方位分解能(bearing resolution)(または、横方向分解能(lateral resolution)ともいう)っていうのは、超音波診断装置で超音波ビームと直角方向に並んだ2点を識別する能力のことで、操作方向の空間分解能(再現できる分解可能な物の大きさ)のこと。方位分解能は超音波ビームの幅で決まるよ。方位分解能dy、波長λ、振動子の直径D、振動子からの距離xとすると、(以下デルタをdと表記いたします)
dy=(λ/D)*x
となるよ。(矩形振動子の場合)
距離分解能(range resolution)っていうのは、超音波ビームの進行方向上にある2点間を識別する能力のこと。これは、超音波のパルス幅によって決まるよ。距離分解能を求める式は、距離分解能dx、波数n、波長λ、nλをパルス幅とすると、
dx=nλ/2
となるよ。
ちなみに、dxやdyが小さいほど、分解能はよい(つまり細かいものまで見える)ことになるよ。