を誘発するのは困りますね。 実施するのであれば、医師にリスク面を詳しく聞く事を忘れないようにします。
お礼
経験の有る方からの投稿、とても参考になりました。ありがとうございました。非常に希望のもてる内容で心強いです。一気に効き、気分爽快になるなんて、二年半続いている今の状況を考えると嘘のような話です 重ねて申し訳ありませんが、もう一点質問です。この療法は、入院しての施術になりますか?通院は可能ですか?以前休職中に、他の病気で入院をしたのですが、自分のペースで生活できないこと、そばに家族がいないこと、でとても不安定になりました。通院もしくは施術の時一泊くらいですめば一番良いのですが・・・・。 もしご存知でしたら教えてください。