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保守と革新
高3の男です。 本日(9月15日)の朝日新聞を読んでいたところ、安倍総理の憲法改正や戦後日本の見直しを「大きな保守的理念」という風に書いていたのですが、どうしてこういった問題は保守なのでしょうか?恥ずかしながら憲法を変えて新しいものをつくる、と言う点では革新なのかな、と思っていたのです。 分かりやすく説明いただけるとありがたいです。
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若い人が政治に関心を持ってくれるのは非常にいい事です。なので質問に答えます。 >どうしてこういった問題は保守なのでしょうか? 先ず、一般的に保守とは、伝統的な価値観、歴史観を重視する考えを持つ事を意味します。安倍総理の言動を見ていてその様な印象を持つと思います。 >恥ずかしながら憲法を変えて新しいものをつくる、と言う点では革新なのかな、と思っていたのです。 確かにそうとも言えます。私から見ると自民党の憲法草案は12条、13条の条文の変更が良い例ですが 「公共の福祉」 -> 「公益及び公の秩序」 「一元的内在制約説」 -> 「一元的外在制約説」 と変わっていて復古的な印象を受けます。つまり公の為には国民の自由が制限されると言う意味になるからです。 何故、憲法改正に推し進めるのかと考えるかと思います。憲法とは簡単に言えば「国家の枠組み」を決めるものだからです。 具体的に言うと法律の作成される際に「内閣法制局」という機関が憲法に照らし合わせて法案を審査します。これによって権力の暴走を歯止めする効果が憲法にはあるのです。 ■内閣法制局における審査 http://www.clb.go.jp/law/process.html#process_2 つまり憲法を変えることが必ずしも革新とは言えないのです。後ろ向きに進む事も十分考えられます。 また保守といっても何にも変えないと言う意味ではないですよ。米国のネオコンは「neo conservative」の略ですが、つまり新保守主義。彼らはシカゴ・ボーイズ、フリードマン的な新自由主義的政策を押し進めています。日本では小泉首相以来このような傾向の政策が続いています。 ■保守 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E5%AE%88
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- korokorodo
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私も、2年前に、OKで同じ質問をしたことがあります・・ で・・ 2年後の今になって、チョッと!納得できた理由というのが・・ 保守vs革新は、「二元論」であること・・ 物事を黒か白かに分けることの愚かさと危険さが含まれてること・・ グレイを白と表現する人もおれば、 黒く感じる人もあり、 同じ人でも、朝と夜とで感じ方は違い、 喜怒哀楽でも違うかもしれない・・ そんないい加減な基準で、 政治を進めることの危険性をどうして使うかというと・・ 議論する時に、 先手を打って、大前提を自分の方に有利にとって、 二元論で相手にどちらかを選ばせれば、 議論の道筋が思い通りの結果に導けるから・・・ ではないでしょうか・・?? 憲法改正?かどうかわかりませんので改訂にせよ、 A)日本国民民主主義に向かって進める改定と、 B)絶対主義・全体主義に向かって進める改定では 正反対の方向性に思えます・・・ ただ・・Aに向かってはリベラルと呼び、 Bは保守、右翼などと読んでるように思います でも・・・ 愛国主義=右翼という前提で、 夫々の民族性や伝統をないがしろにし、 二元論の資本主義社会をすべての価値観に押しつけようとする本音は、 世界中を資本主義化することで、 巨大資本家であるユダヤ政商たちの所へ富が自然と集まってきて、 残りの目減りしていく余りで、 その他大勢が分かち合うとなると・・・ 自然、競争は激化し、淘汰が行われます・・ そうなると、 管理者である、 ユダヤ政商らにとっては、 管理しやすく、 無駄なく、落ちこぼすことのない完全な搾取が可能となるから・・・?!? そうなると、、、愛国者や民族尊重主義者らは、 対立軸として、 左翼になってしまう・・・?!? 愛国主義=右翼と言えなくなってくる・・ 反対に、愛国の為に戦うという論理も通り、 結局は・・・二元論では、物事を正確にはとらえられないということではないでしょうか? 他のご回答とは別の視点から、、みると、、 民主主義=資本主義だと限らない・・・ということです・・ 戦後の日本では、そう教えられていたのですがね・・ だから資本主義は、自由主義で、 共産主義や社会主義は危ない・・とね・・ でも・・・ 共産主義も社会主義も、政治体制によっては、両方とも 全体主義になったり、絶対主義になるという点からいっても、 二元論では語りつくせない多様さがある・・・ということでしょうか・・??
- christophe
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朝日新聞的には「戦後の改革=革新的(つまり、戦前や戦中の政治が保守的)」であるからだと思います。朝日新聞は、朝日新聞なりに「革新」のベクトルを持っているのでしょう。だから、そのベクトルに逆らう動きは保守になります。一般には、そういうニュアンスで書かれることが多いですが、革新や保守は定義上はそれぞれ一定の思想を持ったものではないので、その時々や評価する人の立場で変わります。だからむやみに、保守とか革新とかレッテルを貼り続けるのは、馬鹿らしいですね。 、と高1の僕は考えますが…。
- 4by4-ko
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> 安倍総理の憲法改正や戦後日本の見直しを「大きな保守的理念」という風に書いていた。 保守的理念とは 『自民党の理念』 と捉えたらいいでしょう。 勿論、朝日新聞の視点からの捉え方です。所謂、レッテル貼りの一つと思って下さい。 レッテルを貼る理由は、朝日新聞の 『本音と建前』 の大きなズレで生じる矛盾への 『自己防衛』 です。 安倍政権では、アメリカ追随政策は、野党やマスコミの批判材料の一つでした。反自民、これが 『建前』 です。 ただし、実際にアメリカと距離を置かれて、日本独自の防衛論が必要となるのは困る。これが 『本音』 です。 その 『本音』 を隠すため、テロ特措法延長を持ち出して、安倍政権を親米と思わせる印象操作が 『自己防衛』 です。 安倍総理が掲げた 『戦後レジームからの脱却』 は掘り下げません。これも 『自己防衛』 です。 朝日新聞の考え方は、政策の内容ではなく 『自民党の政策』 だからこそ 『保守的』 になるです。 > 憲法を変えて新しいものをつくる、と言う点では革新なのかな、と思っていたのです。 その捉え方で間違ってないと思います。言葉の意味を、意図的に捻じ曲げているは 『朝日新聞』 の方です。 捻じ曲げてまで 『保守的』 という言葉に拘る理由は、朝日新聞の立場(思想)にあります。 マスコミは、決して中立でも公平でもありません。自身を守るためには、平気で 『嘘』 をつきます。 反自民を掲げている以上、朝日新聞は口が裂けても自民党の政策を 『革新』 とは書けません。 自民党の政策を 『革新』 と認めてしまうと、自身の 『イデオロギー(反保守)』 に揺らぎが生じます。 だからこそ、あえて 『保守的』 という自身が認められない言葉を使って、相手を貶めるのです。 つまり、朝日新聞には 『革新』 であり続ける 『建前』 が必要なのです。 その 『建前(批判対象)』 こそが、自民党が 『保守』 があり続ける事なのです。 そうしないと、朝日新聞としてのアイデンティティ(存在意義)を保てないのでしょう。 ここで述べた事は朝日新聞に限らず、全てのマスコミに当てはまる事です。勿論、全ての政治家にも当てはまります。 ただし、左よりと言われるマスコミ、政治家、文化人は、この傾向が強いのも事実です。(メディアの露出が多いだけかも知れませんが……) 北朝鮮問題は保守派や親米派の陰謀と、陰謀論に傾倒する人も、左よりの人に多いような気がします。
- phj
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保守と革新、これには色々な意味がありますが、 原則的にどこの国でも、 革新=労働階級への富の再分配を優先する。社会主義的・共産主義的・福祉主義的勢力 保守=資本主義の効率化を優先する勢力、ゆえに福祉政策は後回しにあることがある。 これが、ソ連崩壊までのイデオロギー対立(共産主義vs資本主義)を軸にした各国の国内政治の対立軸で、たとえば北欧の国に福祉国家が多いのは、この地域の国がソ連に近いところにあり、資本主義国家でありながら福祉政策に力を入れないと、共産勢力に飲み込まれる可能性が高かったせいでもあるのです。 このような対立軸の中で見てみると、「戦争」というものの位置づけもイデオロギー的にならざるをえません。労働者階級から見れば戦争に借り出される兵隊は、自分たちの階級、特に貧困層が食べるために仕方なく兵隊になるという現実があります。逆に、資本家は戦争によりますます富を蓄積することもできるため、労働者の権利を実現しようとする革新勢力は「戦争」に消極的になっていきます。 このような構図は、共和党(保守)が与党である米国で現在、顕著に現れています。 このような視点から、保守=戦争に積極的(これには語弊がありますが少なくとも革新勢力よりは、戦争に肯定的です)といえ、日本でも憲法9条を、米国の押し付けであるとして改正を嗜好する勢力は、やはり保守派といえるのです。 ただ、ソ連の崩壊した現在では、革新・保守の色分けは簡単ではありません。米国民主党は革新(リベラル)で福祉政策に比較的重心を置きますが、戦争をしないというわけではありません。 日本の民主党も自民党に比べれば、旧社会党の議員が多くいるため、福祉政策に重きを置く部分がありますが、かといって憲法改正に反対と決めているわけではありません。 新しいものを作るから革新なのではなく、産業革命とフランス革命以後だんだんと労働者の権利を認めて実現させてきた歴史的経緯から、労働者の支持を集める政策を行っている政党が「革新」派ということです。 それに比べて、金持ち(昔は貴族・王族、今は資本家)は政治を実際に動かすだけのパワーを昔から持っていますので、これらの人々に支持される政党が保守派なのです。