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モーツァルトのハレルヤについて
モーツァルトの宗教曲、モテット“エクスルターテ・イウビラーテ(おどれ、歓呼せよ)K.165”を聴いていると、驚いたことにヘンデルの“ハレルヤ”と殆ど同じ旋律が流れてきました。 解説書をみてもヘンデルのハレルヤには一言も触れていませんでした。 著作権などなかった(?)時代にせよ、モーツァルトが他人の曲を借用するなんてあるのでしょうか?
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モーツァルトの「踊れ、喜べ・・・」は、ご承知の通り協奏曲様式の3楽章構成のうち、第3楽章が「ハレルヤ」となっています。この部分、歌詞は「ハレルヤ」のみの繰り返しで、延々と歌われてゆきますので、その中のどこかで、ヘンデルの「ハレルヤ」に近接するところはあるかもしれません。しかしそれは、モーツァルトが意識的に借用したのではなく、あくまでも偶然だと思われます。ちなみに、モーツァルトは英語の歌詞によるヘンデルの「メサイア」(言うまでもなく有名な「ハレルヤ」を含む)を自ら編曲したドイツ語版を作っているほどですから、ヘンデルの「ハレルヤ」を熟知していました。 なお、当時はもちろん著作権がなかったので、他人の作品などからの借用はほとんど抵抗なく行われていました。モーツァルトだって、ライバルだったクレメンティのソナタの一節を、ちゃっかり「魔笛」の序曲に拝借したりしています。
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- LINHOF
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当時は、他人の曲を拝借することは、その人に対して敬意を表すとか、尊敬しているとかの意味合いもあったようです。 何々の主題による変奏曲はおろか、そっくりそのまま拝借というのもあります。 モーツァルトの交響曲第37番なんかは、ミヒャエル・ハイドンの交響曲の冒頭部分に短い序奏部を付けただけでそのまんまミヒャエル・ハイドンです。だからモーツァルトの交響曲全集のCDなんかでも第37番だけは無いのが殆どです。でも良い曲だと思うから、載せて欲しいですけど。
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