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日本の銀行はなぜ良くない状況に陥っているか
日本の銀行はなぜ良くない状況に陥っているか、 今の日本の銀行はどうしてだめになったか理由をを教えていただきたいです。
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何がよくない状況なのでしょう? 銀行員の態度、銀行員の眼力、銀行の産業育成力・・・ たぶん、銀行の財力のことかな、と思いますので、その点について思うところを書きますと、「大蔵省がバブルを破壊したから」と言いたいと思っています。バブルは弾けたのではなく、崩壊したのでもないです。大蔵省が破壊した。 1990年3月だったと思いますが、大蔵省が不動産取引を規制しようとして命じたのが「総量規制」でした。 何ヶ月後か、第一勧銀の担当者がやってきて、「『不動産取引』という言葉が定款にある会社には資金を融通できなくなりましたので、借りたい場合は社長個人の名前で借りて下さい・・・ 云々」と言いました。 私は、「不動産はすべての消費の源だよ。家を建てれば家具を新しくしたい。家具を新しくすると洋服を新しくしたい。洋服を新しくすると、着てどこかに行きたくなるってな具合で、連鎖していたのに、不動産取引に対して規制したらみんなこけて、すごい不景気になるよ」と主張しました。 すると、彼は「私もそう思うが、政府の命令なのでどうしようもない」という返事でした。 予想とおりすごい不景気が始まりました。各地で、建てかけのマンションが資金不足で工事中止となり、幽霊マンションとなり、資金不足で企業倒産が続出しました。 なんと言っても、「不動産は値下がりしない」という、有史以来の神話が崩れたことが巨大でした。それまでは不動産があればお金が借りられました。不動産があれば銀行は金を貸すことができました。貸せば利息を稼げました。 ところが不動産が値下がりしたので、どうしたらいいのか、誰に貸したら利息が取れるのかわからなくなりました。自分の持っている不動産の価値も下がりましたから、(法律で貸し出し基準があるので)貸し出しする余裕もなくなりました。 で、借りてくれる企業が減り、貸し出しが減り、儲ける方法が減り、という悪循環が始まりました。儲からなければ財力はなくなります。 かくして銀行はダメになったのだ、 と、私は思っています。
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バブルの時に地上げ屋をアゴで使い、暴利を貪っていたので その反動で 倒産寸前まで追い込まれました。 (無関係なら これ程の損害にならなかったのにねw) 国際的には 護送船団方式で守られ続けた為 金貸しとしての能力(貸し借りに対するリスク判定)は皆無に等しく・・・
- jayoosan
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バブル期の過剰投資(不動産など)や過剰貸付が、90年代に価値下落および不良債権化し、国から救済を受けた銀行が多くたしかによくない状況でした。 しかし数年前に多くの主力銀行が、黒字に転じていると思います。 地方銀行は立ち直っていない銀行も多いかもしれませんね。
- edoduki
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この問題、銀行だけだととても語れない。 政府、日銀、株式市場、アメリカ、そして当事者の銀行。これらが複雑に絡み合って今がある。日米経済摩擦と資産バブルとその後処理が主な要点かと思う。 現在、税金もまともに払っていないし、とても健全とはいえない状態。
- cse_ri2
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『今』だけ見れば、銀行はわりと順調だと思うんですけどね。 金利が低水準を続ける中、日本の安い金利で資金を調達して、比較的高利回りの米ドルで資産運用すれば、これだけで利ざやを稼げます。 決算自体は、それほど悪くないはずですが。 それはさておき、銀行が現在に至るまでの地盤沈下を起こした根本的な原因は、大蔵省の護送船団政策があります。 大蔵省主導のもとに、強い銀行も弱い銀行も全部右へ習え!とやっちゃったもんだから、経営に自助努力を重んじ、海外とのライバルとの戦いも自力で勝ち抜こうという製造業なら当たり前の感覚がまるで無くなってしまったのです。 そうした中、No.1の方の回答にある不動産取引の総量規制という古今東西稀な愚策を、牽引役の大蔵省が自ら仕出かしてしまいました。 自分で物事を考える能力を失った銀行はどうにもできず、とにかく負債を減らすために融資先からの資金引き上げに全力を尽くします。 そういった努力に関わらず、幾つかの銀行は首が回らなくなって吸収合併され、融資先の企業は資金を引き上げられて一気に経営が苦しくなった。 これが、バブル崩壊後の『失われた10年』の実態です。 参考:日経BizPlus『企業と人-未来志向の変革』 http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/yanai.cfm 上記のコラムを読むと、護送船団時代から失われた10年、そして銀行の(一部)復活に至るまでの内部事情が、幾分理解できるようになるかと思います。