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オルザット法による炭酸ガス純度分析
現在、ガス製造工場で働いており、製造した炭酸ガスの純度測定にオルザット法を用いています。しかし、誰も経験者がいなく、原理が分かりません。簡易的な手順書はあるのですが、その通りにやっても結果がでません。安定した分析結果を出すために、原理を教えて頂けないでしょうか? NaCl溶液が入った容器(A)からガラス器具(1リットル)にNaCl溶液を満たし空気を置換する。そこに炭酸ガスを注入し、NaCl溶液を元の容器(A)に追い出す。そしてガラス器具に満たされた炭酸ガスを容器(A)を持ち上げることで吸収液(水酸化カリウム)で満たされた目盛のある容器に炭酸ガスを移動させる。そして、炭酸ガスを吸収液に反応させ、測定する。 ここで、ひとつ分からないことがNaCl溶液の使用です。何故NaCl溶液なのか?NaCl溶液に空気を置換する特性があるのでしょうか?NaCl溶液は炭酸ガスの吸収性が低いのでしょうか?ただの蒸留水ではいけないのでしょうか?
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- blue1984
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容器A=NaCl溶液 ガラス器具(吸収瓶)=KOH溶液 炭酸ガス=CO2 とします。 まず、容器A内は水+NaCl溶液+メチルレッドで赤色に着色された溶液となります。NaCl溶液を入れる理由はメチルレッドで着色し、ビュウレット内の目盛りを読みやすくするためと、もし吸収液(KOH溶液)が逆流してしまったときKOH溶液がNaCl溶液と反応して黄色に着色されるので、使用不可の判断が出来やすいからです。 ―何故NaCl溶液なのか? 上記のようにただの着色のための使用です。 ―NaCl溶液に空気を置換する特性があるのでしょうか? 置換というものは容器A内の液がサンプルガス(今回の場合はCO2)を全く吸収しないという前提で測定者が手動で行うものです。 ―NaCl溶液は炭酸ガスの吸収性が低いのでしょうか? わざわざJISでNaCl溶液を指定しているので「全く吸収しない」と考えていいと思いますよ。水に対するCO2の吸収は比較的よく溶け、その水溶液(炭酸)は弱酸性になると言われています。 ―ただの蒸留水ではいけないのでしょうか? 上記のようにCO2は水に比較的よく溶けるとなっておりますが、私が同じガスでNaCl溶液とただの蒸留水との分析値をくらべても、全く差がありませんでした。もしかしたら「%」オーダーでは違いが出ず、もっと低い濃度では差が出てくるのかも。(ppmとかppbとか) ということで、私どものほうでは基本的にはNaCl溶液にて分析を行っておりますが、吸収液の逆流・容器A内の液がこぼれたなどの場合は蒸留水で分析を行っております。 あと、以下に参考URSをつけています。(少し質問内容と違いますが)
お礼
ありがとうございます。詳細な回答、とても参考になりました。本当に何て言ったらいいか分からないほど、感謝の気持ちでいっぱいです。数日が過ぎて、誰からも回答がなかったので諦めていたところでした。だから、とてもうれしいです。ありがとうございます。