TEOSの取扱い

質問

TEOSを初めて使います。
人体に対する毒性を考えると、グローブボックスとバイアル瓶を使ったほうがいいのでしょうか。または、蒸気圧を考えるとドラフト程度でいいのでしょうか。
また、吸湿性を考えると、反応用のフラスコ内を不活性ガスで置換した方がいいのでしょうか。

回答No.1

phosphole · ベストアンサー

テトラエトキシシランのことで良いのでしょうか？
私もよく使っていましたが、普通に実験台で用いていました。
ガラス瓶またはアンプルに保存して、普通にシリンジで抜き取って使用しています。
グローブボックスを使う必要はありません。シュレンクラインも必要ないくらいです。原始的なアルゴンor窒素風船のフラスコで十分です。
クロロシランと比べるとはるかに安定な化合物です。加水分解もそこまで速くありません。
そうはいってもじょじょに加水分解されてエタノールとケイ酸のオリゴマー、しまいにはシリカゲル上のものとなります。吸湿性を考えると、というか、壊れますので、反応はアルゴンor窒素雰囲気で行うのが普通でしょう。
例えば、オルガノリチウムやグリニャール試薬との反応でアルコキシシランを作る場合、そもそも有機金属が不安定ですから、反応は全て不活性雰囲気のはずですよね？

お礼

ありがとうございました。大変参考になります。加水分解はそれ程速くないんですね。安心しました。

回答No.2

phosphole

ところで、
＞人体に対する毒性を考えるとグローブボックスとバイアル瓶を使った方が良い
というのはどういう理屈なのか分かりかねるのですが・・・？
グローブボックスをそういう考え方で普通使いますかね？
そもそもグローブボックスの環境を保つことを考えるのなら、本当は蒸気圧のあるものを入れるべきではありません。全置換で毎回環境を作り直すなら話は別ですが。

ドラフトチャンバーがあるのなら、この実験に限らず積極的に利用すべきです。
もちろん、ドラフトで十分です。クロロシランでも普通に使えるのに、アルコキシシランがダメなわけがない。

お礼

下記同様有難うございました。グローブボックスは、通常、酸素や水を避けるために使いますが、危険なものを扱う場合も使うようです。ご参考までに。http://www.kyoritsu-yes.co.jp/product/kenkyuu/glovebox.html