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インフラ事業者の借金
株式会社が、 資本金以上に借金することは、危険なことなのでしょうか? インフラ事業者が、リースによらずに自前で設備を打つ場合、 初期投資がかさみますので、 借金に頼る必要があると考えますが、 いかがでしょうか?
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- mucho
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一般事業会社が資本金以上に借金するのはかなり危険と思いますが、インフラ事業会社の場合は事情はちょっと違うと思います。ここでいうインフラ事業会社とは公共性の高い事業を行っている会社と仮定し、電力、ガス、鉄道などをさすものとします。 (その地域の事業の独占権を持っているような会社です。他社の参入がほとんど無く、倒産が考えにくく、銀行も貸し渋りしないような企業です) (事業の安全性) 私は決算短信などで「インタレスト・カバレッジ・レシオ」(=営業キャッシュフロー/利払い)でその会社の財務の健全性を見ています。 電力会社などは有利子負債が資本金の10倍以上あるところが結構あります。東京電力などは資本金6700億に対し、有利子負債は7兆円くらいあります。 まあ、よくこれでやっていけるなというすごい数字ですが、インタレスカバレッジレシオは毎年6~8倍程度です。 JRや他の電力会社のインタレストカバレッジレシオは2.5~8倍程度が多いようです。 インタレストカバレッジレシオが何倍ならいいという指標は無いと思いますが、1倍(営業キャッシュフロー=利払い)の状態では利益はすべて銀行利子の支払いに回ってしまうのでこれでは立ち行かなくなります。最低でも2~3倍は無いとまずいと思います。 (まとめ) インタレストカバレッジレシオの数字と困ったときに銀行がすぐ融資してくれるような独占権の強い事業をやっているかどうかが事業の健全性を見る指標かな?と思っています。そういう意味では携帯電話会社等は公正性は強いものの、競争が激しいので財務の健全性はよくチェックしないと危ないですね。(倒産、撤退なども考えられるから)
補足
ご回答ありがとうございます。 営業CFと利払い(借入額)の比を見る必要性は理解できますが、 資本金と利払い(借入額)の比を見る意味は、なんなのでしょうか?