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形式的意味論に従って妥当性を示す
for any interpretation I, |= p(x) ∨¬p(x) (排中律) どうやって示せばいいのでしょうか?
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- stomachman
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対象xと述語pが何であれ、p(x)は命題です。だからご質問の論理式は命題論理の式です。 命題に関してだけ言えば、解釈interpretation(「世界world」「モデルmodel」とも呼びますが)とは要するに、ある命題への付値、つまり「それぞれの原始命題に真・偽の値を割り当てるやりかたの一つ」ということです。そして、あらゆる解釈は p(x)が真になる解釈 p(x)が偽になる解釈 のどちらかに分類されますので、 i) p(x)が真であるような任意の解釈において、|= p(x) ∨?p(x) ii) p(x)が偽であるような任意の解釈において、|= p(x) ∨?p(x) を示せば、 任意の解釈において|= p(x) ∨?p(x) であることが言えます。 蛇足ですが、「あらゆる解釈はp(x)が真になる解釈とp(x)が偽になる解釈のどちらかに分類される」と言えるのは、命題論理の解釈として、排中律が成り立つような解釈しか許さない、という性質を持つような形式意味論を、もともと採用しているからです。 しかし、もっと他の形式意味論、例えば 「解釈wに於ける命題Aの真偽値は、真か、偽か、わからないか、のどれかである。」(排中律を含まない命題論理) だとか 「解釈wに於ける命題Aの真偽値は、0と1の間の実数である。」 (ファジイ論理) だとか、さらには 「命題 □Aの真偽値は、|= Aであるとき(つまりあらゆる解釈wにおいてAが真であるとき)に真、さもなくば偽である。」(様相論理) なども考えられ(そして、実際に使われてい)ます。