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匂いをかぐではなく、「匂う」?
最近気になるのですが、テレビなどで、においを嗅ぐことを「匂う」と表現しているのが気になります。 例えば、「ちょっとこの匂い嗅いでみて!」っていうのが私は正しいと思っているのですが、「ちょっとこの匂い、匂ってみて!」と言っているのをすごくよく聞きます。 テレビだけではなく、私の周りでもよく聞くので、もしかしてそういう表現も間違っていないのかな?と気になり始めました。実際のところどうなんでしょう?
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「だるまさんがころんだ」の関西バージョンに、 「ぼんさんがへをこいた、においだらくさかった」というのがあります(20まで数えられる)。 この「においだら」は、共通語の「匂いを嗅いだら」に相当します。 その意味での「匂う」は、最近の若者語やスラングなどではなく、以前から存在すするふつうの言葉です。 牧村史陽編 『大阪ことば事典』 (講談社学術文庫)には、 ニオグ 【匂ぐ】 (動) かぐ(嗅ぐ)。 とだけ書いてあります。 日本方言地図によると、「(匂いを)嗅ぐ」を「におぐ」という地域が京都の一部にあります。 また、「におう」という地域は、岡山、山口、香川、愛媛、福岡、大分など、けっこう広く分布しています。 ただし「匂いを匂ぐ」とか「匂いを匂う」とは言わないので、「匂ぐ」「匂う」の一語だけで「匂いを嗅ぐ」を表しているといえます。 共通語と同じ「かぐ」は、関東の一部、東北の一部、中部、近畿全般に最も広く分布しています。 近畿以西では「におう」は概ね通じるのではないかと思いますが、「かぐ」と言わないわけではありません。 ちなみに、中国~四国~九州には「かざむ」「かぞむ」「かずむ」などの語形もかなり広く分布しています。 これは「におい」を「かざ」という地域と概ね重なっているようです。 また、関東の一部~東北には「かむ」「かむる」が広く分布していて、これが最も古い語形であろうということです。 これも「匂い」を「かまり」という地域と一部重なりがあるようです。 最近になってテレビで「匂う」をよく聞くとすれば、いわゆる上方お笑い芸人の影響でしょう。 お笑い芸人の言葉遣いを関西人全般の標準的な言葉遣いと考えて欲しくない気はします。
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- simakawa
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香水など,良い匂いは,匂うですね.悪臭には臭うを使いますね.
お礼
それは確かにそうですね。ですが、私が聞きたかったのは、匂いを発していること、その状態を表す言葉ではなく、においを嗅ぐというその行為を「嗅ぐ」ではなく「匂う」または「臭う」と表現することはあるのか、ということでした。ありがとうございました。
- s-macwin
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通常、標準語の「匂う」は「 ( 何かの匂いが ) 匂っている。」の意味で使われます。 つまり 匂いを嗅ぐ - 能動態 意識してこちらから匂いを嗅ぐ。 匂いが匂う - 受動態 意識しなくても匂いを感じる。 ですので、意識して匂いを調べる場合は「匂いを匂ってみて」は間違った使い方です。 他の方が言われていますが、「匂いを匂ってみて」の使い方は方言と理解した方が良いと思います。
お礼
私も回答者さんとまったく同じ様な解釈で生きてきたので、それで合ってたんですよね。でも最近は「匂ってみて」っていうのは、本当に頻繁に聞きますから、この言葉も定着していきそうな感じがします。ありがとうございました。
- aquarius_hiro
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おそらく「嗅ぐ(かぐ)」の意味で「匂う(におう)」を使うのは方言もしくはスラングだと思います。たぶん関西方面の。 標準語では「匂う」のは匂いを発することのほうです。 関西芸人がテレビで増えてきたことも影響し、広まっていると思われます。
お礼
そうですよね、やはり。芸人さんが良く使ってるような気がしますので、そう影響でしょうね。ありがとうございました。
お礼
とても詳しく教えてくださり、勉強になりました。テレビの影響などで言葉って変わってくるのでしょうね。「全然いい」とかそういう言葉も定着してますものね。ありがとうございました。